東矢憲二の「気づきの経営」

経営コンサルタントとしての長年の経験を活かして、様々な気づきをご紹介します。
毎日読んでいただくと、心がホンワカ・・・

道義と法律

2010-03-09 | 経営の気づき
企業において、必要最低限の守るべき道は、コンプライアンス(法律遵守)である。昨今、利益追求に走りすぎて、法律遵守が出来ない企業や人が多いが、それは、「人としてふみ行うべき道」の道義を、普段の生活の中で実行していないことに起因している。

人としての道を普段から歩んでいれば、どのような法律規制があるか、法的規制の中身を知らなくても、結果的に法を守れるはずである。法律は、あれをしてはならないとかこれをしてはならないとかを説くが、道義は、こうすべきであるというあるべき道を説いてくれる。内容レベルとしては、道義は法律を超えているから、道義に従った生き方をすれば、法律遵守は見やすいものである。

しかし、昨今の政治家は、「法律に触れることはしていない」と、道義の正当性ではなく、法律に触れていないことを主張するから、厄介である。「出来れば、道義上の世界で語って欲しい」と願うのは、政治屋さんに対して要求するのは無理なのか。残念である。

叶えられるならば、白州次郎のような道義をわきまえた人に、再来願いたい。そして、政治を変えて欲しい。