先日草刈りした麦畑を耕運機で耕しました。耕運機を動かす前に乾いた草を丁寧に取り除きました。いざ耕耘を開始すると麦畑はとても表土がとても硬い畑になっていました。去年麦の種を蒔いてから全く耕耘していなかったためです。表土がとても硬いため最初から深耕しないで浅く耕すことにしました。
枯れ草が残る麦畑を耕運機で耕す
この麦畑は小石がとても多いため、耕運機のロータリーが時々小石を噛んでガラガラ大きな音をたてます。また、刈り取った草がまだたくさん残っていたため、その草がロータリーに絡みつきました。
麦畑を何度も往復して耕耘
今回は浅く耕しましたが、来週あたり深耕しようかと思っています。このようにすると、枯れ葉が深く土に中にうないこまれて腐葉土になります。これを毎年くりかえすうちに麦畑全体が良い土になります。この畑には10月上旬に小松菜などの葉物野菜を作ろうと思っています。葉物野菜を収穫したら麦の種でも蒔こうと思っています。
浅く耕運した麦畑、まだ枯れ草などが表面に残る
この夏に採種したレンゲの種(自家採種のためゴミ混じり)
レンゲの種はとても小さいため、手で掴んで蒔くとあっという間に種が無くなってしまいます。また風で飛ばされたりして思い通りに蒔くことができません。これを少しでも防ぐため砂を混ぜて蒔きます。増量剤として砂を加えるわけです。こうすると量が増えるため手で掴んで蒔きやすくなり、遠くへ種を飛ばしやすくなります。
レンゲの種に砂を加える 砂と種を均等に混ぜる
砂を混ぜたレンゲの種を容器に入れて田んぼに入ります。そして種を田んぼ全体に均等に蒔きます。市販の種まき器がありますが、このくらいの狭い田んぼでは手でばら撒いても十分です。不均一にならないように田んぼ内を歩き回りながら種を蒔きます。種を持った手を上に放り上げるようにしてばら蒔くと、比較的均一に蒔くことができます。
種を放り上げるようにしながら均一に種まき
種まきされたレンゲの種子は稲の株元に落下します。そこはじめじめしているので数日で発芽します。天気予報だとこれから数日間雨が降る見込みのため発芽には良い条件です。
稲の株元をよく見ると、去年種を蒔いたレンゲのこぼれ種が発芽していました。今日種を蒔いたレンゲとこぼれ種から発芽したレンゲが、今年から来年春にかけて成長し春には賑やかに花を咲かせそうです。
落下し着地したレンゲ種子 こぼれ種から発芽したレンゲ
もうすぐ稲刈りシーズンの到来です。すでに稲刈りを始めている田んぼもありますが、昔ながらの手植えの田んぼではやや遅めの稲刈りになりそうです。田んぼに入れるよう田んぼの落水は一昨日すでに済ませました。
時間があったので周辺の稲の出来具合を確かめるために近くの田んぼを散策しました。散策した田んぼは里山農業クラブの方々や東京薬科大学の学生さん達が世話をしている田んぼです。田んぼ一面に張られた防鳥テープが風に揺られてピカピカ光っていました。
防鳥テープが張られた東京都内のミニ棚田
ここの田んぼは山から湧き出る小川の水を使っています。自然のまま流れる小さな小川の水は田んぼに沿うように流れています。どこかの幼稚園の子供達が作成したのでしょうか、カカシが2体飾られていました。明日は待望の雨が降るかも知れないため、レンゲの種まきをするつもりです。
ミニ棚田を守る、子供たちが作ったカカシ2体
雑草と一緒に生い茂ったサツマイモ(ベニアズマ)
日照りで甘く実った黄色のミニトマト
このミニトマトは、春に種を蒔いてから育てた苗を5月に畑に移植したものです。6月上旬に誘引や整姿作業しました。8月まではあまり実がなりませんでしたが、9月下旬になってからやたらたくさん実っています。地面にもたくさん落ちています。たくさん収穫できるので一度トマトジュースにしてみようかと思っています。
収穫後にザルに入れて洗ったミニトマト、黄色が綺麗
一種類は花屋さんで買い求めた球根を植えたものがいつの間にか増えました。この球根はらっきょに似ていてとても抜けやすく、抜けた球根が庭のあちこちに散らばったものが根付いたようです。比較的花びらが大きな品種です。葉は三つ葉で大き目です。
花びらが比較的大きい品種のオキザリス
もう一種類のオキザリス は雑草ではないかと思います。球根はしょうがに似ていて毎年大きく長くなります。耐寒性が強いのか球根が土の上に露出していても腐ったり枯れたりすることはありません。これまた、球根が庭のあちこちに散らばって増えたものと思います。花びらはやや小さいのですが、濃いピンク色をしています。葉は三つ葉ですが、やや小さく濃い緑色をしています。
雑草のオキザリス
生い茂った雑草の刈り取り
雑草を刈り取ると今度は防鳥網を張っていた竹ざおやロープ類を整理しました。そして、竹ざおを結んでいたひもなども回収・整理しました。麦さやなどの残渣も片付けました。麦畑周辺に生える笹などを刈って今日の作業は終了です。
次回は、刈り取って乾かしている雑草を堆肥場に運びます。10月末には耕運機で耕して、11月中旬に麦の種まきをする予定です。去年はやや遅い11月24日に種まきをしました。
綺麗に整理した麦畑、刈り取った雑草は乾燥中
チンゲンサイの発芽
秋は野菜の種まきの時期が狭いのでとても気を使います。また、雨などがめまぐるしく変わるために病気の発生や泥はねに気を使います。種まきをやり直したり、シートをかけたり、間引きしたりなど手間がかかります。
小松菜の発芽 ほうれん草の発芽
まだまだ雑草も茂りますので草刈りもしなければなりません。一方、田んぼでは落水,レンゲの種まき,稲刈り・脱穀等の機械整備など稲刈りに備える準備もしなけばなりません。
レタスの発芽 のらぼう菜の発芽
毎年の今頃は長雨が続くことが多いのに今年はなかなか雨が降りません。台風の予測で雨が降るかと期待しましたがパラパラの雨で畑はほとんど湿りませんでした。天気ばかりは仕方がありません。
発芽した大根
それなりに忙しい時期ではありますが、10月末になるといろいろな野菜を収穫することができるようになります。お米も収穫して新米を食べることができます。秋は一年で一番うれしい季節でもあります。
壬生菜の発芽 京菜の発芽
食べごろになったナス、固めの実を収穫
整姿は全くしておらず茂るにまかせたためか、高さはそれほどでもないのに横に広がった姿になりました。毎日のように実が収穫できて、自家消費用には多すぎます。このため、知り合いや仕事場に持っていきます。簡単な料理方法ですが、そのまま焼きナスにしたり肉といっしょに炒めたりするなどして食べています。
自然に茂るにまかせ、整姿はしていません
畑脇の土手では今、彼岸花が満開です。雑草しか生えていないこの土手は、毎年今の季節に彼岸花が咲いて目を楽しませてくれます。また、道行く人もこの花を見て、必ず足を止めます。この植物はとても丈夫で球根は有毒だそうです。全国に広まっているのも景観のためではなく、もしかして土手を荒らすネズミやモグラの対策かもしれませんね?
畑脇の土手に群生する彼岸花
葉が無くあまりに強烈で大きな赤い花の群生は遠くからでも目立ちます。私が子供の頃、この花は焼き場や墓場近くにもよく咲いていました。このため、「亡くなった人の魂が導かれてこの花になった。」などと聞いたようなことがあります。別名「まんじゅしゃげ」とも言い仏教と何か関係があったのかも知れません。
大きく強烈で赤い、彼岸花の花
色が赤いのは、米粒の籾自身の色が赤いことと、その籾の先端に一本付いているのぎと呼ばれる長いひげが赤いためです。この古代米が全開になると田んぼ全体が赤色になります。そして、その赤い穂が風に吹かれて波のように揺れる光景はとても神秘的です。
穂が出て開花を始めた古代米(赤米)
とても不思議なことですが、普通米の混じってしまった古代米は、古代米だけの田んぼより早く開花することです。普通米の間にポツリポツリ生えた古代米はちょっと異様です。この古代米は赤いのぎと呼ばれるひげが長いためか、鳥があまり食害しません。食べる時にのぎが刺さって痛いのでしょうか?
この古代米は10月に刈り取った後、脱穀・籾摺りをして、精米して食べます。古代米のワラは普通米よりも長いため注連縄作りなどのワラ細工に重宝します。
古代米の花、白い花粉が垂れ下がる
普通米(うるち、キヌヒカリ)はお盆頃に開花済みです。今は穂が熟し始めて重くなったのか、穂が垂れ始めています。もう少し経てが黄金色に穂が色づいてきます。
今は普通米の中でうるち米だけを作っています。一昨年まではもち米も作っていましたがどうしても余ってしまいますので。
穂が熟し始めた普通米(キヌヒカリ)
来月初めには水を落とし、来年の米作りのための肥料としてのレンゲの種まき をします。そして、来月の今頃には稲刈り(去年は16日に初稲刈り)ができそうです。そして、11月初めには脱穀・精米して新米を食べることができそうです。
重く垂れ始め色づき始めた普通米の穂
畑の隅っこで藍染用の藍を育てています。この夏の天候不順でなかなか大きくなりませんでしたが、ようやく藍染に使えるほどに大きくなりました。
藍染といっても生葉を叩いて染める叩き染めに使います。無地の白いハンカチなどの下に藍の生葉を置いて叩きます。しばらくして石鹸などで洗うと綺麗に葉の形をした染物ができます。色はそれほど濃くはありませんが、一番手軽に体験できる染物です。
だいぶ大きく育った藍
いっせいに出穂した砂糖モロコシ
茎は甘いため砂糖を抽出できますが、穂に実る穀粒は食べることができます。粒の大きさは米よりやや小さい程度です。稲用の脱穀機で脱穀できます。食べ方ですが、例えば山梨県の山間部ではおもちに混ぜて食べていました。もちに豆を混ぜるような食べ方です。なお、脱穀した後に残った残穂は、束ねて箒として使うことができます。最後に残った茎は、乾かして薪として使うことができます。
空に向かってまっすぐ伸びた穂、高さは2mほど
天気が良いので朝から秋冬野菜の種を蒔きました。蒔いた野菜は、小松菜,チンゲンサイ,ほうれん草,レタス,のらぼう菜,大根,京菜,野沢菜です。一部の種は2,3年前に買った種で、ちょっと古くて発芽率が心配です。でも、来週芽が出ていなければ新しい種を買って蒔くことにしています。
まず、種を蒔く前に夏野菜などの整理して、残渣を取り除きます。そして、先日購入した中古の耕耘機を使って丁寧に畑を耕運しました。そして、種を蒔く畝を作りました。
春夏収穫した野菜を整理し耕運機で畑を耕す
耕耘機で畑を耕すと、クワやレーキを使って種を蒔く畝を作りました。小松菜やチンゲンサイの種を蒔く畝だけはやや幅広くしました。
レーキで広幅畝を作り均す 種を蒔くすじを三角ホーで引く
小松菜やチンゲンサイの種はとても小さいため蒔くときは注意が必要です。親指と人差し指に種を数粒取ってひねるようにして種を落とします。大まかですが1cm間隔に1粒の割合で種を蒔きます。団子状に種を落とさないように丁寧に蒔きます。
種を蒔く前に水を薄くまく 種はとても小さく、注意深くひねり蒔く
秋の種まきは天気にとても左右されます。秋から冬に向かう平均気温の低下は急です。ちょっとした雨天で種まきが一週間遅れると、その後の成長が格段に遅れます。春と比べて種まきの時期が狭いのです。
小松菜の種を蒔き終わると薄く土をかける
実は昨日雨が降ったため種まきができるか心配でした。大雨が降って土が湿リ過ぎた後に耕耘をすると、土が粘土状態になることがあります。あいにく昨夜は小雨だったようです。耕耘をかけても大丈夫でした。
ほうれん草とチンゲンサイの種を蒔くすじを引く
小松菜,ほうれん草,チンゲンサイの種を蒔き終わると、別の場所に大根,レタスなど用の畝を作りました。赤じそのこぼれ種が繁茂している箇所です。赤じそを手で抜いて耕耘をかけました。
繁茂したたくさんの赤じそ 赤じそを抜いて耕耘機で耕耘
耕耘機をかけてレーキで畝立てをすると、そこに京菜などの秋冬野菜の種を蒔きました。自家用と知人に分けることができる分量の種を蒔きました。
のらぼう菜の種まき 野沢菜の種まき
種をまいた秋冬野菜の中で、のらぼう菜とレタスは苗作りをします。両者共に10月後半に別の場所に移植します。トマト,かぼちゃ,サツマイモなどの収穫跡に移植する予定です。
大根の種まき。三浦大根と青首大根の二種類の種を蒔く
うるち米であるキヌヒカリが穂を垂れ始めましたが、困ったことにそのお米の間から古代米が伸びて開花を始めました。うるち米と古代米を別々の苗床に育苗したにも関わらず、両方の苗が混じってしまったようです。数年前にうるち米ともち米が混ざって困ったことを思い出しました。育苗する人と苗取りする人が違うと、このような事がよくおきます。がっかりです。
うるち米の間に伸びた赤い穂(古代米)
苗を取る人からみると、うるち米と古代米の違いは分かりません。両者の植えている境を知らないで勝手気ままに苗取りしたのに違いありません。両者の苗の場所を知っている人以外の人が苗取りをしたようです。解決策は、古代米を抜くか稲刈りしたときに分別するしか方法がありません。
以前うるち米ともち米が混ざった時には両者を分けることができませんでした。しかし、古代米とうるち米は穂の色と背の高さが明らかに違います。面倒ですが人手を使って仕分けしようと思います。やれやれ。
うるち米の間にパラパラと生えた古代米、仕分けが困った