CDマガジン。CDが付いた雑誌なんて画期的だった。92年ころのもので、雑誌の文章では他人との共有化ができないと思っていたが、これで雑誌のインプレッションが実際に理解できる、と思った。各オーディオ機器の音をCDに個別に録音した。
しかし実際は甘かった。私のシステムではその違いが全く判らなかった。自分では結構いけてると思っていた音だったが、全くなっていなかった。今思えば浅はかだった。
当時私のスピーカーはDS3000のはずだったが、確かアンプはオンキョーのA7を使っていたと思う。いま、YAMAHAのAX1200をシングルで使っても今一なのに、それより非力なアンプのA7でなんて・・・。でも当時は良い音だと思ってたんだよなぁ。
雑誌の内容だが例えばK社KA5040R、S社AUα607MOSPREMIUM、A社VA50など。このCDで聴くとエネルギーバランス:中音が引っ込んでるとか、最低域が出てるとか、低域が広がるとか、が今なら判る。しかし、決定的に各機器ごとに優劣はついてないように思う。憧れのM社No26SL(Sは基盤がテフロン)なんかも有るが、「あれ、こんなもんか?」と思ってしまうほど普通。まあ、VA50は所有してたこともあったので、トロっとした音は確認できた。
もう一枚聴いてみた。
ちょっと私の集中力が落ちたが、DS1000Zが鳴った。Zが付いたシリーズは、音楽性とか言ってたので全体にモヤモヤ、だけど心地よいなんてイメージがある。なんかの雑誌で読んだのかもしれない。しかしここではイメージ的にかっちりした、音色の濃い音だった。面白い鳴り方をするんだー新発見。
今では雑誌にCDが付くのは結構ありだ。当時、ほかの人間ももしかしたら所有オーディオの完成度が低く、CDマガジンの内容が評価されなかったのか?なんて思う。