東矢憲二の「気づきの経営」

経営コンサルタントとしての長年の経験を活かして、様々な気づきをご紹介します。
毎日読んでいただくと、心がホンワカ・・・

過ぎたるは及ばざるが如し

2010-03-23 | 経営の気づき
先月退院して後、しばらくの間、貧血で苦しんだ。輸血するほどではないが、結構出血したため、ヘモグロビンが減少。歩いてもフラフラ状態だった。そこで、家内には、鉄分を摂る食事作りに頑張ってもらった。

しかし、その度合いが過ぎて、2日間、下痢があった。うっかりしてた。私のうすっぺらい知識の中に、「ある一定以上鉄分を摂ると、鉄分の蓄積は体に良くないため、体が自然に下痢をして対外に排出する」というのが、格納されていたのである。そこで、鉄分の過剰摂取を止めた。

これは、経営にも通じる話である。必要な成分であっても、限度を超えた摂りすぎは、反対に悪い現象を引き起こす。良い例え話を思い起こしにくいが、一つ例を挙げてみよう。

会社に良い人材は必要だが、全社員を頭の良い社員でそろえると、大変なことになる。頭でっかちの会社になってしまって、全員が考えるだけで動かない会社になってしまう。考えることは必要なのだが、いつも考えて答えを出してしまう体質となり、行動力が鈍ってくる。時には、考えながら行動することも必要だ。あるいは、駄目な結果が想定されても、行動しなければならないときもある。過ぎたるは及ばざるが如し。