なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

意味のないサムスカ

2014年01月28日 | Weblog

 昨夕、サムスカの簡単な説明会があった。急性心不全の適応に、肝硬変の適応が追加されたので、消化器系の医師向けにということだった。肝硬変は7.5mgでラシックス・ソルダクトン静注にあまり反応しない腹水に使うことになる。心不全とは違って、利尿が付きすぎると肝性脳症が悪化するので要注意だ。ところで、サムスカというのはどういう意味ですかと大塚製薬のMRさんに聞くと、それ自体に特に意味はないという。大塚製薬には胃薬でムコスタがあるので、そんな感じで4文字でつけただけらしい。

 誤嚥性肺炎をきたして、もともとの心不全も悪化した女性は何とか持ちこたえているが、発語がなくなり、レベルがダウンした。脳梗塞を繰り返しているので、再発と思って頭部CT検査をした。状態が悪いのでMRIは撮れない。数日経過しているので、発症していればCTでもわかるはずだった。明らかな脳梗塞再発は指摘できなかった。脳全体のレベルが低下したということなのか。経過をみて再検すると、はっきりしてくる可能性もある。

 食道癌が胃に浸潤した70歳男性は、今日から全粥きざみ食にアップした。今のところ通っているようだが、数日みないと何ともいえない。いったん施設へ戻す予定だが、これまで入っていた施設は退所扱いになり、新たに探さなければならない。

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