analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

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WR-α1FBAL その2

2014-04-20 00:23:26 | アンプ

WRでは各音の浮き上がりがすごい。低音も宙に浮いた感じ。音の周りにぐるっと空気感が出る。真空管では地に着いた=低音の空気感がイマイチ。だがWRは一音一音がはっきり聴こえる。音場感も広い。真空管のS/Nの限界を感じてしまう。

103FLでは・・・大したことはない。SPより音離れがいい、だけ。可もなく不可もない。まあ、103FLらしさは出てると思う。並みのシステムではこうは行かないだろうが、EMINENTを聴いてしまうと物足りない。

では曲を変えてみよう。先程はUnitedFutureOrganizationの曲でインストゥルメンタル?声も少し入ってる。jazzっぽい録音。・・・次にマドンナtrueblue(打込むとスペル変)。打ち込みの録音みたいだが、エネルギー感出てきた。でも箱庭的な感じはぬぐえない。低音は量感も少なく高音寄りなバランス。ただ、キレはある。cdのような音。以前聞いたことがある音、そう青森で聴いたDENONプレーヤー-ONKYOセパレートアンプ-PIONEERスピーカーの音。意味は分からないが、トランジェントのいい音って言葉が思い浮かぶ。切れ込みの良い。CDのようにセル画のような薄い、透けて見えるような音。・・・但し、cdの様な輪郭の甘い感じはなく切れ込んでくる。だんだんストレスの無い音になってきた。慣らし不足だったのか?これでいいじゃない?という気になってくる、EMINENTを聴かなければ。よくSHUREやEMPIRE,DENONで十分という人がいるが、EMINENT聴かせてあげたい。

思い出した。オーディオテクニカのAT150EaGの音だ。妙に金属的な音だがあの切れは欲しい。クラシックも弦がブラスになってしまう気がする。最近のオーディオテクニカのカートリッジ、それもMCはそんなことはないと思うので一つは持っておきたい気がする。しかし最近のオーテクは高くなった。で、今度はクラシックをかけてみる。オーマンディ・フィラデルフィアのNUTSCRACKER。おお、ヴァイオリンが電子楽器みたい。オーディオ的な満足感は有るのでこれはこれで楽しめる。

でもやはり私は真空管が良い。広がんなくてもS/N悪くても楽器の質感が電子っぽく聴こえてはいけない。広がんない、S/N悪いといっても、十分な数値はクリアしてると思う。WRと比べてであり、WRは世界的に見てもかなりの物性を持ってると思う。それに声は肉感が薄いがWRのが良い。

馴染んできた。キレが出て来た。セル画のような薄口な透明感は変わらないが、これならある意味楽しめる。EMINENTは1.8Ωだが、インピーダンス30Ωでこのキレが出るとはさすがDENON。WRアンプ。薄口だが切れのいい音がする。響き・余韻も綺麗にたなびく。声は肉感は乏しいが張りがあって良い。今思ったが、声に意識は集中しづらい。なぜだろう?CDの様な音がだがリミッター感はない。肌触りは似てるが切れ込んでくる。一音一音が本物の音に似てるか?という聴き方をすると似てない。しかし、この似せてる「レコーディング音」をオリジナルの音、と考えるととても心地よい。余計な物を足していった=真空管の音、と、余計な物を引いていった=トランジスタの音の違いと思う。









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