デジタルは嘘である。
というか、
デジタルはオンとオフでしか表示できない。
だから、オンとオフの間は不明である。闇である。
一見明確であるが常に闇を抱えている。
厳密に言えば嘘である。
そのことをわきまえて使用すれば、
それはそれなりである。
・・・・・
時計を考えてみよう。
時刻表示である。
デジタルは表示する時刻が点である。
点の数を多くすれば現実的には有用である。
が、もとより全ての時刻を表示しない。
表示された時刻自体は明確であるが、
その時刻は常に今の時刻ではない。
表示されて脳が感知するまでの時間、必ず遅れる。
さらに次の点(時刻)が表示されるまでの間は闇である。
明確なものは常に嘘である。
覚悟しよう。
アナログはどうか。
円の中にに針があり、針が円周をまわる。
針が指すのは360度全てである。
だから、アナログはすべての時刻を表示する。
ただし、針は常に動いている。
また脳が感知するまでの時間もある。
だから明確ではない、曖昧である。
でも曖昧さの中にこそ本当の今がある。
真実の今がある。
それを忘れてはいけない。
・・・・・
デジタル全盛のこの世界、
大嫌いである。
もっといい加減で曖昧なほうがよい。
まあ、そんなとこである。