東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

雨と雨の合間に、小豆の芽欠きと草取り

2020年06月30日 | 野菜:豆類ほか

  6月初めに小豆の種まきをしましたが、その後発芽して大分育ってきました。今回、雨の合間を見て芽欠きと草取りをしました。まずは芽欠きですが、1株あたり3粒の小豆の種を蒔きました。そのため、三つ芽が出た個所もあれば、一つも出なかった箇所もありました。基本的に二つ/株になるように芽を欠きました。午後から雨が降るとのことで、急いで作業しました。この時期は、雨と雨の合間を忙しく野良仕事をせざるを得ません。

        株と株の間に生えた雑草を、削るように除草


 続いて除草ですが、隣の綿畑に取り残した雑草が目につきました。そのため、先に綿畑の除草をしました。綿畑の除草が終わると、小豆畑の除草に入りました。雑草はそれほど大きく育っていなかったため、株と株の間に生える草を平クワで削るように除草しました。

  1株に芽が三つ     1本の芽を抜く      芽二つ/株に調整
  

 除草した草の根をそのままにしておくと、根はしっかりと地面を掴んでいます。そのため、雨が降ると除草したはずの雑草が枯れずに生き残ります。大雑把でも集草して別の場所に捨てておくと良いでしょう。最後に、草刈機で畑周りの草刈りをしておきました。予報通り、午後から雨が降り始めました。

   芽欠きと除草前の小豆        芽欠きと除草後の小豆
 

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羊の原毛,紡ぎ,染色,そして織り 9/29 (染色2/5)

2020年06月29日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 紡いだ毛糸の紅花染めを続けました。前回は、紅花の黄色の染色成分で薄い黄色に染めました。今回は、黄色の染色成分を取り除いた紅花の花びらを使いました。そして、毛糸を赤色に染めてみました。染めた結果、何故だか赤色が濃く染まりませんでした。絹や綿は濃く染まるのに不思議です。何か前処理をする必要があるのかも知れません。あるいは原毛の洗浄が徹底しておらず、羊の油成分が残っているからかも知れません。とは言っても、薄い赤色に染まったのでこれで良しとしました。

   下:薄い赤色に染まった毛糸,上:染色していない白い毛糸


 ところで、我家の畑で栽培している紅花が満開です。そのため、逐次花びらを収穫しています。収穫した花びらは天日乾燥して来年の紅花染めに使います。種子は成熟後に収穫し、この秋に種まきします。そして、来年の今頃に花びらを収穫します。1年間の紅花サイクルです。

     開花中の紅花の花びら※花びらの収穫時、棘が痛い


 古代から紅花の大生産地は東北地方と聞きます。黄色の成分を取り除いた花びらを団子の状態に乾燥して、京都に送ったとの話を聞いたような気がします。団子のようにはしませんが、天日乾燥後の紅花を水に戻して赤い染料にしました。

 乾燥紅花を水に浸す     酸を入れると泡     染まった綿布
  

 紅花を水に戻すと、アルカリ成分(昔は灰)を入れてかき混ぜます。すると赤の染料が溶け出します。そのままでは布に染まりません。酸を入れて中和すると染まるようになります。中和する時、二酸化炭素でしょうかたくさんの泡が出ます。
 そして、かき混ぜながら泡を無くすと染色できるようになります。絹や綿の布が赤く染まることを確認した後、紡いだ白い毛糸を浸します。すると薄い赤に染まります。余分な染料を落とした後、染まった毛糸を天日乾燥します。次回から藍染めに入ります。

    紡いだ白い毛糸を含侵         染め上がった毛糸
 

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コットンクラブ、綿繰り,織り,糸紡ぎ,芋掘りなどを楽しむ

2020年06月28日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 2週間ぶりのコットングラブでした。前回と同じように、三密にならないように活動しました。私は、綿繰り器を2台,カーダーを2個,足踏み紡ぎ器を1台持ってきました。最初、裂き織りの方法、特に布の裂き方をみんなで学習しました。それが終わると、私は田布施農工高校の羊の羊毛を使ってもっぱら毛糸を紡ぎました。他の方は、綿から種を取り出す綿繰りや綿をほぐして繊維の方向を揃えるカーディングなどの作業をしました。スピンドルで糸を紡いだり、卓上織機で布を織る方もいました。

  綿繰り器を使ったり手を使って、棉の種を取り出している方々


 雨が降らなければジャガイモ掘りもする予定でした。しかし、午前中大雨でしたのでジャガイモ掘りをすっかり諦めていました。そのためスコップなどを持って来ていませんでした。ところが、コットンクラブの作業中に子供達がやってきました。ジャガイモを掘りたいとのこと。せっかくなので、雨で地面が緩んでいますがジャガイモ畑に行きました。そして、赤いジャガイモ(品種:アンデス)を収穫してもらいました。

 裂き織りの学習     卓上織機で布を織る   紡ぎ器で毛糸紡ぎ
  

 楽しいコットンタイムが終わると畑に行きました。そして、欲しい方に麦わらを差し上げました。麦わらはスイカやウリなどの敷きわらに使えますし、中空の茎を編んで籠にしたり麦わら帽子に加工することもできます。その麦わらが置いてある地面近くに、四つ葉のクローバーがあることをどなたかが発見しました。すると何人かの方々が四つ葉を探し始めました。こんなに四つ葉があるとは思いませんでした。ジャガイモを掘ったり四つ葉を探したりなどの楽しいコットンクラブでした。

  楽しいジャガイモ収穫      みんなで四つ葉のクローバー探し
 

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雨の合間をみて、綿畑二度目の草取り

2020年06月27日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 6~7月は梅雨のシーズンになるため、わずかな雨の合間をみながら急いで野良仕事をします。今回は、雑草に囲まれた洋綿(バルバゼンセ)の草取りをしました。二度目の草取りです。久しぶりに綿畑に行くと、綿は雑草に埋もれるように育っていました。草取りをしないと、そのうち雑草に背を追い越されて、枯死してしまいます。誤って綿を取らないように注意しながら除草しました。

      綿の周りを丁寧に除草すると、周辺を平クワで除草


 一度目の草取り時、肥料を施していました。そのため、綿は元気に育ってはいましたが、それ以上に雑草が伸びていました。膝を落として、綿の周囲10cm位の雑草を手で抜きました。その除草が終わると、さらにその外周10cm位を平クワで除草しました。昼過ぎから日差しが強くなり、汗が大量に出ました。

  雑草に埋もれた綿     綿周辺は手で除草   外周を平クワで除草
  

  平クワでの除草があらかた終わると、最後に耕耘機の出番です。綿を避けながら残りの雑草を耕耘除草しました。中には10cm位伸びた雑草がありました。そのような雑草は複数回往復しながら耕耘除草しました。これでしばらくは除草の心配はありません。順調に綿が生育すれば、9月には綿を収穫できるのではないかと思います。

   膝を落として手で抜く除草       耕耘機で耕しながら除草
 

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日陰用(サンシェード用)に、今年もアサガオとニガウリの種まき

2020年06月26日 | 花,野草

 毎年のことですが、婆様が暮す部屋の南窓側に網を張ります。そして、アサガオとニガウリをその網に登らせています。日陰(サンシェード)にして南窓からの太陽光を遮光するためです。また、家から出られない婆様(93歳)のためでもあります。網に登るアサガオの葉や茎、そしてニガウリの花が咲いてから実が成熟して割れるまでを、窓越しに見ることが婆様の楽しみなのです。

        横長の鉢にアサガオとニガウリの種をまく


 蒔いたアサガオとニガウリの種は、何年も前から代々採種したものです。アサガオは、赤,青,白のいたって普通のものです。代々採種した種のためかだんだん色が偏りしかも薄くなっているように思います。来年は種を更新した方が良いかも知れません。ニガウリは園芸品種のためか、小型の実がたくさんできます。

  アサガオの種      ニガウリの種     横長鉢を埋める穴
  

 しかしながら、肥料をまいても雑草にみんな吸い取られます。そして、雑草だけが生い茂る結果となり、毎年除草に苦労してきました。そこで、今年は横長の大きめな鉢で育ててみることにしました。種を蒔く前に、横長の鉢を埋める穴を掘りました。鉢を穴に埋めると、肥料を鉢の底に置きました。そして、その上に土を盛りました。

    網を登りながら花を咲かせるアサガオとニガウリ(2019.8)


 その後、盛った土を均してからアサガオとニガウリの種を蒔きました。最後にジョロで水をかけました。1週間後には芽が出ると思います。今年は鉢1個でしたが、今年の結果が良ければ来年は鉢を2個に増やそうと思います。

 最初肥料、その上に土を盛る      種を蒔いた後、水をまく
 

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雨が降る前に、急いで小麦(パスタ用)を刈り取り

2020年06月25日 | 麦,穀類,雑穀

 麦は全て収穫したつもりでしたが、もう1種類パスタ用小麦の刈り取りをすっかり忘れていました。他の小麦と比べて成熟がとても遅かったためです。この小麦は、今まで栽培していた小麦と成熟期などが異なっています。今日麦畑に行ってみると、その小麦が茶色に熟していました。明日からは雨の予報のため、急いで刈り取りしました。そして、農作業小屋まで何往復かして運びました。

       結束した小麦を、小屋まで何往復かして運ぶ


 これまで栽培した小麦と、次のような三つの違いがありました。①背が高く倒れやすい。②穂が長く脱粒しにくいためか鳥の被害が少ない、③晩生のためか成熟がとても遅い。①は栽培するにあたって、肥料をやり過ぎてはいけないことを示します。②は鳥の被害が少ないのは良いですが、脱穀しにくいことを示します。

  小麦の長い穂     雨風で倒壊した小麦   刈り取った小麦
  

 ③は刈り取り時期がまさに梅雨のシーズンに当たることを示します。刈り取り時期を慎重に選ぶ必要があります。刈り取った小麦は小屋でさらに乾燥させて、晴れた日を選んで脱穀しようと思います。初めて栽培した試作中の小麦です。品質が良ければ、引き続きこの秋に種をまいてみようと思います。

    倒れた小麦を刈り取り       刈り取った小麦を結束        
 

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羊の原毛,紡ぎ,染色,そして織り 8/29 (染色1/5)

2020年06月24日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 羊毛を次々に紡いでは毛糸にしています。その毛糸を紡ぎながら、並行して染色しようと思っています。第一段として、去年栽培収穫した紅花の花びらを使って染めてみました。紅花の花びらは、不思議なことに黄色の色素と赤色の色素を持っています。黄色の色素は水に溶けやすいため、一度でも雨に濡れると花びらが黄色から赤くなります。さて、今回は黄色の色素を使って毛糸を薄黄に染めてみました。

   紅花の黄色色素を使って薄黄に染色(上:染色前,下:染色後)


 絹は水溶性の黄色色素にとてもよく染まるので、動物性繊維はよく染まるのかと思っていました。そのため、羊毛もよく染まるものと勘違いしていました。今回それが良く分かりました。何度染めてもうっすらとしか染まりません。水に浸けると黄色の色素が流れ出すのです。しかし、うっすらとですが黄色に染まりました。それなりの味わいがあるため、これまた何かに使えそうです。

 薄い石鹸水に浸水    黄色の色素取り出し   黄色の色素液に含侵
  

 毛糸にはたくさんの空気が含まれています。事前準備として、その空気を追い出す意味で薄い石鹸水に浸けて絞りました。染め方ですが、まずは紅花の乾燥花びらを水に浸けて黄色の色素を抽出します。そして、絞った毛糸を抽出した黄色の色素液に浸けました。数時間後に取り出して水で洗い流しました。薄く染まっていることを確認して天日乾燥しました。なお、黄色の色素を抽出した花びらには赤い色素が残っています。後日、その赤い色素を抽出して毛糸を赤く染色する予定です。

   黄色の色素に数時間含侵      取り出して水で洗い流す
 

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収穫した小麦、天日乾燥して貯蔵

2020年06月23日 | 麦,穀類,雑穀

 10日ほど前に小麦を脱穀しましたが、その後は雨続きでした。そのため、一度も天日乾燥する機会が訪れませんでした。ところが、ようやく快晴の日がやってきました。ビニールシートに小麦を広げて乾燥しました。昔は、むしろを何枚も広げてその上で天日乾燥したものでした。

        左のタンクに、天日乾燥した小麦を貯蔵


 昔は木製レーキを使って小麦を均等に広げました。しかし、それほど大量ではないため竹製熊手を使って広げました。朝早くから夕方まで日に当てたためカラカラに乾きました。乾いた小麦は、専用の貯蔵タンクに入れました。この小麦、パンにしたり、ホットケーキなどにして食べようと思います。

  山盛りの小麦     熊手で均して広げる   7時間程度天日乾燥
  

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春ジャガイモ(キタアカリ)の収穫

2020年06月22日 | 野菜:芋類

 3月上旬に植え付けたジャガイモ(品種:キカアカリ)の葉や茎が、だいぶしおれて黄色になってきました。これは収穫OKの合図です。しばらく降っていた雨がやんだので、さっそくジャガイモを掘ることにしました。4本刃のホークをジャガイモの株横に突き刺して、土ごと掘り起こしました。すると、大小たくさんのジャガイモが顔を出しました。キタアカリは、芋のわずかな個所に赤みがあります。次々に掘り出して、食べるまでしばらく日陰で干します。

       次々に春ジャガイモ(キタアカリ)を掘り出す


 ジャガイモ1個が何個に増えたか数えてみました。実際には1個を半分に切って種芋にしました。つまり、0.5個が何個に増えたかです。すると、平均して10個のジャガイモを収穫しました。つまり、0.5個が10個に、つまり20倍に増えたことになります。ジャガイモは日に当てると緑化します。それを避けるため、屋内の暗く風通しの良い場所で乾燥・保存することにしました。

 黄色になった茎と葉    出てきたジャガイモ   1株に大小14個
  

 ジャガイモはもう1ヵ所で栽培しています。そのジャガイモ畑で、放課後学習成器塾の子供達に収穫してもらう予定でした。代表的な3品種である、男爵,メークイン,そしてアンデスを植えています。それぞれの形,芽の深さ,色,味などを知ってもらうつもりでした。しかし、コロナのために成器塾の活動は9月からとなりました。代わりに、コットンクラブの方々に収穫していただこうかなと思っています。

   掘った芋を手箕に入れる        最後の株を掘り出す
 

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山の下草刈りと野良竹の伐採

2020年06月21日 | 草刈り,整地

 この一週間ほどの雨で、山はすっかり変貌してしまいました。久しぶりに裏山に行ってみると、なんとまあ下草(特に笹)が生え放題でした。そして、驚いたことに、野良竹も裏山全体に生えてきていました。竹と言うと、タケノコがだんだん成長して竹になります。ところが、極細のタケノコがあちこちに笹のように生え放題だったのです。これはもう、すぐにでも刈り取りするしかありません。

       山のあちこちに、笹のように生え放題の野良竹


 去年までは、同じ場所に大きめのタケノコが生えていました。そのタケノコを全て刈り取りました。その結果でしょうか、笹のような小さな竹が生え放題なのです。前年にタケノコを伐採すると、次の年には極小のタケノコが前後左右にたくさん出るようです。やれやれ困ったことです。
 
   笹や野良竹が生える尾根      草刈機で全て伐採した尾根
 

 当初は野良竹だけを選んで伐採しようと思っていました。ところが野良竹があまりに多いので、笹と一緒に野良竹を下刈りすることにしました。小雨の中を草刈機を使って、斜面を踏ん張りながら刈り取りました。湿度が高いので、すぐに汗が額から流れ落ちてきました。

   下刈りする前の山の斜面        下刈り後の山の斜面
 

 竹は一度侵入すると毎年のようにタケノコが生えてきます。何もしないでいると、数年後には竹林に変貌してしまいます。これを防ぐには、生えた竹を伐採し続けるしかありません。山の反対側がすっかり竹林になってしまい、我家の山に侵入して続けている最中です。奮闘後、我家側の野良竹をすべて伐採しました。今後、新たな野良竹が生えていないか巡回する必要があります。

       右から侵入しつつある竹、境界線の尾根

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羊の原毛,紡ぎ,染色,そして織り 7/29(かせくり)

2020年06月20日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色



 田布施農工高校の羊の原毛を、手間暇かけて洗浄して羊毛にしました。その毛を紡いで毛糸ができると、紡ぎ器から糸巻き(ボビン)を外してかせくり器にかけます。いろいろなかせくり器がありますが、私が使っているのは組立式で水平回転型です。持ち運びしやすく,軽量で,コンパクトなのは良いのですが、やや使い勝手が悪いかせくり器です。大量に毛糸を扱う訳ではないので、これまで使ってきました。

    糸巻きの毛糸をかせくり器にかけ、ほどいてまとめる


 さて、紡いだ毛糸が糸巻きに巻き終わりました。その糸巻きを紡ぎ器から外し、専用台にセットします。専用台が無い場合、ピンの上に糸巻きを立ててもかまいません。セットした後、毛糸を引っ張る力で糸巻きがかろやかに回ることを確認します。

糸巻きを紡ぎ器から外す  糸巻きを専用台にセット   かせくり器の組み立て
  

 次に、かせくり器を組み立てます。回転する軸を支える台や、回転する四隅の支柱を組み立てます。そして、毛糸をひっかける棒を四隅に立てます。そして、手で持って回転させる棒も立てます。なお、このかせくり器は木製で軽いため、手で回すと軸がふらつくことがあります。ふらつかないように台に重しをすることがあります。

 毛糸が外れないよう慎重に回す      毛糸の先端と終端を結ぶ 

 かせくり器を組み立て終わると、糸巻きに巻かれた毛糸をかせくり器に巻いていきます。毛糸をすべて巻き終わると、毛糸の先端と終端を結んでおきます。毛糸をかせくり器から外して、両手で輪のように持って何回かねじります。ねじり終わると、二つ折りするようにして毛糸をまとめます。なお、くさり編みにしてもかまいません。これでかせくりが終わります。布を織るために必要な長さになるまで、紡ぎとかせくりの工程を繰り返します。かせくりが終わると、次は毛糸を染色です。藍染めしたり紅花染めなどします。

 毛糸を輪にして持つ    毛糸の輪をねじる   二つ折りにする
  

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雨の前に、ジャンボニンニクの収穫

2020年06月19日 | 野菜:根菜

 雨が降るとの天気予報で、昨日急遽ジャンボニンニクを収穫しました。普通のニンニクは、茎を引っ張れば球根ごと収穫できます。しかし、ジャンボニンニクは球根が巨大であるため、引っ張り過ぎると茎が千切れます。そのため、栽培していた黒マルチを剥がしてから収穫しました。手持ちグワを球根部の下に差し入れて、球根部を傷めないように軽く掘り起こします。すると、茎を引っ張って球根ごと引き抜くことができるようになります。そのようにしながら、巨大な球根を次々と収穫しました。

      巨大な球根を軽く掘り起こし、茎ごと引き抜く


 普通のニンニクは、秋に植え付けた1個の球根が春には8個以上に増えます。ところが、ジャンボニンニクは4個位にしか増えません。その代り、一粒一粒が巨大な球根に育ちます。多きなものは1粒がビワの実位です。

 茎だけ残るニンニク    茎ごと引き抜く    次々に収穫
  

 収穫したジャンボニンニクはすぐに水で洗いました。たわしで擦ると粒がバラバラになるため、水圧を上げた水を当てました。泥だらけのジャンボニンニクが、白く綺麗になります。次の日は雨が降るとの天気予報でしたので、雨が当たらない場所で陰干しして、後日束ねて軒下にぶら下げて干そうと思います。

白く綺麗になったジャンボニンニク     日陰で陰干し、後日束ねて干す
 

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春ワケギの球根を、掘り上げて天日乾燥

2020年06月18日 | 野菜:根菜

 ここ数日天気が良いので、暑いながらも野良仕事がはかどります。雑草が生い茂ってきたので、まずは草刈りから始めました。その後、すっかり枯れた春わけぎを掘り起こしました。秋わけぎは先月掘り起こして、すでに軒下で干しています。9月初めに植え付けしようと思います。今回掘り起こした春わけぎは冬を越して、3月初めに植え付けます。両社共に小ネギとして食べます。

       熱い日差しの中、枯れた春ワケギを掘り起こす


 春ワケギを掘り起こすと、秋ワケギと同じように株が増えていました。ワケギもタマネギと同じネギです。そのため、タマネギと同じように球根を食べることができるのではないかと思います。昔、ニンニクを醤油に漬けていたことがあります。同じように醤油に漬けたり、薬味として使えるのではないかと思いますがどうでしょうか。

  枯れた春ワケギ      数倍に増えた株     8個に増えた株
  

 さて掘り上げた春ワケギは、乾燥しやすいように並べて干ししました。日射が強いので、半日でカラカラに乾きました。乾いた球根を網袋の中に収納しました。そして、タマネギなどを天日乾燥している軒下にぶら下げておきました。来年のことですが、8ヶ月間乾燥保存後の初春に球根を植えようと思います。

   並べて乾燥した春わけぎ         網袋の中に収納
 

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羊の原毛,紡ぎ,染色,そして織り 6/29 (足踏み紡ぎ器2/2)

2020年06月17日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 これまでいくつか紡ぎ器を使ってきました。今のところ一番使いやすいのは、今使っている紡ぎ器です。以前入手した紡ぎ器は皆、壊れたものを修理したり、中古で手に入れたものばかりです。今使っているのは、2年ほど前に購入し組み立てました。使いにくい点が少しはありますが、安定して紡ぐことができます。色が塗られておらず木の地肌そのものです。時間が空いた時、木の表面に蜜蝋(いただき物)を塗っています。

      今のところ、一番安定して紡ぐことができる紡ぎ器  


 以前使っていた古い足踏み式紡ぎ器も同じですが、紡ぎ器には撚った糸を巻きつける糸巻きがあります。使い始める時は、糸を糸巻きに括り付けます。そして、糸の片方を羊毛の吸い込み口に出します。その糸の端を羊毛に結び付けてから、紡ぎ始めます。

   糸を巻き結び     吸い込み口に糸を    糸を羊毛に結びつけ
  

 糸巻きに、普通に糸を結びつけると空回りすることがあります。そのため、最初は結び目にセロテープを使って固定していました。今は「巻き結び」と呼ばれる結び方をしています。この結び方は緩みがないため、空回りすることがありません。 

 A:滑車,B:テンション,C:撚り調整     左の糸の太さに合わせて紡ぎ
 

 スピンドルの場合、回転による撚り,撚りの強さ,そして太さなどを全て自分の指で調整します。足踏み式紡ぎ器の場合、回転は足で調整します。撚りの強さなどは、紡ぎ器の調整つまみである程度固定できます。あとは自分の指からの羊毛の送り出し量で糸の太さを調整します。つまりスピンドルと比べて、楽に早く糸を紡げるのが紡ぎ器です。しかしながら、私の経験上の事ですが、スピンドルを使えると、早く紡ぎ器を使えるになります。スピンドルを使えることは無駄ではありません。さて、糸紡ぎが終わるとかせくり器を使って巻き取ります。

 羊毛を繰り出して紡ぐ    次々に紡がれる     紡がれた毛糸
  

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各種雑穀(ヒエ,シコクビエ,モロコシなど)の苗を、空いた畑に移植

2020年06月16日 | 麦,穀類,雑穀

 ずっと雨が続いていましたが、ようやく晴れ間が見えました。そこで、毎年の事ではあるのですが、いろいろな雑穀の苗を移植しました。すでに植え終わっているのはアマランサスです。ゴマよりも小さな種を収穫して、その種を炒って食べます。炒るとポップコーンのようにはぜます。今回植えたのは、食用ヒエシコクビエ、そして砂糖モロコシです。数年前までは、アワ,はと麦,キビなども栽培していました。

         耕耘機で耕した後、シコクビエの苗を移植


 ここ数日間の雨で、雑草が勢いづいています。雑穀の苗をこのまま植えたのでは雑草に負けてしまいます。植える前に、雑草を土の中にうない込むように耕耘機で耕しました。雑草が無い事を確認してから、平クワで筋をつけました。そして、その筋に沿って苗を植えていきました。

   雨で湿った畑を耕耘        先週植え付けたアマランサス
 

 今回植えた雑穀の苗は元々、山梨県などの山間地域でわずかに栽培されていました。栽培していた古老も亡くなり、今では絶えていると思われます。古老にお聞きしたことがありますが、江戸時代以前から栽培されていたようです。山間地域は水田が無く、かつ厳しい気候のため、このような雑穀しか栽培できませんでした。食べてみましたが美味しいとは言えません。昔は飢餓食でもあり、命を繋いだ貴重な食料でした。

    ヒエの苗      シコクビエの苗     砂糖モロコシの苗
  

 これらの雑穀は寒い気候の土地でよく育ちます。この山口県で何年も栽培していますが、温暖のためでしょうか栽培に向きません。栽培が困難な最大の原因は害虫です。穂が出る頃にメイチュウが大発生するのです。実が熟す直前に食害されて枯れるのです。毎年、次年に栽培する種子を収穫するので精一杯なのです。唯一の対策は、メイチュウの成虫である蛾が入り込めない網の中で栽培することです。

   砂糖モロコシの苗を移植       移植した苗の上に土を被覆
 

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