ことのは

初めに言葉があった。言葉は神とともにあった。言葉は神であった。と、ヨハネは言う。まことに、言葉とは不可思議なものである。

本当は世界一の日本経済

2016-10-03 13:48:33 | 日記・エッセイ・コラム
これは今読んでいる本の題名である。
著者は上念司という。
彼の本は以前から結構読んでいる。
もちろん面白いと思うからだが、
言っていることに外連味がないのがいい。
とはいえ、当方それほど読解力がある訳ではない。
だが、大いに納得しているのだ。
・・・・・
今時の経済学者はほとんど信用できない。
戦後、先生が先生でなくなったのと同じである。
こころは、
職業名先生というただの労働者になってしまった、
ということだ。
これは日教組の先生方のことである。
これと同じである。
経済学者はそれを飯のタネとするただの労働者なのか、
さもなければ自分の意見が絶対だという宗教者なのか、
そういう風に見える人が多い。
戦後流行ったマルクス経済学の影響なのか…。
彼の経済学は人間が持っている志というものを無視し、
すべて十把ひとからげの労働者にしてしまう。
その結果、ほとんど言葉遊びとなる。
小難しい言葉をさも論理的に使っているようで、
結局何を言ってるのかさっぱり分からない。
そういう素晴らしい学問である。
それでも、マルクスの言っていることには一遍の理はある。
だから資本論は古典なのだ。
それにしても今次の経済学は現実との関わりが濃すぎる。
学問は学問である、現実は現実である。
よくできた学問が現実と重なる部分があるのは当然だ。
そこは利用できるだろう。
だが学問という仮説に現実をまんま乗せれば危ういことになる。
だからである、現実(実業)に根を置いている人は信用できる。
著者はそういう人である。
・・・・・
ところで、
日本経済は世界一であるということだが、
それは私もそう思っている、
ずっと前から。
経済とはすなわち、「もの」(物とサービス)の生産と交換のことである。
物々交換であれ、貨幣が仲介するのであれ。
それがそれぞれの個人の生活を為さしめ豊かにさせる。
好景気とはそれが上手く機能することである。
経済とはそもそも貨幣のことではない。
貨幣が無くても機能するなら、貨幣など創る必要はない。
だが今次は貨幣経済である。
貨幣の機能を大いに利用している。
むしろ貨幣の機能に頼っている。
だから貨幣の重要性は大きく、その有様が一層重要になる。
そのことに異論はない。
だが、根は「もの」である。
そのことを忘れてはならない。
「もの」は人が作るものである。
人の働きがすべてである。
ここに日本が世界一という所以がある。
つまり日本人の働きが世界一ということである。
それは歴史・伝統・文化に根ざしている。
そう簡単に変わらない。
・・・・・
日本経済は世界一である。
たとえ景気が悪いと言われようと。
何しろそこに日本人の働きがあるのだから。
ましてや破綻するなど考えられない。
もし破綻するなら、
それは日本人(の働き)が壊れる時である。
このこと間違いなし。
世間では破綻すると言う人もいるようだが、
これはもうまったく信用できない。
いやはや!