analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

ハムの対策11 パワーのIPT (importance)

2020-08-09 00:01:19 | MfD‐3 (ラジ技誌PP)

ハムの対策でパワーの方に手を入れる。

IPTの二次側だが、12AU7のグリッド抵抗に82kΩ(プッシュとプルで2個)、終端抵抗で24kΩ を使っている。

こいつを変更、とEDさんから教わった。

勉強のため、計算してみる。

 

計算結果は、パワーの12AU7の片ユニットの真空管のグリッド抵抗がプリのOPT一次側インピーダンスになる・・・はず。

このインピーダンスはプリの出力管5687の負荷となる。

現在は10.5kΩ程になる。プッシュとプルなので半分で5.25kΩ

 

ここでプリのU7グリッド抵抗を下げ、終端抵抗の24kΩを撤去するという。

高抵抗を使わないでインピーダンスを下げ、終端抵抗が下がることによって増幅比を下げる。

これによりハムを下げる、ということかな。

 

 

真空管の素 という本で負荷(OPTの一次側だから片側3.5kΩ)は7kがよい、とあった。

よって目標を7kにしたかったが、手持ちの抵抗(6.8kΩ)がない。

10kと47kの合成で8,246Ωとなるのでこれで行ってみる。

 

 

 

ここでNFBはどうなる?

プリには3.7dBのNFBが掛かっており、-1.5倍になる。

(インピーダンス実測からはー1.8倍なんだが・・・?。)

これはU7~OPT間に掛かってるので、5687とOPTとの関係には問題ない。

プリの(オーバーオールの)インピーダンスが下がるというのは、イコール パワーのインピーダンスが上がる、とみなすのか、な?

 

10kΩと47kΩは抱かせて取り付けたくないので47kΩは真空管ソケット、10kΩはIPTに取り付けたが、余りよくないかもしれない。

 

ということでやっと、測定してみよう。

11.2mVが10.5mVと0.7mV下がった。

地味だが確実に下がっている。今回もLchで行ったので比較は有効と思う。

ハム対策は一旦終わりにして、あとは思いついたら都度実施していこうと思う。

 

20200808


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2 コメント

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Unknown (ED)
2020-08-10 21:36:38
こんばんは。

ちょっと仕事のほうがバタバタしていて、レスが遅くなってしまいました。

パワーアンプの入力トランス負荷抵抗配線変更は、グリッド周りの配線簡素化と信号ループ面積の最小化をすることで誘導によるハムを減らすのが目的です。

前にも書きましたが、ライントランスのインピーダンスは二次側に固定抵抗を使うことで一次側が確定します。

600Ω:20kΩの入力トランス二次側に20kΩの固定抵抗を付けると、必ず一次側は600Ωになります。

ところが、二次側センターをアースして2回路に分割すると、二次側1回路当たりのインピーダンスは10kΩではなくて5kΩになります。

これはトランスのインピーダンスは巻線比の二乗に比例するためで、二次側を半分に分割すると巻線比が半分になり、インピーダンスは1/4になるからです・
 巻線比約5.8倍 → 5.8×5.8×600=20k
 巻線比約2.9倍 → 2.9×2.9×600=5k

このため、入力トランス二次側を半分に分割して使い一次側を600Ωで使うときは、負荷抵抗として5kΩを2本使えばよいことになります。
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IPT二次側抵抗 (soruboseinn)
2020-08-11 20:00:39
 
お忙しいところ有難うございます。

巻き線分割した時のインピーダンスの件、了解しました。後ほどもう一度計算しなおします。

ちょうど5kΩ近辺で抵抗が在りますので交換してみます。

いま、プリのほうの配線の引き直しをしています。
数日後にプログにアップします。
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