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【円高デフレ、日本の国益を増進!】なぜアベノミクスのインフレは悪質なのか⑤

2015-10-07 00:01:08 | 日本

前回からの続き)

 前回まで、悪性の「アベノミクス」(≒円安誘導)インフレをはじめとするリフレ政策は現状のわが国ではきわめて不適切であるようすを綴ってきました。

 ではどうするべきか、ですが・・・やはりコレしかないでしょう。つまり(以前から綴っていることですが)・・・実体経済にはマイナスなばかりの通貨安インフレをもたらした最大原因であるアベノミクス=日銀の金融政策「異次元緩和」を転換し、以前の「ゼロ金利」ベースにまで戻すこと! いまの理不尽なインフレ目標年率2%達成の旗を降ろし、ポスト・アベノミクスでは実質マイナス金利状態を解消する必要があるということですね。そうなると物価はどうなるか、を示したのが下記のイメージです(商品Aの価格比較)。

 「価格が下がっている、って、デフレじゃん!?」―――そう、そのとおりデフレです。で、その売価の中身を表したものが次のイメージ。

 上述の金融政策の変更にともない、為替は間違いなく現状よりも円高に振れるでしょう。そうなると「赤」で示した輸入原材料に支払う円建てコストが下がります。このあたり、上のイメージでは、アベノミクス中は1ドルの原材料に120円を支払っていたのが、ポスト・アベノミクスでは同80円と2/3で済む(ドル/円が120→80円となった)ようすが表現されています。これによって商品Aの売価が下がった・・・「円高デフレ」ってやつです。

 インフレ・ターゲットだのインフレ期待(!)だの、近頃の経済界やメディアではインフレが何だか良いことのように見なされることが多いなか(?)、これとは真逆の価格低下すなわちデフレはリスク―――経済にマイナスな要因と考えられがちですが・・・上記の円高デフレは歓迎こそすれ危険因子と捉える発想はあり得ないでしょう。なぜなら先述のとおり、国益の観点から、そして常識的にも、外国に支払うコスト(外国に持っていかれる富)は少なければ少ないほどよいわけで、円高はまさにそんな望ましい環境を実現してくれるのだから。さあ、円高デフレの恩恵を享受だ!海外への支払いが減った分を日本のみんなで分かち合おう!---で、以下のイメージへ・・・

 上記は賃上げ実現のイメージです。「赤」コストが浮いただけ、商品Aを売る企業は労働分配率を高めた、つまり「黄」の網掛け部分に相当する人件費すなわち従業員への給料・賃金の支払いを増やすことができました。それでも売価は値下げ余地があるくらいだから売り上げは減ることなく、同企業は利益を十分に確保できるし、勤労者は所得が増えてありがたいし、これによって日本の個人消費=内需は活気づき、景気浮揚がもたらされる期待が高まるでしょう。

 そしてつぎは消費増税のイメージです。「赤」つまり国外への支払いが浮いた分の一部を消費増税等で税務当局が確保するということ。この場合、たとえ消費増税を行ってもその前後で売価に変化はないから国民の税負担感はそれほど高くはならないでしょう。少なくとも現状の円安インフレ下における同増税よりはずっと効果的なはず・・・

続く

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