analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

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故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

TA-F555ESXⅡ修理に挑戦16 パワートランジスターチェック

2020-09-19 00:03:37 | TA‐F555ESXⅡ

出力段のトランジスターをチェックしよう。

電源電圧を40V程にして各トランジスタのエミッタ電圧を測ってみた。

記憶で申し訳ないが、エミッタ電圧はLchが20V程、Rchは150mVほど。ベース電圧はLchが20V程、Rchは0.5V程だったと思う。

 

エミッタ端子は銅のフラットバーに繋がっている。そしてスピーカー基板へ配線される。マイナス端子はアース(中点)へコンデンサーを介している。という事は直流をアースへ流さない。

オフセット調整はこのフラットバーとアース端子間の電圧を10mV以下にする。

オフセット電圧は出力段の電圧と相殺させるようだが、この相手がまだわからない。

それにここに20数ボルトって、直流がスピーカーに行くとは考えられない。

例えば真空管でOPTは二次側に直流を流さないで交流のみ。

ならばエミッタには(直流)電圧が掛からないのか?

だからオンキョーの回路図が乗ってたHPではエミッタ電圧が表示してなかった?

段々頭の中で繋がってきた。

 

時間というか、気持ちに余裕が出来たので、パワートランジスタをチェックしてみる。

2SC2275 B-E (L)

2SA2275 C-B (L)

2SA985 B-E (R)

同じトランジスタが有るので、位置が元と同じになるように型番の違う二個ずつを外し測定。戻してからさらに二個外す。

pnpはコレクタからベースに導通

npnはその反対

結果は下表

    B-C   B-E    
2SA985 R 31 195 pnp
  L 1,327 1,381  
             
2SC2275 R 1,357 1,381 npn
  L 196 9,560  
             
2SA1492 Rr 16 773 pnp
  RL 6,070 21  
  LL 682 119  
  Lr 120 886  
             
2SC3856 Rr 791 828 npn
  RL 833 5,750  
  LL 795 831  
  Lr 19 125  

ダイオードの働きがあるということで抵抗値を見るが、二けたkΩはおかしいと思う。

メガ以上も破断(絶縁)に近いのでダメかと思う。でも逆方向で測ったら全てO.L.だったんだよな。

上表よりメガを超えてるのはLcH。

低いのはRch。

2SA985についてはRL逆かな?も一度見てみるか?

LとRどちらが良い?

と言っても劣化と新品を使うのは性能が出てるか分からないのでこの部分はすべて新品にしようと思う。

 

2SC3856と2SA1492は新品が見つかった。

2SC2275は見つかったが2SA985は市場から無くなったようだ。

代替えがいくつかあるが、同じNECの 2SA1008+2SC2331  にした。

データシートを見比べたが、ほぼ大きめでカバーしてるようだ。

あとはなんかの互換にSA985とSA985Aが載ってたので互換はきくと思うが、やめておく。どうしようもなかったり裏が取れたらこれにしたいとは思う。

 

樫木総業というところへ注文した。

 

20200917


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