なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

コロナの経過

2023年02月01日 | Weblog

 左大腿骨転子部骨折術後(手術は地域の基幹病院)の97歳女性がリハビリ病棟に入院していた。リハビリ病棟でコロナのクラスターが発生して、罹患してしまった。

 微熱が出た時に、コロナの検査前に胸部CTが検査されていた。何となくコロナらしいすりガラス陰影が若干あるようにも見えた。

 担当は腎臓内科医だったが、コロナについては当方が担当する。診断された日からレムデシビル点滴静注を開始して、感染病棟に転棟した。

 微熱が断続的に続いて、8日目には38℃の発熱もあった。感染病棟なので、備え付けのポータブルX線装置で胸部X線撮影を行うと、右下葉に軽度に陰影があるように見えた(確信はない)。

 ただ、炎症反応は発症4日目より軽減していた。食事は全量摂取(小盛)できていたが、誤嚥性肺炎を併発した疑いがあり、9日目から抗菌薬を開始した。

 その後は平熱~微熱で推移していた。2週間目で炎症反応はほぼ陰性になった。隔離期間を過ぎて一般病棟に戻ってから、担当している腎臓内科医が胸部CT再検を入れていた。

 右肺下肺野背側にすりガラス陰影様と索状影を認めて、左下葉背側にも同様の陰影があった。これはコロナ肺炎の推移なのか、誤嚥性肺炎の軽快像なのか。

 

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