analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

OPTの音

2017-05-22 02:24:46 | MfD‐3 (ラジ技誌PP)

FX-40-5

タンゴ時代のアウトプットトランスで、私が購入したのはアイエスオー時代の金色の物。当時手頃なOPTはこれくらいしかなく、ちょっとハイグレード感が有った。トランスとしては今では考えられない手頃感。一度ラジ技のBW-5k-PPと入れ替えたことが有ったが、頭の方の空気感が足りないようでBW~が凄いと思いながらFX~はやっぱ標準品か、という感じで使っていた。

これをEL34PPmonoパワーに使ってみる。BW-5k-PPと入れ替えた。

音出し。今回でOPTの音への影響力を思い知った。真空管パワーは回路、真空管、パーツ:これはOPTもパーツだが、コンデンサ・抵抗とか、小物という意味で で音が決まると思っていた。思い込んでいた。

EL34PPmonoパワーに組み込んだ音は、優しい、だ。とろん、というか、良い意味でなまったるい感じ。それでいて各一音一音が良く分かる。低音なんて音階が判るし真空管では難しいかと思っていた低音が宙に浮く感じが出る。残念だが量感はいまいちだが。stereoパワーに組んでいた時は分からなかった。あちらは内部配線をサーマックスにしてたのでそれがずっと気になっていた。それが今回本領発揮、だ。知らなかった。良いトランスだったんだ。

今回これを試すためにちょっと改造した。真空管アンプ屋の吉柴さんにアドバイスを頂いた。低音が出ない場合、電源をシンプルにすると良い、と。そんな訳でドロップ抵抗を外し、電源トランスのB+のタップを400Vから330Vにしてみた。EL34の電圧が380Vと少々低いがまあいいだろう。音はなぜか若干クリアになった気がする。低音も量感は少し増えたかもしれないが(気のせいかもしれないが)音階が判るような、解像度が上がったような気がした。電源トランスを特注する、というのはこの辺に当たるのかと思う。EL34の電圧が低いのは、チョークが今直列なので並列にして抵抗を下げてみようと思う。それに引き換えインダクタンスは10から2.5Hに下がるが。

そしてスピーカーケーブルだが手頃なのが無く、パイオニアのJP-201をちょん切ってしまった。これをOPTに直付けしている。これは思い出のケーブル。

オーディオ的には?だが、音楽を心地よく聴けるトランスと思う。EL34PPstereoパワーにBW-5k-PPを付けて音を確認しようと思う。その後、このアンプは解体し12AY7では組まないと思う。入力トランスを春日あたりにして6SL7で組み、研究するか、入力トランス無しでリファレンスアンプとするか、はたまたケースぼろのTF-3をケースから出して入力トランスに使いアンプを組むか。新さんがやってたトランスをケース別にして色々付け替えて聴き比べ?

妄想は尽きない。

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