日曜日に高熱で動けくなった92歳男性が救急搬入された。日直の神経内科医が検査したが、肺炎は指摘できず、尿混濁もなかった。難からの細菌感染症だろうということで入院になって、内科当番だった内科の若い先生(地域医療研修の内科専攻医)が担当になった。
セフトリアキソンが開始されていて、月曜日には解熱していた。画像を確認すると前立腺腫大があり、単純CTだが内部濃度がまだらに見えて石灰化があった。
血清PSA測定を追加してもらうと、23.3ng/ml(<4.0)と上昇していた。前立腺炎のマーカーとして使えるので、原因は前立腺炎になるのかもしれない。抗菌薬での治療後に再検して低下すれば、癌との鑑別になる。
それにしても、90歳代の入院が多い。当院は入院患者さんの多くが80歳代なので、70歳代だと若いと思ってしまう。