今日は日直で出ている。やっと年末年始の休みも最終日となった。内科の当番表を作成しているので、終わってやれやれといったところだ。肝膿瘍で敗血症性ショック・DICをきたして入院していた患者さんは、今朝心室頻拍から心室細動となって、治療に反応せず亡くなられた。少し持ち直したようにも見えたが、DICは改善していなかった。1週間高熱が続いたのを、自宅で我慢していたのが災いした。早期に受診してすぐに診断できたかどうかはわからないが、血液検査で炎症反応上昇と肝機能障害から、診断できたと思われる。
53歳女性が四肢の筋力低下と筋痛で受診した。住所は隣の診療圏だが、当番医で診てもらえなくて当院に流れてきたらしい。微熱があって、両側の上腕と大腿ぬ把握痛があった。一見高齢者ならばリウマチ性多発筋痛症を考えるような症状だった。血液検査炎症反応の症状はなかった。血清カリウムが1.8と低カリウム血症でCKが2300と上昇していた。
この方はアルコール依存があり、精神科に通院していた。内科診療所にも通院していて、高血圧症(処方はアムロジン)と過敏性腸症候群・下痢型の処方だった。精神科の処方は抗うつ剤(ルボックス)と安定剤が処方されている。アルコールはビール7~8本/日で、いかにも下痢をしそうだった。精神科医からも、よくビールだけそんなに飲めると感心?されていた。心電図で不整脈はなかった。点滴でカリウムの補正を開始して、そのまま入院とした。
低カリウム血清ミオパチーは昨年末から3人目になる。最初に入院した男性もアルコール多飲で下痢があった。入院後のアルコール離脱症状が危惧されるが、今の状態では筋肉痛がひどくてそうは動けない。夫に説明して、その時は付き添ってもらうかもしれないと伝えた。