analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

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PhfD-5 MfD-3.1  負荷抵抗。

2019-10-28 00:04:21 | PhfD‐3.2

最適負荷抵抗を調べる。

フォノイコの、12AU7と段間トランス、パワーのEL34とOPT。

フォノは周波数特性が良くならないか、というのと、前から気になってたパワーの動作点の根拠の確認、だ。

一度計算したEL34とOPTは、ネットで探したが良く分からず、手持ちの長真弓氏の設計自由自在という本を参考に計算した。

最適内部負荷抵抗RLは、出力が一番取り出せることが条件だ。

添付図一番下が三結。

RL=(Ep0-epmin)÷ipmax となる。

Ep0 : プレート電圧 約400V

epmin : Ep0×0.438=175V とした。この時の、電流値ipmaxは190mA。

以上よりRL=4,737Ω。10回くらい計算をやり直したがこれが一番5kΩに近い。

この時のカソード電流は70mA。カソード抵抗240Ω。

これってMfD-3.1の動作点にまあ、近いものだった。

さすがに故上杉さんはこの辺は押さえてたんだ。

しかしその後氏はOPTに6.6kΩを使うようになる。これはプレート電圧を435Vほどにして出力を上げているようである。

これで気が済んだ。

 

もう一つはフォノイコ。

段間トランスが5kΩなので、U7の負荷抵抗を5kΩとして使うには、どうしたら良いか?

パワーの計算を参考に計算する。

Ep0 : プレート電圧 約247V 

epmin : Ep0×0.729=180V とした。この時の、電流値ipmaxは 

ipmax=29mA。 

以上よりRL=9,241Ω。

パラで使うので2倍で見た。この時のカソード電流は2.5mA。

 

 

計算上はこのように出たが、段間トランスを購入した時、10~20mA流したほうが良い、とアドバイスを貰った。

なので電流値を7~8mA/本での動作も試してみようと思う。これは雑誌の本設計に基づいたものになる。

この定数に近づけるには、カソード抵抗を2kΩにし、ドロップ抵抗を10kΩにした。大体良いところに行った。

F特測定はあまり変わらない。

 

次に電流を沢山流してみる。

カソード抵抗を360Ωにしてドロップ抵抗を2.2kΩに下げた。

このF特もあまり変わらない。

 

結論。

12AU7の動作点を変えて負荷抵抗の段間トランスに流れる電流値を変えても周波数特性は変わらない。


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