なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

仕事初め

2014年01月06日 | Weblog

 今日から仕事始め。昨日入院した低カリウム血性ミオパチーの53歳女性は、1日補正しても血清カリウム1.7で入院時と同じだった。経口でカリウム製剤を追加してみた。軟便というよりも不消化便だった。アルコール性慢性膵炎もあるのかもしれない。消化剤も加えた。おそらく体内のカリウムが減少しているのだろう。

 年末に大学病院から紹介されてきた肺癌BSCの74歳女性は、3日前から発熱があり、胸部X線・CTで軽度だが肺炎があった。入院を勧めたが、外来で治療したいという。元看護師さんで、連れてきた娘さんもがんセンターの看護師をしているという。アベロックスを処方して3日後に再受診としたが、改善しない時はその前に受診とした。

 内科に高血圧症で、外科に痔核で通院している80歳台男性は今日が予約日だった。末梢浮腫で外来担当医(大学病院から)が検査をするとHb4.9g/dlと貧血だった。相談を受けて、話を聞いてみると排便時の痔出血が頻繁にあるそうだ。昨年の上部消化管内視鏡検査では萎縮性胃炎のみだった。下部消化管内視鏡検査でも大腸癌はない。MCVも下がっていて、慢性的な痔出血による貧血だった。外科の予約日でもあったので、そのまま外科医に事情を説明して診てもらうことにした。

 「Hospitalist 感染症」をつい買ってしまった。「Intensivist」は難しいので買わないことにしていたので、こちらも買わないつもりだった。この頃は専門的な本や雑誌を見ると、「これを読んでいたら一生終わってしまう」という気がするので避けていた。集中してちゃんと読んだら1か月はかかるが、少しずつ2~3か月かけて読んでみよう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする