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【日本国債にしがみつく本邦金融界→正解】とっくに限界!?日銀「異次元緩和」②

2016-08-03 00:01:44 | 日本

前回からの続き)

 先月29日、日銀の金融政策決定会合でけってされた追加緩和策のなかにマイナス金利政策の拡大が含まれていなかったことに関しては、個人的にはとりあえずホッとしているところです。先日もこちらの記事に綴ったとおり、マイナス金利は日本経済にとって「百害あって一利なし」だと考えているためです。

 ・・・おそらくわが国の経済界、とりわけ現状、国債投資が唯一マトモな利益減となっている金融業界も同じ思いのはず。3メガ邦銀の今年度第一四半期の税引き後利益は5千億円程度と前年同期(約7千億円)に比べて2千億円程度も減少する見込みですが、その利益の下押しをもたらした最大の原因こそがこのマイナス金利・・・にともなう国債のリターン低下でしょうからね・・・。何度も書いていることですが、アベノミクス」の円安誘導&消費増税のWパンチで日本のGDPの柱・個人消費が抑圧されている中、金利のマイナス誘導でちょびっとだけ金利が下がったくらいで(国債以上の利回りが期待できる)ローン等の資金需要が急に高まるわけはないし、いまの「(金>)円>ドル>ユーロ>新興国通貨」の世界にあって日本国債以上に安定的な利益をもたらしてくれる投資先なんぞ、どこにもありはしないんだって・・・

 ・・・もちろん分かってはいますよ、日銀の狙いくらい。それは、マイナス金利にすることで日銀の当座預金口座等に凍り付いたように留まっている巨額のジャパンマネーを設備投資向けの貸し出しに・・・じゃなくて、内外のリスク資産投資とりわけ米国債とか米不動産担保証券みたいなドル建ての債券投資に駆り立てよう!というもの(?)。でも無理でしょ、実際には。ドル・・・に限らず外貨建ての証券類はいま、わたしたちにとって「落ちてくるナイフ」なわけです。そんなものを掴んだら大ケガすることくらい、わが国のプロのバンカー・・・どころかフツーの投資家(円の預貯金者)だってとっくにお見通し(分かっちゃいないのは年金基金だけ?)。だからこそメガバンクは自ずと日本国債への依存度を高めるしかなかったし、その利回り低下をもたらすマイナス金利で利益の目減りに苦しめられることになる・・・

 でもこれは別な意味で朗報といえます(?)。それほどまでに日銀に振り落とされようとしても彼らが国債&当座預金にしがみつき、上記「ナイフ」を掴んでいないことの表れでもあるからです。それは大正解。さらにいえば、おそらく本邦金融機関の多くは、真にヤバイ外貨資産の価額暴落リスクに対しても相応の引き当てを積んで備えていることでしょう・・・(?)。ということで日の丸金融界さん、どうか日銀のイジメ(!?)に屈することなく、これからもこの「」中心の投資スタンスで頼むよ、愛するわが祖国のために・・・

 ・・・日銀の黒田総裁は冒頭会合後の記者会見で、9月の次回会合で過去3年半の「異次元緩和」政策効果を検証し、必要ならば追加緩和も辞さないとの意向を示しています。でも、邦銀を筆頭に、わが国の実体経済の側にある企業や個人は、上記から、これ以上の追加緩和など誰も必要としていないとみるべきでしょう(?)。他方で・・・証券会社などのマーケットの側にある人々、そしてジャパンマネーがほしい諸外国は、日銀の追加緩和に期待するところ「大」なのでしょうが・・・

続く

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