早朝に45歳男性が胸背部痛で救急搬入された。当直は血管外科医だった。急性心筋梗塞・大動脈解離・肺梗塞・気胸は否定された。内科に話がきて、若い先生が担当になった。あとは筋骨格系しかないねと話をしていたが、多発関節炎だった。数日前に痛みが出て、2日目の日曜日に近くの基幹病院の救急外来を受診したそうだ。血液濃縮があると言われてらしいが、詳細は不明だ。昨日は職場近くのクリニックを受診して、PL・クラビット・カロナールの処方を受けている。咽頭違和感があったらしい。急性多発関節炎だと、原因は何だろうという話になった。ウイルス感染や淋菌感染などによる関節炎が疑われるが、それらしい症状はない。ウイルスやリウマチ膠原病おの外注検査を提出して、まずはNSAIDで数日経過をみることになった。
内科クリニックに高血圧症で通院している90歳女性が、労作時の、といっても自宅内を介助でトイレ歩行程度だが、息切れで受診した。聴診で不整脈の頻脈だった。心電図では頻脈性心房細動だった。BNPが600で、胸部X線では心拡大・肺うっ血・胸水があった。明らかな心雑音はない。検査をしているところに循環器科医が通りかかって、診てもらうことになった。心エコー検査を行って、心房細動・心不全で循環器科入院となった。普段の処方にはACE阻害剤はあるが、βブロッカーや利尿剤はなかった。高齢ではあるが、治療に反応すると思われるが、どうだろうか。