なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

感染性胃腸炎とインフルエンザ

2014年01月19日 | Weblog

 今日は当院が内科当番医で、ふだんよりも受診者がかなり多かった。小児科医を日曜日の日直に入れることが多いが、今回は内科と2名体制にしてよかった。午前中は感染性胃腸炎が多く、外来の点滴で12床ある外来ベットが埋まってしまった。午後はA型インフルエンザが内科だけで5名出た。今後ますます両者が増加していくと思われる。

 入院は4名あった。63歳女性の吐血で逆流性食道炎・食道潰瘍からの出血を(PPI内服しても)繰り返している。68歳女性は脳梗塞後遺症・脳血管性認知症で高血圧・心不全で循環器科に通院している。1週間前から発熱が続き、内科医院に行っていたらしい。治らなくて当院を受診した。両側肺に誤嚥性肺炎を認めた。70歳男性は脳出血後遺症で施設に入所している。前回の誤嚥性肺炎で入院時に食道癌の胃への浸潤と判明した。今回も誤嚥性肺炎で入院となった。77歳女性はパーキンソン病で内科クリニックに通院していてADLは相当に落ちている。高熱で救急搬入されたが、腎盂腎炎だった。

 4名に共通しているのは、年齢がまだそれほどではないのに、脳血管障害・神経疾患で年齢以上にADLが悪いということだ。それぞれ、85歳くらいの高齢者を診ているような気がする。食道癌の男性は貧血がひどく(Hb4g/dl台)、輸血をしてもすぐに戻ってしまう。一人暮らしで、責任者は弟夫妻だが、これまでさんざん世話してきたとこぼしていた。結婚離婚を3回繰り返して子供はいるらしいが、音信不通でまったく関係はないそうだ。

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