東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

昭和30年代の農機具で、みなさんと楽しく小麦の脱穀

2020年06月10日 | 麦,穀類,雑穀

 

  1週間前に刈り取りして天日干ししていた小麦を、みなさんのご協力の元に脱穀しました。私は脱穀の準備をしただけで、ほとんどは皆さんに楽しげに脱穀していただきました。役割分担したわけではないのに、脱穀する人,干した麦を降ろして運ぶ人,麦を脱穀する人に,手渡す人,脱穀し終わった麦わらを縛る人など、自然に協力できました。見ていてとても気持ち良かったです。脱穀が終わった後、私がトラクターで農機具を小屋に運ぶ時も、ローダーに載せていただいたりと、ありがたいことです。

      誰ともなく自然に役割分担して、麦を脱穀する方々


 午後2時から脱穀を開始する予定でしたが、発動機と脱穀機の調整をするため1時半頃に動かしました。紫大麦と小麦(パスタ用)を先に脱穀しながら調整しました。次のように調整・準備しました。最初、発動機に水や軽油を入れて動かしました。そして、回転数を最適にしました。続いて、発動機と脱穀機を平ベルトで連結してワックスを塗りました。脱穀機は殻を排出する口を開けたり、脱穀が終わった小麦を入れる袋をセットしたりしました。

 発動機に水を補給    ワックスをベルトに塗る  小麦を覆うシートを外す
  

 脱穀は思いのほか早く終わりました。3年前に古い足踏み脱穀機を使いましたが、とても時間がかかりました。やはり発動機を使うと早いです。ところで、10年位前に大学生に脱穀などの歴史を実体験で教えたことがあります。古代から現代までの脱穀機などの農機具の進歩を体験してもらったのです。それは、こきはし、千歯こぎ、足踏み脱穀機、発動機による脱穀などです。今の子供達にも体験させたいものだと思います。

    手渡された小麦を脱穀      皆さんで交代しながら脱穀
 

 脱穀が終わると、皆さんに麦わらを差し上げました。麦わらはスイカやウリ類の栽培に欠かせない敷きわらとして使えます。稲よりも耐久性があるので重宝します。しかし、どこにでも売っているわけではありません。毎年、たくさんの麦わらが余るのですが、今回はほぼ全てもらわれていきました。なお、カッターで麦わらを細断して切りわらを作るつもりでした。しかし、今回は不要でした。

         脱穀が初めての方も、脱穀体験


 初夏の一番の農作業である麦の脱穀が終わってホッとしました。脱穀した麦はシートに広げて天日乾燥して保管します。この小麦はパンにしたり、ホットケーキなどにして食べます。ちなみに、去年収穫した古い小麦は不要になりました。鶏に餌として食べてもらおうと思っています。

  脱穀機の脱穀口      袋に入る小麦       小麦粒を乾燥
  

コメント
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