毎日が雨の梅雨のシーズンです。うっとうしい季節です。庭の楮に赤い実が付くようになりました。食べてみると薄い甘みにとろみが付いています。粒が小さいので数個摘まんで口に入れないと食べ応えがありません。
1年に1度だけ実ります。グミと同じように店頭に並んでいない我家だけの密かな楽しみです。しかし、野鳥もそれを知っているのか毎朝甲高い声が楮から聞こえています。野鳥にとっても美味しいのでしょう。人間にとっては甘みを楽しむだけですが、小さな鳥にとってかけがえのない命を繋ぐ実なのではないかと思います。
集めた楮の実、煮ればジャムになるのでしょうか
たくさん収穫しようと楮の樹の中に身を乗り出しますが、濡れた葉の露が服に浸み込みます。実が小さいので収穫に時間がかかります。ジャムにできるか分からないため収穫に身が入りません。結局今年も数口分の実を収穫して終わりました。収穫し残した実は全て野鳥に食べてもらいます。
楮を植えた理由は紙を漉きたかったからです。しかし、今はその皮を剥いで、籠作りに使っています。クルミに比べて皮が薄いです。そのためイヌビワの皮で作ったポシェットの蓋のように、蓋や小籠などに使えそうです。
楮の枝の赤い実 枝にたくさんの実 煮ればジャムに?
今年も美味しいグミを収穫して食べています。その昔、グミはあくが強くてしばらく口内に渋みが残っていました。今のグミは改良されたようです。より赤くなり実が大きく渋みも少なくなっています。種だけは相変わらず大きいので果肉を食べた後ペッと種を吐き出しています。
この果物は赤く実った後に日持ちがしません。そのため、果物店で見たことがありません。ブルベリーは少し日持ちしますので箱に入ったものを売っています。もう少し日持ちするようにグミが改良されれば流通すると思います。今は個人宅で密かに楽しむ果物の一つです。
真っ赤に熟れた美味しいグミ、密かなる楽しみ
同じように日持ちがしない果物にポポーがあります。樹が大きくならないと実ができませんが、甘くてバナナに相当するような美味しい果物です。バナナのように日持ちがして種が無ければ絶対市場でヒットすると思います。
バナナも野生種は大きな種があったと聞きます。いつの日かポポーも種なしに改良されればと思います。今はグミと同じように密かに楽しむ果物です。我家のポポーは背が低くまだ実がなりません。早く我家産のポポーを収穫して食べたいものです。
もぶれつくように熟したグミ まだ実ができないポポー
気が付いたら桃の実がだいぶ大きくなっていました。よく見ると、虫に食べられて穴が開いている実がありました。虫から実を保護するために袋を被せなければなりません。去年使っていた袋が少なくなっていました。そこで園芸店に行って新たに袋を追加購入しました。
また、ビワも袋を掛けるのを忘れていました。桃と同じように袋を使い購入しました。そして、桃と同じように袋を掛けておきました。初夏には共に美味しい実を収穫できることと思います。
虫の食害を防ぐため、桃専用の袋を掛ける
桃もビワも同じですが、枝には複数の実が付いています。このままではどの実も小さく育ってしまいます。多く育つように大き目の実を残して残りを摘果しました。桃は一つの枝に一つの実を残しました。ビワは8個位の実のうち3個位を残して残りを摘果しました。このようにして、少ない実に栄養が渡って大きく育つようにします。
ちなみに桃の古株は今にも枯れてしまいそうです。新しい桃の苗を一昨年植えました。今年は新しい苗から1個の実を収穫できそうです。来年は2~3個位収穫できそうです。
桃の実に袋を掛ける ビワの実に袋を掛ける
我家のサクランボが収穫適期を迎えました。黄色,橙色.そして赤色に染まったサクランボがたくさんぶら下がっています。市販されている佐藤錦のような大粒ではありません。やや小粒のサクランボですが、赤い実を取って口に含むと甘さが口内に広がります。我家だけの期間限定の果物です。
残念な事に、赤い実が美味しいことが小鳥にも分かるようです。今の時期、朝になると小鳥たちがたくさんやって来ます。そのため、昼間までにほとんどの赤い実が食べられてしまいます。小鳥たちが食べ残した実を私が食べている有様です。
小粒ながらも美味しい甘さが口内に広がるサクランボ
市販されている佐藤錦は実が丸いのに対して、我家のサクランボは先端がやや尖っています。ハートに似た形をしています。やや原種に近いのでしょう、小粒なだけに種がやや大きめに感じます。しかし、ほど良い甘さはくせになります。小鳥に食べられない工夫はないものでしょうか。調べてみましたが、サクランボの樹を網で覆うしか対策がないようです。
これから次々に赤くなる未成熟果 この枝の間を小鳥たちが飛び回る
これまで伐採跡にマオラン、シュロ、おかめ笹などを植えてきました。今回、葉がとても大きく背が高くなるワシントンヤシの苗を植え付けました。周防大島の片添ヶ浜このヤシが列になって植えられています。この樹は南国の雰囲気を醸し出します。
何故ワシントンヤシを植えてみたい気持ちになったのかと言うと、去年周防大島の和田地区の史跡を巡っている時にこのヤシを見ました。園芸を仕事にしている人が植えたとか。そして、その茎の下に落ちていた皮を拾いました。ややシュロに似た皮です。何かに利用できないかと思いましたので。
ワシントンヤシを日当たりの良い場所に植え付け
ヤシにはいろいろな種類があるます。バーム油が取れるアブラヤシ、そしてナツメが採集できるナツメヤシです。でも両者共に耐寒性が低くて育てることができないようです。育てるにしても冬はこもを被せるなど寒さから防ぐ必要がありそうです。伐採跡にはまだ植物を植える余裕があります。他にも何か役に立つ植物を植えられないか考え中です。耐寒性のあるバナナがあるそうです。それも良いかも知れません。
ワシントンヤシの苗 植える穴を掘る 植えた後に水をまく
伐採跡に有用植物を植えています。今回はクルミを植えました。クルミの枝は横に広がらないで上に広がります。そのため道に垂れ下がらないはずです。クルミの枝から剥いだ皮は籠などの細工に使えます。実際小学校の放課後子供教室で、子供達にクルミの皮で小さな籠を製作してもらいました。せっかくなので実も美味しく食べることができる菓子クルミの苗を4鉢手に入れて植え付けました。4年後には皮を収穫できると思います。
菓子クルミの苗を伐採跡に植え付ける
今皮を剥ぐことができるクルミは10年以上前に植え付けた野生のクルミです。八王子市の河川敷に生えているクルミの種を採取してきて植えたものです。実を割って実を取る事ができます。さらに樹液を取り出して煮て水分を飛ばすと、甘いメープルシロップのようなものができます。
植える穴を掘る 植え付けたクルミの苗 苗に土寄せする
今月初め大量に樹の伐採をしたのですが、残しておきたかったシュロが間違って伐採されてしまいました。他の樹であれば根元から芽が再生するのですがシュロは生えないようです。そこでシュロが生えていた跡に、他の場所に生えているシュロを植え替えました。シュロはスコップで掘り上げやすく根ごと移動して植えました。
普通のわら縄と比べてシュロ縄はとても丈夫で強いです。重いものをぶら下げる時はシュロの皮を剥いで縄にしています。少し綯いにくいですが重宝します。
山ぎわに自然に生えたシュロを伐採跡に植え替え
間違って切られたシュロを観察すると、太く大きかったシュロは再生しないようです。しかし、小さなシュロは中心部が伸びています。いずれ葉になり再生するのではないかと期待しています。
ところで、シュロは他の樹と比べて葉が広いです。その葉を見ていると、その場所が何となく南国の雰囲気になります。
スコップに載せたシュロ 植える穴を掘る 植えた後根元を踏む
ところで我家には60年以上前に植えたシュロがあります。今は見上げるような高さに育っています。シュロに似たワシントンヤシを植えようかと思っています。ワシントンヤシは大きくなるとシュロに似た巨大な葉が出ます。またシュロ以上に背が高くなります。
さらにナツメヤシも植えてみたいのですが耐寒性がないようです。沖縄や鹿児島でないと冬に枯れるのではないかと躊躇しています。
植え替えしたシュロにジョロで水をかける
つい1週間前まで咲いていた桜がすべて散りました。入れ替わるようにレンギョウやハナズオウなどの花が咲いています。林や森の木々にも変化が現われました。枝の先に次々と若葉が芽吹いています。
その若葉が小さいので太陽の日差しはまだ地表に降り注いでいます。しかし、もう1~2週間後には若葉が大きく開いて林全体を覆うようになります。すると、地表は萌黄色の木々の陰に覆われます。今は春から初夏への変化を楽しむ季節です。
地表から見上げた、たくさんの若葉が芽生えた柿
畠に植えてある柿,楮,桜,イチジク,桃,スモモ,グミなどは新芽から次々に若葉が展開しています。5月になれば桃に袋掛け作業があります。そして初夏になると、イチジク,グミ,桃,スモモなどの美味しい果実を食べることができます。
栗の樹の若葉 こならの樹の若葉 楮の枝に若葉
果実を採種することができない楮やクルミは初夏~夏にかけて細工に使う皮を採集することができまい。今年も小学校の放課後子供教室でクルミの皮細工を教えることができそうです。また初秋には栗が収穫できます。また晩秋にはしいたけを栽培するためコナラらやクヌギを伐採します。
樹々を見たり利用するだけで木々の四季を楽しむことができます。
花が散った後の桜の若葉 イチジクの若葉 紅葉の若葉
先日樹を伐採しましたが、このままでは殺風景です。今後の事を考えて樹を植えることだけは止めることにしました。その代わり何を植えるか考えました。
いろいろ考えた結果、あまり高くならない笹にしました。普通の笹は高くしかも地下茎が網の目状に伸びます。そこで、1~2m位しか伸びない生垣用のおかめ笹を植えることにしました。剪定もできるし,邪魔になれば草刈機で刈れるし,しかも細い茎は笹細工にも使えるとか。
何も生えていない石垣沿いにおかめ笹の苗を植え付け
苗は小さなビニールポットに入っていました。そのポットと同じ深さの穴を掘って植えました。とても小さな笹ですが、この土地が合えば増えてくれると思います。この場所には普通の笹が生えていないため競争して負けることはないでしょう。二年後頃には選定が必要になるかも知れません。初めて植える生垣用植物です。ちゃんと育つでしょうか。
植え付ける穴を掘る 植え付けたおかめ笹 何列も掘り植え付け
我家の出入口に生えるカイズカイブキを主とする樹の伐採がようやく終わりました。家の前がすっきりして車の出入りが自由にできるようになりました。これでバキュームカーが入ってこれます。そして溜まっていた汚水を吸い出すことができるようになりました。5月までに樹を伐採してほしいとの衛生社の依頼に答えることができて安心しました。
最初自分で伐採を始めましたが、とても5月までには伐採できません。働いてかせいだお給料がだいぶ無くなりますが仕方ありません。伐採した樹の跡にはもう樹を植えるつもりはありません。マオランやシュロなどの樹ではない植物を順次植えようと思っています。
伐採後、急に明るくなった我家の畑
伐採した箇所に日がよく当たるようになりました。そのため、今後雑草が茂るようになると思います。つまり、草刈りが今以上に忙しくなることは明らかです。初夏以降は熱中症に注意しながら雑草の管理をしようと思います。
せっかく広く明るくなったので、この畑でほぼろ講習会をしても良いかも知れません。クラフト小屋と連携しての利用方法についてあれこれ考えようと思います。
伐採した樹の置き場 すっきりした石垣 水が流れる溝もすっきり
4~5人の方が毎朝我家の樹を伐採するためにやって来ます。今回は育ち過ぎたカイズカイブキを伐採していました。枝が縦横に張っていますので、幹をいきなり伐採できません。まずは枝を次々に切っては、すぐ近くにもうけた伐採木置場にひきずります。カイズカイブキは50本以上はあるでしょうか。
早朝からチェーンソーの音が聞こえます。その大きな音が我家に響くため郷土館に避難して仕事をしました。
半数が伐採されたカイズカイブキの樹
伐採作業をしている方々は私とそう年齢が変わらないようです。ある方は母親が光工廠に勤めていたようなお話をしていました。またある別の方は戦時中のお話をしていたため80歳以上だと思います。みなさん和気あいあいに伐採作業をしていました。時々輪になって世間話をしながら休憩をとっていました。ノルマや期限にとらわれないようで働きやすいのではと思ったりしました。
チェーンソーを調整中 何本か伐採済み 伐採した場所に青空
3月も中旬に入り我家の梅の花が散り始めました。よく見るとまだつぼみの花がありますが、全体的には花弁が散り始めています。少しばかり寂しい気持ちになりますが、梅の樹の上の方には桜の大樹が何本も生えています。あと二週間ほどすれば梅以上に桜が咲き始めます。そして、ミツバチが飛び交う羽音がうるさいほど聞こえてくるようになるはずです。
満開が過ぎた梅の花、つぼみはあと残り少し
梅の花が付き終わると実がだんだん大きくなります。婆様はこの梅の実を漬けて梅酒をよく作っていました。婆様が施設にいる今、私が梅酒を漬けてみようかと思っています。比較的小さな梅の実ですが、体が温まる梅酒には最適の実ではないかと思います。
満開に咲いた梅の花 全体的に散り始めた梅の花
普通の渋柿は10月に収穫して干柿にします。今回食べ頃になった干柿は12月に収穫して皮を剥いて干柿にしました。12月に干すためお酒をかけたりするような消毒が必要ありません。干してから一ヶ月半美味しそうな干柿に仕上がりました。
晩生渋柿の皮を剥いて干し、ようやく食べ頃になった干柿
元々は大きく丸い渋柿でしたが、干すにつれて萎れました。そして、細長くなって食べ頃になりました。食べてみると甘くとても美味しいのです。この干し柿は我家のヒットです。
柔らかく干し上がった干柿 食べてみると絶品の味
毎年の事ですが、夏に伸びた樹木や庭木などを冬に剪定します。今回は家の玄関前から正面に続く左右の庭木を荒く剪定しました。庭師ではないので丁寧な剪定はできません。草刈機を使って庭木の上下左右を刈り取るのです。
サツキが茂る庭木のはずですが、蔓が巻き付いていたりイバラが這っています。剪定中、イバラが軍手や服に刺さって痛い事。剪定して切った枝はそのまま放置して乾燥させます。
伸びすぎた左右の庭木を草刈機で荒く剪定
庭師にお願いするかシルバーにお願いしても良いのですが費用が掛かります。年金生活者ですのでおいそれと頼めません。できるだけ自分で剪定や残渣処理をしています。切った枝をチップにすると良いのですが、チッパーを持っていません。穴を掘って埋めるか燃やすしかなさそうです。
草刈機で庭木を強剪定 剪定後、葉が無く枝だけの庭木
一昨日収穫した最後の渋柿を干柿にしました。先月干柿にした渋柿は西条系の品種でした。今回のは西条系の品種ではなく大核無柿の品種です。晩生の柿なので12月収穫です。実は大きく丸く種が無い特長があります。
とにかく実が大きく丸いので、手で持つと滑り落ちそうです。右手で包丁を持ち左手で渋柿を持ちました。皮を剥いでいると柿が滑りやすく誤って包丁で左手を切りそうになりました。注意しながら何とか皮を剥きました。
最後に収穫した渋柿の皮を剥く
皮を剥いた渋柿、すぐに紐に吊るしました。傍には11月に吊るした渋柿がぶら下がっており、まさに今食べている最中の干柿です。干柿はだんだん縮んで小さくなります。食べている最中の干柿と、今回追加で吊るした柿は大きさが全然違います。食べられるようなるのは正月以降だと思います。
皮を剥いた渋柿 吊るす最中の渋柿 左は食べている最中の干柿