■第26回外登法・入管法と民族差別を撃つ 関西交流集会 民主労総と戦争阻止を誓い在日居住地域をデモ行進
前進 速報版 2017年4月20日 18:07
4月16日、汗ばむほどの快晴のもと、「打ち破ろう分断! 取り戻そう団結! 民族差別・排外主義と入管体制を打ち破り、全世界の労働者は団結しよう! 第26回外登法・入管法と民族差別を撃つ関西交流集会」が大阪市立東成区民センターでかちとられた。
戦争と革命の激闘のただ中から韓国・民主労総の仲間を迎え、215人の労働者・学生が結集した。この日も早朝から北朝鮮のミサイル発射が報道され、いつトランプが先制攻撃のボタンを押すかという情勢だ。会場は熱気と集中力であふれていた。
民主労総制作の「パククネ打倒闘争の軌跡」を上映し、セウォル号事件3カ年を追悼して黙祷(もくとう)を行った。
開会あいさつで関西合同労組阪神支部のホヨンホ支部長は、「日韓労働者の国際連帯で絶対に戦争を止めよう。ゼネストで労働者自己解放、労働者が主人公の社会をつくろう」とこみあげる決意を述べた。
●日韓労働者の団結した力示す
続いて、実行委員会が基調提起を行った。「戦争反対の労働者の国際連帯だ。韓国で革命が始まった。闘う労働組合のもとに団結した労働者こそ社会を変え、歴史を前に進める力を持っている。この民主労総を解体し、革命を圧殺するための戦争を許すな! 昨年11月の国際共同行動の地平を発展させ、始まる前に戦争を止めよう。在日朝鮮人民は、パククネ打倒100万決起に身が震える感動を覚え、戦争の危機に自分たちは今何をなすべきか、怒りの先頭に立っている。固く連帯し、全力で闘おう」と力強く訴えた。そして「朝鮮戦争に反対する在日朝鮮人の会」とともに開始した団結署名を提案した。「労働組合を結集軸に職場・地域における階級的共同性=協働性を奪い返し、労働者として一つに団結することだ。戦争と分断に団結とゼネストで闘おう!」と結んだ。
次は特別報告だ。まず民主労総ソウル地域本部のユンヨンロクさんとヤンミジョンさんが登壇し、訴えた。
「民主労総が工場をこえて地域に出ていかなければと闘い、それが1600万のロウソク集会を実現した。民主労総が軸になり、労働者と市民が主人公になる新しい世の中を建設することだ。闘って『成果年俸制』と『低成果者退出制』を防いだ。帝国主義者が戦争をたくらんでいる今、犠牲をくり返さないために、日本軍慰安婦抜き打ち合意は破棄されねばならない」と訴えた。最後に、「闘いましょう。連帯しましょう。真の贖罪(しょくざい)を闘いとり、戦争に向かう流れを防ぎましょう。労働者の力で世の中を変えましょう」と結んだ。アピールは参加者の心を強くとらえ、万雷の拍手に迎えられた。
続いて動労千葉の川崎昌浩書記長が報告した。国鉄分割・民営化から30年、そのすべてが破綻し、JRは第2の分割・民営化ともいうべき全面外注化・転籍攻撃を始めている。「100万単位で労働者を底辺に突き落とす大きな分岐点だと決断し、3・4〜5ストライキに立ち上がった。地域に打って出てともに闘い、具体的反撃の新たな一歩を組織した。労働者に国境はない。戦争情勢下の国際連帯を全力で推し進めよう」と訴えた。
声明「日本軍軍隊慰安婦問題『日韓合意』破棄せよ」を婦人民主クラブ全国協議会の山本美知子さんが読み上げて、採択した。
休憩を挟み、セウォル号の遺族を激励する律動「真実は沈まない」を会場みんなで行った。
集会の後半は闘いの報告だ。この1年、戦争と革命の時代に、誰もが飛躍に次ぐ飛躍を問われた。拠点労組は絶対反対で闘えば必ず地域全体を獲得できると必死で闘った。どれもが豊かな教訓に満ち、展望をつかめる報告だった。
集会をまとめた全国金属機械労組港合同の木下浩平さんの音頭で団結ガンバローを行い、インターナショナルを斉唱した後、デモに出た。
●鶴橋駅前を進むデモに共感
民主労総と動労西日本が先頭に立ち、「シリア・朝鮮半島への戦争反対!」とコールをしながらJR鶴橋駅へデモ行進した。マンションから手を振る人、店から出てきて声援を送る人。若い人も高齢者も立ち止まり、ビラを食い入るように読み、写真を撮るなど大注目を浴びた。民族・国境を超えた団結で戦争を止めようという熱い労働者の国際連帯が実現した。