東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

羊の原毛,紡ぎ,染色,そして織り 6/29 (足踏み紡ぎ器2/2)

2020年06月17日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 これまでいくつか紡ぎ器を使ってきました。今のところ一番使いやすいのは、今使っている紡ぎ器です。以前入手した紡ぎ器は皆、壊れたものを修理したり、中古で手に入れたものばかりです。今使っているのは、2年ほど前に購入し組み立てました。使いにくい点が少しはありますが、安定して紡ぐことができます。色が塗られておらず木の地肌そのものです。時間が空いた時、木の表面に蜜蝋(いただき物)を塗っています。

      今のところ、一番安定して紡ぐことができる紡ぎ器  


 以前使っていた古い足踏み式紡ぎ器も同じですが、紡ぎ器には撚った糸を巻きつける糸巻きがあります。使い始める時は、糸を糸巻きに括り付けます。そして、糸の片方を羊毛の吸い込み口に出します。その糸の端を羊毛に結び付けてから、紡ぎ始めます。

   糸を巻き結び     吸い込み口に糸を    糸を羊毛に結びつけ
  

 糸巻きに、普通に糸を結びつけると空回りすることがあります。そのため、最初は結び目にセロテープを使って固定していました。今は「巻き結び」と呼ばれる結び方をしています。この結び方は緩みがないため、空回りすることがありません。 

 A:滑車,B:テンション,C:撚り調整     左の糸の太さに合わせて紡ぎ
 

 スピンドルの場合、回転による撚り,撚りの強さ,そして太さなどを全て自分の指で調整します。足踏み式紡ぎ器の場合、回転は足で調整します。撚りの強さなどは、紡ぎ器の調整つまみである程度固定できます。あとは自分の指からの羊毛の送り出し量で糸の太さを調整します。つまりスピンドルと比べて、楽に早く糸を紡げるのが紡ぎ器です。しかしながら、私の経験上の事ですが、スピンドルを使えると、早く紡ぎ器を使えるになります。スピンドルを使えることは無駄ではありません。さて、糸紡ぎが終わるとかせくり器を使って巻き取ります。

 羊毛を繰り出して紡ぐ    次々に紡がれる     紡がれた毛糸
  

コメント
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