末光道正のブログ  八尾から日本の政治を変えよう

労働者・市民・学生の団結を強めるコーナーです

府営高砂住宅で朝火事

2008-05-02 21:08:36 | 住宅の民営化と闘う

  5月2日朝6時過ぎにけたたましくサイレンが鳴り、福万寺公民館横から消防車が出て行きました。近いなと思いましたが府営住宅とは!14棟5階から出た火はなかなかおさまらず、1時間経っても写真のように煙が立ち込めて中の人が救出できませんでした。
 昨年インフルエンザの予防注射をした患者さんです。ご主人は一度助けを求めて玄関まで出て、また奥さんを助けに家に入り二人とも遺体で発見されました。ご冥福をお祈りします。
 隣の女性も患者さん。救急車で運ばれましたが煙を吸って軽症。早くよくなってください。
 高砂府営住宅は建ってから42年になります。5階なのにエレベーターがありません。公営住宅でありながら耐震基準もバリアフリーも不合格のまま放置されています。
 1996年から、公営住宅に市場原理を導入し、応能応益家賃制度(家族全員の収入で決定)で、働く子供さんが出て行かざるを得なくなりました。そのため高齢者ばかりの住宅となっており、27棟838世帯のうち約200世帯が独居老人です。
 亡くなった夫婦は71歳と72歳、軽症の女性も61歳です。高齢者が5階に住んでいること自体問題ですが、子供さんといっしょにすめない制度はもっと深刻です。
 来年の4月から、入居基準が月20万から15万8千円(西郡改良住宅は11万4千円!!)と厳しくなります。孤独死や火災事故が更に増えることが心配です。
 すべて責任は、国土交通省の新自由主義=公営住宅からの追い出しと民営化です。亡くなられた方々のくやしさを労働者の団結に変え、公営住宅の民営化を阻止しましょう。