今日は内科日直で病院出ている。内科入院は日直に段階では4名だった。
50歳代半ばの男性が心窩部痛で救急搬入された。一昨日の夜から上腹部の膨満感があり、2分くらいの心窩部痛が断続的に続いているという。
心窩部に軽度に圧痛を認めたが、まず心電図を検査した。特に虚血性変化はなく異常なしだった。腹部エコーで胆嚢結石・胆嚢壁肥厚などはなく、胆道系の拡張もなかった。肝臓内に腫瘤が多発していた。腸管の拡張もあった。
腹部単純X線で、部分的にニボーを認める。腹部手術の既往歴はない。特に医療機関に通院はしていないが、健診で便潜血検査で異常を指摘されていたが、受診はしていないという。血液検査の結果をみて、造影CTで診断が決めることにした。
造影CTの結果は、肝臓内に腫瘤が多発して、肝転移と判断された。横行結腸に腫瘤による狭窄を認めて、上行結腸~小腸が拡張して消化液が貯留している。画像診断は大腸癌・多発性肝転移(・腸閉塞状態)になる。
外科の当番の先生が院内にいたので、相談した。他の病院に相談しますかと訊くと、患者さんがよければ当院で対応しますということだった。
当直帯に入ってすぐに、当直の外科医から、循環器科に通院している90歳代の男性が脱水症・腎不全で入院にしたいと連絡があった(循環器科はオンコールなし)。内科で入院して経過をみることになった。これで5名。