右と左、何のこっちゃ……
右と左は相対的である。
絶対的ではない。
前後向きをかえれば方向は逆である。
その点、方位は絶対的である。
前後の向きにかかわりなく決まっている。
とは言うものの疑問もある。
北極点に立てば東西および北がない。
すべての方角が南である。
南極点に立てば東西および南がない。
すべての方角が北である。
しかも磁性がなくなれば方位もなくなる。
よって方位もまた絶対的ではない。
であるから、
右と左のほうがある意味絶対的である。
場所や磁性の有無にかかわらず、常にある。
相対的ではあるが常にある。
・・・・・
右と左は主観的なものともいえる。
方位は客観的ともいえる。
思うに、
主観の方が先で、客観は後である。
客観は主観に付随したものである。
しかも客観は突き詰めれば実はあやふやなものである。
主観はもともとあやふやであるが、
当人にとっては絶対である。
まあ、そんなもんである。
・・・・・
おっと、こんな話のつもりではなかった。
右と左は、むしろ思想的な話のつもりであった。
いわゆる右翼、左翼の話である。
余談がすぎたが、
本来の話はこの次にしよう。
続く。