読書日和

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「下北沢 さまよう僕たちの街」藤谷治

2008-09-21 13:29:20 | 小説
今回ご紹介するのは「下北沢 さまよう僕たちの街」(著:藤谷治)です。

-----内容-----
下北沢で「箱貸し」の店を営む勇の日常は、穏やかで、それでいて騒がしい。
翻訳の仕事をする常連客の桃子さんに恋をして、元アイドルのみずほの話に耳を傾け、変わり者の詩人・土蔵真蔵に付きまとわれ…。
今もっとも注目を集める作家が、<街>とそこに生きる<人>への愛を全開の筆運びで綴った、爽快で痛快で痛切なラブストーリー。

-----感想-----
先日読んだ下北サンデーズに続き、またも下北沢を舞台にした小説を読みました
下北サンデーズが青春小説なのに対して、こちらは下北沢の日常を綴った小説という感じでした。
その日常は、とても騒がしいものでした。
主に騒ぎを起こすのは変わり者の詩人・土蔵真蔵(どぞうしんぞう)で、主人公・勇はだいぶ振り回されていました。

勇はサラリーマンを辞めて、下北沢に雑貨屋を開きました。
箱貸しという商売があるのを、初めて知りました。
店舗の中に箱を置き、その箱をレンタルスペースとして月々いくらかで貸すようです。
勇もそれをやっていますが、それほど儲かってはいないようです。
それでも、店に来るお客さんと話したりする何気ない日常が好きな勇は、今の生活に後悔はないようです。
やはり自分の店を持つというのは、充実感があると思います。
この店を守るんだ!という使命感もあるでしょうし。

また、下北沢の人は気軽に話せる人が多いとありました。
どこか店に入って、店長と話しているうちに、あっという間に仲良しになったり。
人と人のつながりが強いようです。
それは下北沢の街がそういう空気を持っているからだと思います
作品中に街がどんな様子なのか描かれていましたが、色々な店が集まっていて、道路は狭いものが多く、歩行者優先な感じとありました。
都会とは一味違った良さのある街なのだと思います

下北沢は渋谷から東急井の頭線に乗ってすぐ行けるようなので、いつか行ってみたいなと思います。

※図書レビュー館を見る方はこちらをどうぞ。
コメント (4)
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