なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

後腹膜腫瘍

2019年07月25日 | Weblog

 循環器科の若い先生に相談された。88歳男性が嘔吐・下痢で循環器科に入院していた。もともと陳旧性心筋梗塞で先月まで循環器科に入院していて、深部静脈血栓症もあるので、循環器科再入院になったそうだ。退院後は施設に入所していた。

 入院後血尿があり、施設内で血便もあったらしい。胸腹部CT(入院時に脱水症・腎前性腎不全があり単純のみ)で左後腹膜に腫瘍を認めて、尿管が巻き込まれたらしく左水腎症を呈していた。膀胱内にも腫瘍を認めたが、それは別物?(浸潤した尿管からの播種?)。尿細胞診は1回行っていて陰性だった。

 放射線科の読影レポートでは悪性リンパ腫疑いとなっていた。これからどうしましょう、ということだった。とりあえずは、腫瘍マーカーは何がいいですか、だった。リンパ腫疑いなので可溶性IL2受容体抗体を提出するしかない。

 表在リンパ節は腫脹していないので、生検できない。後腹膜だとCTガイドで生検するのだろうか。年齢を考慮すると、精査をする対象ではないようだが。家族に事情をお話して、精査・治療の希望をきくしかないのではと伝えた。IgG4関連とはもあるか?。

 

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