東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

田布施町郷土館「織物と染物の歴史展示会」に付随して藍染め体験(4/7)

2020年09月30日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 郷土館の織物と染物の歴史展示会に付随する藍染め体験、毎日ではありませんが申し込みがあります。または、時々飛込みでの体験希望があります。今回は、あらかじめ予約されていた親子三人と飛び込みの方の藍染め体験をしました。いつものように最初はタデ科の藍とマメ科のインド藍の生葉による叩き染め体験です。互いに密にならないように、互い違いに2m離れてテーブルに座っていただきました。座っていただくと一枚の布(絹)をお渡ししました。そして、大まかな手順を説明した後、廊下のバケツに根ごと入れた藍から好きな大きさや形の葉をちぎってもらいました。数枚で充分です。

    生葉の汁が布に転写したことを確認後水洗い


  タデ科の藍とマメ科のインド藍は葉の形や大きさが違います。その違いを使って布上に自由にデザインすることができます。自由なデザインは子供の方が得意のようです。参加した男の子が、葉をちぎったりして思いきり面白い叩き染めのデザインを考えていました。葉の配置が終わると、金槌でどんどん叩きます。叩く目的は、葉汁を葉の形に布に転写するためです。インド藍の方が葉汁が出にくいようです。

 葉で自由にデザイン     葉を金槌で叩く     裏返して確認
   

 葉汁が十分に布に転写すると、その布をごしごしと洗います。花汁で染めた布は、水で洗うと色が流れ出すことがあります。しかし、藍はしっかりと染まります。叩き染めが終わると、次は絞り染めをしました。布を糸でいろいろ縛ります。その縛った形に染めあがります。染めた布はフェルト布に貼りつけ、周囲をピンキングバサミを切ってコースターに加工しました。生葉を使うため濃くは染まりませんが、今回も藍染めの基礎を体験していただけたのではないかと思います。

 染布をフェルトに貼りコースターに    叩き染めと絞り染めの完成
 

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畑の耕運、長ネギの植え替え

2020年09月29日 | 野菜:葉菜

 9月はいろいろな行事が目白押しで、秋冬野菜の準備や種まきなどができませんでした。今後、追いかけるように畑作業をしようと思います。園芸店に行きましたが、すでに時遅しで白菜やキャベツの苗はどれも萎びていました。また干しネギはもうありませんでした。長ネギと小松菜の種だけを購入して帰りました。帰るとすぐに畑の耕運をしました。ここ数日は秋冬野菜の種まきなどを急ピッチでしようと思います。今回は、長ネギの植え替え作業をしました。

     畑に残っていた長ネギを、耕運した場所に植え替え


 まずは、夏の間に生い茂った畑の草を草刈機で綺麗に刈り取りました。そして、土の酸度を中和するため石灰を薄くまきました。まき終わると、耕運機で丁寧に何度も耕しました。そして、クワで鞍型に整形して穴あき黒マルチを被せました。いつものマルチ作業です。

 石灰を薄くまき耕運     黒マルチを被覆     黒マルチの土止め
  

 黒マルチを被覆後、両脇を土止めしました。次に、畑に残っていた長ネギを掘り起こして、新しく黒マルチした畑に植え替えしました。ただ、植え替えても少ない長ネギです。苗を育てて補充しようと思います。また、今後はわけぎを植えたり、ニンニクの球根なども植えようと思います。さらに、小松菜などの葉物野菜の種まきをしようと思います。とにかく、野菜の遅れをなんとか取り戻そうと思います。

    畑に残っていた長ネギ       すべて植え替えした長ネギ
 

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「織物と染物の歴史展示会」とコットンクラブ

2020年09月28日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 いつもは麻郷のとある公会堂で活動する田布施コットンクラブ、今回は郷土館で活動しました。その理由は、活動に関係する織物や染物の歴史を皆さんに知っていだたくためです。そもそも皆さんのうちの数人から、布などの展示品をお借りしています。展示しているものは、反物,人体、着物,からむしで作った布などです。
 まずは、江戸時代の織物の流通から解説を始めました。当時の織物の流通、織物の担い手、江戸時代の綿から着物までの作業や職人などを説明しました。

    「織物と染物の歴史」を解説後、いつものコットンクラブ


 皆さんへの「織物や染物の歴史」の説明をしましたが、まだまだ話し足りませんでした。しかしながら、テーブルや椅子がなく立ったままの拝聴は疲れます。1時間半程度の解説で終わりました。その後は、二階の勉強室に移っていつものコットンクラブの活動をしました。私は途中の織物を続行しました。経糸の終端が見えてきましたので、あと二週間程度で手紡ぎ布が完成しそうです。

 織物と染物の展示会場     卓上織機で織り    楽しいコットンタイム
  

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赤く熟したイチジクを収穫、甘くとろけ美味しい

2020年09月27日 | 樹木,果樹

 小さな青い実だったイチジク、今朝そのうちの一つが赤く熟していました。触ってみると、柔らかくなっていました。これは食べ頃です。実の根本をハサミで切って台所に持って行きました。水で洗っていると、婆様が出てきて「仏様にお供えしよう。」とのこと。イチジクの実を渡すと、仏壇の爺様の写真の前にお供えしていました。婆様は何でも初物を仏様の前にお供えします。ご先祖様に感謝するためなのです。

          今朝、赤く熟していたイチジクの実


 夕方、お供えしたイチジクの実を食べました。甘く柔らかく、口の中でとろけていきました。皮も柔らかく、残さず全部食べました。熟していない実がまだ木に何個かぶら下がっています。これから10月にかけて、赤く熟した順に食べようと思います。イチジクは我家の密かなおやつです。

  完熟して美味しかったイチジク      数個の実がまだぶらさがる木
 

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羊の原毛,紡ぎ,染色,そして織り 26/29 (織り 2/3)

2020年09月26日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

  郷土館では「織物と染物の歴史展」とそれに付随する藍染め体験を開催中ですが、その合間をみながら手紡ぎ毛糸を使った布を織っています。遅々として進みませんが、それでも予定の1/3位の長さを織れました。着物に使う布は経糸が400~600本はあると思いますが、今回私が織っている布の経糸は120本程度です。全て手紡ぎのため、太い毛糸の経糸と横糸です。そのため、やや粗い布地になりました。チェック模様になるように織りましたが、織りあがるにつれて模様の境がやや不鮮明になりました。濃く染めれば良かったですが、初めての毛糸布なのでこんなものかと思っています。

     だんだん姿を現わしてきた、手紡ぎ毛糸を使った布作品


 布を織る時は通常、綜絖を軽やかに上下して織ります。しかし、私のは経糸がぎりぎり綜絖を通過した太い毛糸です。綜絖を上下させるたびに、細長い板を差し入れて経糸を上下移動させなければなりません。また、綜絖を一ヶ所間違えて通したため経糸が交差する箇所がありました。さらに、120本の毛糸を通した筬がサクサク動きません。少しばかり力を加えないと、横糸を抑えることができません。とても手間がかかる布作品作りです。

  右からシャトル通し    横糸を筬で抑える   左からシャトルを通す
  

 今の私は、羊毛を極細の糸に紡ぐことができません。2本の毛糸を紡いで双糸にすると、さらに太い糸になってしまいます。今回は田布施農工高校からいただいた羊の毛を使って毛糸にしました、生徒の毛刈り体験学習後の毛です。短い毛や長い毛が混在しているため、なかなか均一な太さに紡ぐことができませんでした。また所々で玉にになってしまいました。それはそれで味はあるのですが。もう少し品質の良い羊毛を使えば、より良い毛糸や布ができるのではないかと思いました。

     上下に分かれた経糸        手紡ぎ毛糸布の風合い
 

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田布施町 東田布施方面の史跡巡りウォーキングの下見(3/3)

2020年09月25日 | 歴史探訪他ウォーキング

 専福寺を出ると、東田布施公民館に向かいました。本番ウォーキング時にトイレ休憩させていただくためです。線路を渡ってすぐの場所にある公民館に着くと、ちょうど館長さんと主事さんの二人がおられました。当日トイレ休憩に立ち寄ることを快諾していただきました。もし早く着くならば、公民館の軒下で昼食休憩させていただくことも了解していただきました。東田布施公民館を出ると、線路を再び渡り東田布施小学校方面に向かいました。そして、東田布施小学校を左に見ながら八幡八幡宮に向かいました。

        田布施町と柳井市の境の田んぼにある流れ恵比寿


 私は八幡八幡宮には何度も来たことがあるため、今回は立ち寄りませんでした。本番ウォーキング時に時間的余裕があれば参拝しようと思います。コロナのため、今春八幡八幡宮の式年祭で行われる予定だった大波野神舞が中止となったのは非常に残念でした。八幡八幡宮の鳥居前に着くと、灸川に向かいました。灸川に架かる小さな橋を渡って、田んぼ内に鎮座する流れ恵比寿に行きました。

   東田布施公民館     東田布施小学校    八幡八幡宮の鳥居
  

 流れ恵比寿は、古代において東田布施が海だった頃に宮島から流れ着いたとされる神様です。ちなみに、流れ恵比寿が鎮座する場所は古代海峡でした。流れ恵比寿を見終わると、灸川をひたすら下りました。しばらくすると、小さな石橋がありました。この橋は江戸時代に平生と田布施を往来する橋でした。江戸時代から明治にかけて、平生の女性は織子としてこの橋を渡って田布施に通っていたとのこと。

  平生と田布施を往来する石橋      熊毛南高校に向かう灸川
 

 今回の下見では、この橋を渡らないで熊毛南高校に向かって灸川沿いを行きました。本番ウォーキングでは、この石橋を渡って田布施街に戻ろうかと考えています。そして、街内の史跡に順々に寄ろうかと思っています。数ヶ月ぶりの史跡巡りウォーキングですので、皆さんと久々にのんびり歩こうと思っています。

    下見した東田布施方面の史跡巡りウォーキングコース

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田布施町郷土館「織物と染物の歴史展示会」に付随して藍染め体験(3/7)

2020年09月24日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 10月中旬まで開催中の「織物と染物の歴史展示会」、普通の方にはあまり興味がわかないテーマだと思います。しかし、織物,染物,紡ぎ,生け花,縫物,着物などを生きがいや趣味にしている方々の興味を引くようです。先日、着物を自分で仕立てて着る方が来館されました。いつもは洋服を着ている人しか来ない郷土館、着物はとても新鮮でした。織物、染物、紡ぎについての解説を興味深く聞いていただいたように思います。実際に糸を紡いでみせたりして、綿から着物への工程をお話ししました。同じ頃、アートフラワーをしている方も来館されました。そのお二人に藍染めの基礎を体験していたただきました。

      藍の生葉で直接布を染める藍染め(叩き初め)を体験


 最初に叩き初めを体験していただきました。これは、藍の生葉を使って、誰でも容易に布を染色できる体験です。ただし、染める布は絹に限ります。私の藍畑から根ごと抜いてきた藍から、好きな葉を数枚選んでもらいます。枝先に近い大きな葉が良いでしょう。その葉の配置を好きなように決めます。そして、サランラップ,布,生葉.サランラップの順で挟みます。挟む時、空気を追い出すようにします。それを板の上に置いて、金槌でトントン叩きます。

  板の上で、金槌でトントン叩く     布を擦って葉の残渣を落とす
 

 葉汁が布に転写できたことを確認すると、布を水で洗います。葉の残渣などが残らないように、強く擦って洗います。、その後、布を干してアイロンで伸ばします。そして、布フェルトに貼り付けてピンキングバサミで切ります。フェルトではなく接着芯でも良いでしょう。叩き染めコースターの出来上がりです。

 フェルトに貼り付け     次は絞り染め    縛った糸を外す
  

 叩き染めの次は絞り染めです。染める前に布を糸で縛ります。縛ったところが染まらず模様になります。縛り方にはいろいろな方法があります。絞り染めのプロの方は、その方にしかできない縛り方があると聞きます。縛り終えると、藍の生葉をミキサーで粉砕します。その粉砕した液を濾したもので染色します。1度では薄くしか染まりませんが、水洗いと染めを何度も繰り返すとだんだん濃く染まります。5~6回繰り返すとそれなりに染め上がります。「織物と染物の歴史展示会」や藍染め体験のために来館していただき、ありがとうございました。

       染めた後に糸をリッパーで外すと、絞り染めの完成

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思いがけず、超遅くスイカを収穫、でも美味しかった!

2020年09月23日 | 野菜:果菜

 5月中旬に種まきした大玉スイカ、8月になっても実は小さいままでした。そのため、すっかり忘れていました。もうすぐ10月になるため冬野菜の準備をしなければなりません。スイカやマクワウリなどを害獣から守っていた電気柵を片付けはじめました。そしたら、思いがけず草むらの中から忘れていたスイカが現れました。時期も遅いので熟れておらず食べられないだろうとは思いました。しかし、台所に持って行き、試しに切ってみることにしました。驚いたことに、美味しそうに熟れているではありませんか。

 もうすぐ10月になろうかという日に、思いがけずスイカを食べる


  秋になってスイカを食べたのは初めてのことです。そもそも、今の時期にお店でスイカを売っているはずがありません。二つに割って片方を婆様と食べました。思いのほか甘くて美味しかったこと。大玉スイカのはずなのに小玉スイカになって、しかも甘くて美味しくなることはあるのでしょうか。不思議なことです。来年は、もっと早く種をまくか、苗を買って植えようと思います。また、日当たりの良い畑でスイカを栽培しようと思います。

   二つに切った片方のスイカ      美味しかった、ご馳走様!
 

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田布施町郷土館「織物と染物の歴史展示会」に付随して藍染め体験(2/7)

2020年09月22日 | ふるさと

 「織物と染物の歴史展」に付随する藍染め体験、今回は保護者と子供達が参加しました。とても楽しい体験となりました。このご時世ですので、互いに2m離れるように座ってもらいました。さて、前回と同様に藍の生葉を使った叩き染め絞り染めの体験です。
 最初に、叩き初め体験です。藍の生葉を数枚選んでもらい、サランラップと布の間に挟みます。そして、葉汁が布に染み込むように金槌で叩き続けます。葉の周辺を丁寧に叩くと、葉の輪郭がとても良く浮き出ます。

    藍の生葉を使った藍染め(下:叩き染め,上:絞り染め)


 時々裏返して、布に染み出た葉汁を確認します。叩いているうちに、最初は緑色だった葉汁が青色に変色します。これは、ちゃんと藍染めされている証拠です。布が葉汁で染み終わると、サランラップを外します。しばらく放置した後、水で洗います。葉の残渣が残らないよう強く擦って洗います。その後、乾かしてアイロンで平らに伸ばします。そして、布をフェルトに貼り付けた後、ピンキングバサミで周りを切り抜きます。叩き染めコースターの出来上がりです。

    藍の生葉を布に重ねる        金槌でトントン叩く
 
 
 叩き染めが終わると絞り染めですが、染めに入る前に布に模様を付けるための絞りをします。小石を糸で縛ったり、単に糸を縛ったりと、出来上がりを想像しながら縛ります。次に、ミキサーの中に藍の生葉をたくさん入れて粉砕します。青汁ジュースを作っているみたいです。

  布をフェルトに貼る   フェルトごと切り抜き   絞り染めの開始
  

 その粉砕した汁を濾した液の中に、縛った布を浸します。しばらくして、引き上げるとうっすらと青く染まっていることが分かります。「染まった布を洗い、再度汁に浸ける」を何度も繰り返すとだんだん濃く染まります。ある程度染まったら最後の洗いをします。次にハサミかリッパーを使って。縛った糸を外します。布を広げると、絞り染めの出来上がりです。縛り方によって模様が違うことが分かります。藍染め体験に参加した子供達と保護者さん、そして支援していただいた方々、お疲れ様でした。

  藍の生葉をミキサーで粉砕      縛った糸をリッパーで外す
 

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田布施町 東田布施方面の史跡巡りウォーキングの下見(2/3)

2020年09月21日 | 歴史探訪他ウォーキング

 八坂神社を参拝後、専福寺方面に向かいました。途中、5年前にはあった田布施高等洋裁学院跡が無くなっていることに気が付きました。史跡ではないものの、皆さんが通っていた学校が無くなるのは寂しいものです。続いて、史跡巡りウォーキングでは一度も行っていない徳吉神社を訪れました。ただし、一つのルートしか知らなかったため、今回はもう一つのルートを探しました。この神社は創建の記録が残っています。残念ながら、管理する人がいないようで寂しく鳥居と建物だけが残っています。

           江戸時代創建の徳吉神社


 徳吉神社を新しく発見したルートで降りると、道端のお地蔵様を見学しました。ここで道を間違えました。専福寺へ行ってから富永有隣の定基塾跡にいくはずが、先に定期塾跡に行ってしまいました。大きく回り道をしてしまいました。本番ウォーキングでは間違えないようにしようと思います。何年も歩いていないと、つい道を間違えてしまいます。

 徳吉神社への荒れた道    山頂の徳吉神社     道端のお地蔵様
  

 定基塾跡には何年か前まで、「定基跡」看板が建っていました。しかし、今はありません。以前、家の方に了解をとって付近を探したのですが、どこにあるか分かりませんでした。台風で飛んで行ったのか、くず鉄になって捨てられたのでしょうか。残念なことです。ちなみに、この定期塾を主宰する富永有隣を国木田独歩が訪ねたそうです。

   定基塾跡、□は看板設置跡       奇兵隊隊駐屯と専福寺
 

 次に、専福寺に向かいました。専福寺は幕末期に奇兵隊が駐屯していました。ここから、第二次長州征伐時に周防大島に出陣しました。この専福寺は国木田独歩と少しばかり関わりがあります。その話は、本番ウォーキング時にお話しをしようと思います。もちろん、専福寺に駐屯していた奇兵隊士のお話もしようと思います。

     下見した東田布施方面の史跡巡りウォーキングコース

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田布施町郷土館「織物と染物の歴史展示会」に付随して藍染め体験(1/7)

2020年09月20日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 数ヵ月前から計画していた田布施町郷土館の「織物と染物の歴史展示会」が開催されました。そして、展示会に付随する形で藍染め体験をしています。読んで見て楽しむのが展示会ですが、体験して楽しむのが藍染めです。本格的な藍染めではなく、畑で育てている藍の生葉を使う簡易な染めです。誰でも簡単に藍染めすることができる叩き染め絞り染めの二種類を体験していただいています。今回は、午前2グルーブの方々に、午後は1グルーブの方々に楽しんでいただきました。もちろん、「織物と染物の歴史展示会」の方も楽しんでいただきました。

       染める直前に、新鮮な藍の生葉を数枚選んでいただく


 藍染め体験は、最初に叩き染めを、続いて絞り染めを体験していただきます。早朝、根ごと藍を抜いて郷土館に持ってきました。その藍の生葉をを叩いて出た葉汁を、直接布にしみ込ませて染めるのが叩き染めです。葉の形や葉脈を残すように叩きます。今回はタデ藍に加えてインド藍の葉も使いました。葉汁が布に十分染み込んだのを確認すると水で洗います。叩き初めのポイントは、金槌の叩き方だと私は思います。

 藍葉を布の上に置く    ラップで布と葉を挟む   金槌でトントン叩く     
  

 叩き染めが終わると絞り染めに入りました。染め液に浸ける前に、布をいろいろな形に縛ります。強く縛ったところが染まらずに白く残ります。染まった箇所と白く残った箇所の模様を予測して縛ります。使う染め液は、藍の生葉をミキサーで攪拌したものを濾した液を使います。最初は緑色ですが、だんだんと濃い青色になります。それに伴ってか布も染まり始めます。染まった頃を見計らって、布を水で洗います。染めと水洗いを何度か繰り返して、だんだん濃く染めていきます。最後の水洗い後、リッパーを使ってすべての糸を取り除くと絞り染め作品の出来上がりです。濃くは染まりませんが、藍染めの基礎を体験できると思います。

  出来上がった藍染め作品の数々      過去の染め作品との比較
 

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毎年、初秋恒例のタマネギの苗作り

2020年09月19日 | 野菜:葉菜

 一昨日の事です。雨が降るとの天気予報で、急いでタマネギの種まきをしました。数年前にタマネギの苗が不作で、苗を一切購入することができませんでした。以降毎年のように、タマネギの育苗をしています。つまり、タマネギの苗を自給をしています。今がその種まきのシーズンです。雨の前を狙って育苗を開始しました。約一ヶ月育苗して育ったタマネギの苗を畑に移植します。

         タマネギを育苗するため、育苗畑に種まき


  タマネギを育苗する畑はせいぜい1m x1mで充分です。数日前にあらかじめ耕していた畑の隅で育苗することにしました。三本クワで鞍上に盛り上げます。そしてレーキを使って均します。続いて、平クワで薄く筋を引いていきます。その筋の谷間にタマネギの種を筋まくのです。以前はバラまきをしていましたが、今は雑草管理がしやすい筋まきにしています。

  鞍状に盛り上げる    レーキで綺麗に均す    平クワで筋を引く
  

 筋に沿ってタマネギの種を蒔くと、種の上に薄く土をかけます。そして、その上から籾殻を薄く振りかけておきます。籾殻を薄く振りかける理由は、主に雨対策です。雨が強く降っても、土がはねることがありません。また、雨後に乾いて土が硬くなることがありません。さらに雑草管理がしやすくなります。籾殻の上から見ると、小さく生えた雑草が目立ちます。つまり早期に雑草を取り除くことができるのです。なお、燻炭にした籾殻の方が良いようです。今後、一ヶ月をかけてタマネギを育苗しようと思います。まずは10月上旬までに発芽するはずです。

   網を使って籾殻を薄く散布       薄く積もった籾殻
 

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田布施町郷土館 織物と染物の歴史展示会の準備(3/3)完了

2020年09月18日 | ふるさと

 織物と染物の歴史展の準備がようやく終わりました。当初と比べて展示数が大幅に増えて80点以上になりました。そのため、新たに会場の中心にパネルを設置して展示しました。また、展示するだけではなく、綿繰り,糸紡ぎ,かせ繰り,織りなどを実演できるようにしました。大雑把に言って四つのコーナーに分かれています。一つ目は江戸時代の織物と染物の生産と流通。二つ目は綿からどのように反物が生産されるか。三つめは織られた反物がどのように和服になるか。四つ目は染物体験のコーナーです。今までにない郷土館の展示会ではないかと思っています。

   明治時代に織られた布サンプル,各種型紙,和服の仕立てなど


 江戸時代の織物と染物コーナーでは、織物の担い手だった女性達の生活を記載しています。それを見ると、織物の重要性が、島に住む女性と平野に住む女性では違います。例えば、平野に住む女性は農業の合間に織物をしていたことが分かります。一方で島では織物の合間に海産物などの収穫をしていました。つまり、織物の重要性が地域によって差があるのです。そして、食料自給率と織物が微妙に関わっていることが分かります。面白いのは、米作地帯だからと言っても必ずしも自給率は高くないことです。

  郷土館前の看板      綿繰り・紡ぎ実演    江戸時代の織物流通
  

 展示会開催中に、応募があった方による藍染め体験もします。今回、藍染め体験の道具などを取り揃えました。指が染まらないように手にはめる使い捨て手袋、金槌、板、布(絹と綿)、小石、糸などです。当初、子供達の体験を想定していましたが、今のところおばさま方の申し込みの方が多いです。新聞に掲載されれば、申し込みが増えると思います。それに備えて、何人かの方に支援をお願いしています。今後も藍染め体験の申し込みがあるでしょう。ただし、コロナのため人数制限を設けています。藍染め体験で使う藍の生葉は、私の畑から毎日のように根ごと抜いて郷土館に持っていきます。 

   織物や染物の加工ルート        展示会会場の南側半分
 

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半年ぶりの放課後学習 成器塾「手芸と料理」教室

2020年09月17日 | 子供の育成関連

 コロナのため半年近くお休みをしていた小学校の放課後学習 成器塾が始まりました。今年の2月以来の成器塾です。今回は今年度初めての成器塾とのことで、運動場で挨拶後に家庭科室に行きました。最初、私から今年度に学習する内容を子供達に伝えました。ポケットティッシュケースと布マスク作り,藍染め,小麦の種まきと小豆の収穫,収穫した小麦を使ってホットケーキ作り,収穫した小豆を使ってお汁粉作り,フェルト細工,刺繍,織物,編物などです。これから3月までの半年間、支援者の方々と一緒に教えます。そして、4~6年生に手芸と料理の基礎を楽しく学んでもらおうと思っています。
 ※「成器塾」の名前は、江戸時代田布施にあった萩明倫館の分校「成器堂」から取ったものです。

         好きな柄の布を選んでいる子供達


 3月までの学習内容を説明し終わると、さっそくポケットティッシュケースの制作に入りました。最初に、好きな柄の布を選んでもらいました。布を選ぶと、ティッシュケースを作るための型紙を渡しました。型紙が無くても作ることができますが、型紙の役割を知ってもらうため、あえて型紙にしました。型紙は私が人数分作りました。次にチャコを渡しました。今ではチャコペンが主流ですが、これまたあえてチャコを渡しました。

  運動場で開講挨拶     今後の活動内容説明   手芸サンプルの解説
  

 型紙と渡されたチャコを使って、布に線を引いたり印を付けます。チャコを初めて使った子供達ばかりでしたので、最初その使い方を教えました。白が強い布を選んだ子供には、青色のチャコを渡しました。チャコで線を引き終わると、ハサミで布地を切りました。ここで時間が残り少なくなったため、掃除をして今回の放課後学習を終わりました。次回はミシンを使って縫い、ティッシュケースの形にします。そして、各自が考えたアップリケを貼り付けたり、スナップなどの留具などを取り付けて完成です。
 今後も子供達が楽しく学べる学習時間になればと思います。

   チャコで布に線を引く       線に合わせてハサミを入れる
 

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今年は小豆の収穫見込めそう

2020年09月16日 | 野菜:豆類ほか

 6月、小麦を収穫した跡に小豆の種まきをしました。私は農薬を一切使わないので、去年はカメムシが大発生して実質収穫ゼロでした。そのため、今年もカメムシの被害にあっているのではないかと不安にかられながら小豆畑に入りました。すると、花が一面に咲いていました。花を覗き込んでみると、小さな鞘(さや)ができていました。心配していたカメムシはいませんでした。

          花が咲いて鞘ができていた小豆


 去年との違いは、今年は忙しくて小豆の世話をできなかったことです。そのため、小豆の株回りにたくさんの雑草が生えてしまいました。もしかして、これらの雑草が小豆を守ってくれたのかも知れません。虫が嫌がる匂いや苦い汁を出して被害から免れるように雑草は進化したはずです。たくさん生えた雑草が、結果的にカメムシなどの害虫から小豆を守ったのかも知れません。
 11月末に成器塾の子供達にこの小豆畑で小豆の収穫を体験してもらおうと思っています。そして、収穫した小豆を使って、子供達と水羊羹を作るか又はお汁粉を作ろうと考えています。

    次から次に咲く小豆の花       雑草と一緒の小豆畑
 

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