末光道正のブログ  八尾から日本の政治を変えよう

労働者・市民・学生の団結を強めるコーナーです

今や発熱外来が医療の最前線 医療崩壊をくい止めよう その1

2022-02-04 15:12:12 | 地域医療の団結で医療崩壊と闘おう




2022年はコロナ感染拡大第6波で開けました。
2月4日現在、新規感染者が10万人を超え、自宅待機者はすでに43万人、療養先調整中の人も18万。重症者も1000人と何もかもが過去最多です。
ついに心配したことが起こりました。保健所は電話がつながらなくなり、39歳以下の陽性者の連絡と、濃厚接触者の追跡調査をやめました。医療現場では検査を求めて、「発熱外来」と「無料検査」に労働者住民が殺到しています。抗原定性キットが底を尽き、PCR検査も結果が分かるのは3~4日後になっています。だからといって検査なしの「みなし陽性」は医療の放棄です。濃厚接触者の自宅待機期間を短縮すればますます感染が拡大します。
もはや医療の常識は覆され、すべて後手、後手となり、保健所も、入院施設も、発熱外来も毎日エンドレスな仕事に追われています。
第5波の教訓は何一つ活かされず、今後自宅待機者が放置されて助かる命が大勢失われるのは時間の問題となりました。特に大阪は最悪です。
こうなった原因はどこにあるのか。「オミクロンの感染力が強い」せいにするのは間違いです。
根元は維新の会、橋下元知事に始まり、吉村現知事、松井大阪市長、大松八尾市長が、新自由主義=民営化を進め、保健所、公的病院、看護学校、検査を減らして感染症対策をとらなかったからです。
政府も同様で、コロナパンデミックに対して遺伝子ワクチンばかり強調してきました。
副反応の情報を極力隠して「効果がリスクを上回る」と半ば強制し、保健所、入院ベッド、検査、人員を増やさず、3回目接種を強調するだけです。2回打ってもここまで感染拡大が続くと、ワクチンの信用は低下し、日本の第3回目接種率は4.3%とOECDで最下位です。
さらに動物実験で死産や奇形が見られたモルヌピラビルを治験なしに特例承認し、ワクチンの接種を5歳から11歳の子供にまで拡大することを認めました。
製薬会社をはじめ世界の一握りの富豪の資産はコロナで2倍に膨れ上がり、一方で人口の6割は手を洗う水もなく食べるものもなく、コロナで亡くなるばかりか世界の死因の第一は餓死です。
社会保障の削減と軍事予算の2倍化は表裏一体です。政府はコロナ禍で改憲・中国侵略戦争に舵を切りました。命より金の資本主義に対する労働者・人民の怒りは限界を超えています。一刻も早く資本主義を終わらせなければ労働者は生きていけません。
八尾北医療センターは2年間の発熱外来の実績をもって、1月24日から無料PCR検査を開始しました。八尾市では医療機関は2か所しか手をあげていません。あとは薬局だけ。医師会は、検査の体制を民営化する攻撃に完全に屈服し、発熱外来の保険点数引き下げにも合意してしまいました。今こそ医療・介護の現場から社会を変える闘いを始めましょう。
八尾北労組はロシア革命、戦後革命、60年・70年安保、国鉄闘争を受け継いだ八尾北・西郡を拠点に新自由主義に立ち向かいます。
プレハブ不許可は維新の最大の弱点です。ここをとことん攻めていきます。テントは風にあおられて非常に寒いですが、「遺伝子ワクチンでなく公的医療を拡充せよ。無料検査で早期発見早期治療を」の旗を立てて保健所をはじめ全国の労働組合と連携を強めています。すでに多くの労働者住民と発熱外来で繋がっています。世界中で同様の闘いが始まっています。
「ソビエトはこのように創られる。つぎの社会を先取りしている」という喜びを抱いて2022年を共にこじあけましょう。



⇦八尾北医療センターのHP