なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

岸田先生の講演

2014年01月25日 | Weblog

 若手医師向けのセミナーがあって、その中で手稲渓仁会病院の岸田直樹先生の講演があるので、行ってきた。医学部の学生や研修医中心なので、そこに混じるのは気が引けるが、岸田先生の講演を聞く機会は今後ないかもしれないと思って行った。間違いなく参加者中最年長だ。

 岸田先生は話はおもしろく、「誰も教えてくれなかった風邪の診かた」の気道症状篇だった。意外に高い声でけっこう早口だった。俗っぽい話も織り交ぜて、笑わせながらの楽しい話だった。この本は後半の気道症状のない疾患のところが、不明熱の診断にもなっていてさらに面白い。本にサインをもらって帰ってきた。

 症例は、亜急性甲状腺炎、急性前立腺炎、慢性活動性EBウイルス感染症だった。最後のは扁桃原発の悪性リンパ腫かと思ったが、違った。なんでも珍しい症例を出したいということで、他大学の症例を持ってきたそうだ。実際は、臨床的に病巣が明らかで、病理医が生検標本を正しく診断できるかどうかの問題になる。

 昨日、ビブリア古書堂の事件手帖5が出たので早速買ってきた。若い人向けのラノベだが、古書の話がおもしろいので、年配の読書好きもけっこう購入しているのでないかと思う。株の雑誌で、あの株主優待の桐谷さんの特集があったのでいっしょに買ってきた。

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