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【金融危機を起こさない手は・・・コレしかない】「口先利上げ」バブル沈静化に手を焼くFRB⑤

2017-07-11 00:00:10 | アメリカ

前回からの続き)

 米FRBジャネット・イエレン議長の先月27日の発言「われわれが生きている間(lifetimes)はもう金融危機は起きないと信じている」の「lifetime(s)」について、個人的な解釈を書いています。で前回は、このlifetimeとはFRB議長としてのご自身の任期末(来年1月末)までという意味ではないか、と綴りました。これならあと半年ちょっとだから可能性はありそうです(?)。

 そしてもう一つは・・・FRBは金融危機が今後一切起きないように金融、すなわちアメリカの銀行を何が何でも救済する、ということ。やはりこれしかないでしょう。要するに・・・いざとなったらQE量的緩和策)を発動、米国債を無限に買い支え、資産価格暴落→不良債権・デフォルト急増→銀行の底なしの債務超過→長期金利急騰という破局を絶対に回避させてみせるから、金融危機はlifetimeの間は起きない、というか起こさない、という意味です。

 アメリカに「出口」なし、つまりQEに頼る以外にもはや上記破滅を回避する道はない―――本ブログでさんざん書いてきたことです。いまでこそFRBは口先利上げを含む金融引き締め局面にソロ~リと入っていますが、「麻薬」(超低利マネー)に浸りきったアメリカは禁断症状(=金利上昇)に耐えることはできずに結局、FRBは米国民・・・ではなく(?)金融機関を救うために遠からず4度目のQEに走るでしょう。なぜなら米銀こそはFRBの大株主だからです。株主の利害に背を向ける法人なんて、存在しないはずですからね・・・

 ・・・で、これに関連して注目されるのは、以前から指摘しているようにシェールオイル採掘企業とかヘッジファンド等ではないか。短期資金の借り入れに依存する彼らはFRBが利上げを進める現在、資金繰りの悪化が懸念されるわけで・・・。スタンレー・フィッシャーFRB副議長の先述の懸念が本当の危機になるとしたら、このあたり(≒「影の銀行」とかの破綻)が発端となるのだろうな、たぶん・・・

 ・・・こうして無限のQEが始められることになるのではなかろうか、コレコレを引き換えに・・・???

(「『口先利上げ』バブル沈静化に手を焼くFRB」おわり)

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