昨日の午後に整形外科医から連絡がきた。67歳男性が踵骨骨折で入院して明日手術をするという。医療機関にはまったくかかっておらず、入院時検査で糖尿病があることがわかった。ついては血糖コントロールを願いしたいという依頼だった。画面を開いて、確認すると随時血糖349mg/dl・HbA1c8.4%だった。
外来受診数(再来)が多く、ふだん通院している患者さんが体調不良で受診したり、紹介患者さんもいて遅くまでかかった。内科の若い先生にお願いしようと思ったがたまたま休みだった。
土日に誤嚥性肺炎が再発した入院患者さんが3名いたりして、病棟の指示に手間取った。午後5時になって、今度は麻酔科医からも連絡きて、血糖コントロールをと言われた。
整形外科病棟に行って患者さんに会った。糖尿病の家族歴はないという。もともとぽっちゃりだが、最近体重が2Kg増えたそうだ。検査しないとわからないが、たぶん膵癌発症によるものではなさそうだ。
手術なので最初からインスリン強化療法で行くしかない。といって、初期量で慎重に行くしかない。持効型インスリンのトレシーバを3単位で開始して、超速効型インスリンのヒューマログを診にスライディングスケールとした。血糖200mg/dl以上で2単位、250mg/dl以上で3単位、300mg/dl以上で4単位と控えめの量にした。1日計10~12単位でのスタートになる。DPP4阻害薬(ジャヌビア50mg)も開始した。
今朝は空腹時血糖130mg/dlで、昼前も同程度だった。まず初期設定で経過をみれそうだ。今日は内科の若い先生が来ていたので、血糖コントロールをお願いした。早目に眼科も受診させてもらおう。
今日は病院の正副管理者(公立病院なので市長・町長)との会議に参加した。病院経営が厳しくて、今後どうするかという話し合いだった。もっとも当方はただ聞くだけで、直接意見を述べるような力量はない。