東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

ナス苗の植え付けとジャガイモ畑の除草

2007年04月30日 | 野菜:果菜
 五月連休の中、今日はナスの苗を植えつけました。去年は種を蒔いて育てましたが、今年は接木苗を買ってみることにしました。野菜の苗は根から病原菌が入ることがあります。接木とは、病気に強い台木の上に野菜苗を接続して病気に強い苗に仕立てます。以前へちまの台木にキュウリの苗を接木したことがありますが、ナスの接木はしたことがありません。

               接木したナスの苗


 苗を畑に植え付けると肥料として、畑の隅で腐らせた厩肥を施しました。半年近く腐らせたのでとても良い肥料になっています。この厩肥を置いたまわりの雑草は青々と育っています。

                畑の隅で腐らせた厩肥を一輪車で運搬


 ナスの苗を植えたすぐ近くに運んだ厩肥を置くようにして蒔く。腐った厩肥は黒く湿っていますが、天気が良いので明日までには乾きそうです。もい少し日にちが経ったら、ナスが肥料分を吸収しやすいように厩肥の上に土を盛るつもりです。

              植えつけたナスの苗のそぱに厩肥を置く


 ナスの苗に厩肥を置き終わると、今度はジャガイモ畑に厩肥をおきました。ジャガイモはすでに芽が出ており、これからの季節は成長するための肥料は欠かせません。ここの畑は肥料分が少ないため収穫量を上げるためには肥料は欠かせません。しかしながら、化学肥料は使いたくないので完熟した厩肥を蒔きました。

                 ジャガイモの間に厩肥を蒔く


 ジャガイモに厩肥を蒔くと除草をしました。ジャガイモ畑はだいぶ雑草が茂り初めています。手で取っていては時間がかかりますので、耕耘機にロータリーを取り付けて耕耘する要領でき除草しました。暖かい春の日差しを浴びながらの農作業はとても気持ちが良いものです。

           ジャガイモの葉を避けるように畝間を耕運機で除草
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苗代に種もみ(お米の種)蒔き

2007年04月28日 | 稲:春作業,苗作り

 午前中、とても良い天気の中で種もみ(お米の種)を蒔きました。例年は「種ふり」と呼ぶ種まきをしました。それは、水が溜まった苗代に種をふるようにして種まきをすることです。そして、田植えまでの約一ヶ月半をかけて苗を育てていきます。
 しかし、今年は手伝いの人が特に少ないため、私一人で苗作りをしなればなりません。そのため、去年試行した箱苗による苗作りを中心にしました。そして、種ふりによる苗作りは減らしました。

           最初、もみを蒔く箱に土を入れる


 この箱は去年農機具店から中古品を9箱購入したものです。この箱苗はもともと機械植えのためのものですが、手植えのための苗を手早く作るのにもとても便利です。特に箱ごと持ち運べるため苗取りが必要ありません。

          土を入れた箱の上に、種もみを均等にばら蒔く


 昔ながらの苗作りはとても大変です。例えば、水が溜まった苗代にはいろいろな水鳥がどじょうなどの小動物を食べるために飛来します。すると、苗代が踏まれてしまい苗が台無しになります。これを防ぐための網張りがたいへんです。また、成長した苗を一本一本手で手で取る苗取り作業は腰がとても疲れます。

          種を蒔いた箱の上に種もみが隠れるように土をかける


 本来ならば苗代で昔ながらの苗作りをしたいところですが、このところの人手不足でやむなく去年から箱苗を試行しています。今の日本では大規模農家ほど箱苗による苗作りをしているはずです。それは、機械植えには箱苗が絶対かかせないからです。手植えではとても営農的なお米作りはできません。

              種もみを蒔いた箱を静かに水に浸す


 箱に蒔いた種もみは箱ごと苗代に静かに置きます。すると適度に水が箱内にしみてきます。このようにすると一週間ほどで発芽が始まります。また、スズメなどの害鳥に食べられないように網をかぶせます。

                箱苗の上に防鳥用の網を被せる


 箱苗を作る一方で古代米の一種である赤米は従来の種ふりをして苗を作ることにしました。この赤米苗は里山農業クラブからも欲しいとの依頼で多めに作ることにしました。この米はとてもワラが長いためワラ細工に重宝しています。苗代の作業が終わると昨日に続いて田んぼの耕運をしました。

         春の日差しを浴びながら引き続き田んぼを耕運


 苗代を作ったり田んぼを耕運していると、隣の田んぼでは多摩丘陵の自然を守る会の方々が田んぼの崩れた土手を直したり田んぼの耕運をしていました。毎年秋に私の脱穀機を使ってもらっています。作業中の彼らと少し談笑しました。

      田んぼの土手を直している多摩丘陵の自然を守る会の方々

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雨中、耕運機で苗代の代かき

2007年04月25日 | 稲:春作業,苗作り

 午前中は雨が降っていたので苗代の代かきをやめようと思いましたが、苗作りが遅れているためあえて決行しました。最初、耕耘機を耕運用から代かき用に変えました。そのため、ロータリーをかご車輪に変えて後ろにレーキを取り付けました。

           ロータリーを外してかご車輪を装着中の耕運機


 かご車輪とレーキを取り付けた耕耘機を、昨夜からの雨水で満たされた苗代に入れました。そして、泥をかき回すようにして泥をこねました。そして、レーキで苗代内の高低差がなくなるように泥を高いところから低いところへ移動しました。これを何回もも繰り返して苗代を完成させていきます。耕運機では直せない微妙な高低差はトンボというレーキのようなものを手で動かして直しました。素足で田んぼに入りましたが、今日はそれほど冷たくありません。例年のことですが、耕運機がはねる泥が体や顔に付いて汚れることが一番困ります。

             耕運機で苗代内の泥の高低差を無くす

 代かきは一年のうちで一番耕運機を酷使するときです。耕運機のいたるところに泥が付いて汚れます。また推進が深いときはキャブレター付近まで水に浸かり、エンジンの回転で勢いよく水が跳ねます。また、排気口に付いた水か蒸発して白い蒸気を発生します。

               苗代の代かき中、跳ねた泥で汚れる耕耘機

 苗代作りを終わってすぐに家に帰りました。そして、汚れたズボンや上着をすぐに洗濯して干しました。あとは種もみを蒔くだけです。

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田んぼで苗代作りと耕運

2007年04月24日 | 稲:春作業,苗作り
 お米を作る第一歩は、お米の苗を作ることです。一般的にお米は種をそのまま田んぼに蒔きません(「直播」と言う種を田んぼに直接蒔く方法もあるが)。苗代で大事に苗を育ててその苗を移植します。今日はその苗代を田んぼ内の一角に作りました。まずクワで苗代を囲む畦の片側を切りました。田んぼの泥はとてもぬかみクワに泥が付いて作業もなかなかはかどりません。

             苗代を囲う畦の内側をクワで切る


 畦を切ると苗代を囲うように畦シートを張っていきます。このシートによって苗代からの水漏れを防ぐことができます。去年までは畦シートを使わないで平クワで丁寧に畦塗りをしました。しかし、今年は苗代作りのメンバーが集まらず、私一人で苗代を作りの辛いため今年は試しに畦シートを使って見ることにしました。

             苗代を囲うように畦シートを張る


 畦シートを張ったあと、苗代に水が貯まるように小川から水を入れました。次は耕運機にかご車輪とレーキをつけてかき回せば苗代の完成です。午後雲行きが怪しくなったので耕運機を入れるのはやめました。その代わりに、先日途中だった田んぼの耕運をしました。

             苗代作りに続いて田んぼを耕運


 田んぼはこれですべて耕運しました。あとは水を入れるだけで代かきできます。念のためもう一度耕運しようと思いますが、その前に田んぼを囲む畦を修復する必要があります。

           田んぼの全景(左隅が苗代、他は田んぼ)
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田植え準備、可愛いシュレーゲルアオガエル

2007年04月21日 | 稲:春作業,苗作り
 このところ寒空でしたが、ようやく暖かくなってきたため田植えの準備を始めました。脱穀以来しばらく田んぼで作業しなかったため、田んぼも畦もすっかり雑草で覆われていました。雑草があると耕運機のロータリーに巻きつい耕耘がうまくいきません。このため、雑草を刈る作業からはじめました。まず、草刈機のエンジンを動かすための混合ガソリンを調合してエンジンのタンクに入れます。始動ローブを数回引くと調子よくエンジンが動きはじめました。けたたましい音を響かせながら雑草を刈り取っていきました。

              田んぼの周辺から雑草を刈り取る


 雑草を刈り取ると、今度は耕運機を動かして田んぼを耕耘します。明るい日差しの中、快調に田んぼの地面を耕運します。しばらく耕すと雑草や去年入れたワラがロータリーに巻きつきます。巻きつくとロータリーがスリップして耕運がうまくいかないため、時々エンジンを止めて巻きついた雑草やワラを取り除きます。

                耕運機で田んぼを耕運


 耕運していると、刈り取った雑草の根元に動くものに気がつきました。目を凝らして見るとなんとシュレーゲルアオガエルです。普通のアオガエルに比べて大型で、耳のところが黒くないので、すぐこのカエルと分かりました。雑草を刈り取るときによく逃げのびたものです。このカエルは代かきする頃に畦の土のなかに白い泡状の卵を産みます。つぶらな目がとても可愛いアオガエルです。そろそろ代かきシーズンなので田んぼに出てきたのでしょう。耕耘機に踏みつぶされるといけないので、手で救って田んぼの外に逃がしてやりました。

          大型アオガエルのシュレーゲルアオガエル


 隣の田んぼも同様に、最初は草刈りして雑草を刈り取ってから耕運しました。ここの田んぼはやや水分が多いので耕運機のロータリーが沈みがちです。その一方よくロータリーが地面に食いつきます。

          隣の田んぼも、草刈りしてから耕運機で耕運


 とりあえず田んぼを耕運しましたが、田んぼを囲む畦がだいぶ崩壊していました。次回は畦を修復する作業が必要です。また、苗代を作って苗を作る作業も待っています。田植えまで気が抜けません。

          耕運した二面の田んぼ、雑草がちらほら残る
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別所小学校からの米作り体験依頼

2007年04月18日 | 農業体験

 四月にも関わらず寒空の毎日で、なかなか田んぼの作業が始められません。今日、別所小学校から今年も米作り体験の依頼を受けました。学校から歩いて往復していては実質の田植え時間が少なくなるので、今年は学校からバスをチャーターして来るとのことです。今年の苗は、箱苗を主に苗代を従で作ります。

           小学生たちがお米作り体験をする予定の田んぼ


 別所小学校からのお米作り体験依頼のメール
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 一昨年度も受け持ちの子どもたちがお世話になりました。また、昨年も大変お世話になりました。 ことしも田んぼをお借りできますでしょうか。いつも頼りっぱなしで、田んぼのお世話をお手伝いもせず、申し訳ないばかりなのですが。
 今年は、バスを借りて田んぼに行くことができるようになりました。田んぼでの滞在時間を少しでも長く、回数も増やしたいと思いそのように考えています。もし、またご指導頂けましたら、日程をうかがいたく、ご連絡いたしました。バスを利用するので、   これまでよりすこし多くそちらへうかがうことができます。
 高橋さんのいらっしゃらないときも、田んぼの様子を見に行くことがあると思います。もしお願いできましたら、田植の時期を教えていただけますか。バスの予約を入れたいと思います。なにとぞよろしくお願いします。

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田畑に生える雑草花

2007年04月09日 | 花,野草

 春の日差しが強くなるにつれて、田んぼや畑の雑草達はいろんな花を咲かせるようになりました。雑草のため人間にはとても地味な色ですが、よく見るととても可憐で可愛い花達です。

             田んぼの畦に沿って生える野生のスミレ


 中には名前の知らない雑草の花が咲いています。雑草時点を調べれば分かるのでしょうが、地味なほど覚えが悪くて思い出せません。

     ヒメオドリコソウ                  ホトケノザ
 

 つくしに変わってスギナがだいぶ生えてきました。昔はつくしをたくさん集めてスカートの部分を取って料理して食べたものでした。雑草と思うと美味しくないですが、昔の人にとっては大事な食料のひとつだったのでしょうね。

            つくし(胞子が飛んで傘が開いている)


 田んぼではたくさんのタネツケバナの花が白く咲いています。ちょっナズナに似ていますが、実の形が違うので分かります。なぜこんな名前がついたのでしょうか。ナズナは昔は食べられたようです。別名ペンペン草で、実の形が三味線のバチの三角形に似ているためこのような名前がついたようです。

    春の七草のナズナ            田んぼに多いタネツケバナ
 

 田んぼと言えば、昔は肥料にするためレンゲの種が開きにたくさん蒔かれました。ピンク色一面の田んぼは、春の風物詩です。

             田んぼを肥やすマメ科のレンゲの花


 冬に芽を出してひっそりと生えるハコベは白く小さな控えめな花を咲かせます。また、田んぼ一面にスズメノテッポウが生えます。子供の頃、これを摘んで唇に挟んで音を鳴らしたものです。

      ハコベの花                 スズメノテッポウ
 

 今どきの雑草はほとんどが背が低いですが、ハルジョオンは背を伸ばして花を咲かせます。群生するためとても目立ちます。

                   ハルジョオンの花


 春といえばタンポポです。西洋タンポポが主流になりましたが、ここの田畑では日本在来種のタンポポが自生しています。マメ科のカラスノエンドウも元気よくマメ科特有の形の花を咲かせています。このサヤの実を取り出して口に含み、強く息を出すととても大きな音がでます。

   日本在来種のタンポポ           カラスノエンドウ
 

 この花の名前は何でしょうか。覚えていたのに忘れてしまいました。畦に一面に生える雑草なので、紫の花が群生してとても映えます。

                     トキワハゼ

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農機具移動とほうれん草種まき

2007年04月01日 | 農機具,工具

  田んぼの小屋前に置いていた農機具を片付けました。片付けると言っても動力運搬機で重い農機具を鈴木牧場に持っていくだけの作業です。四月最初の暖かい日差しを浴びながら運搬しましたが、暖かいせいか半そでが良い気温です。作業していると汗ばんできました。

       春の日差しをあびながら農機具を運搬


 鈴木牧場の厩肥を作っている二階に農機具を置く予定でした。しかし、二階には炭にする竹が置いてあるため、竹がなくなるまでトラクタの横に置くことにしました。農機具を鈴木牧場まで運ぶまでの道すがら、紫花菜の花が満開でとてもきれいでした。

        沿道に沿って満開の紫花菜(別名:大根花)


 農機具の運搬が終わると畑にほうれん草の種をまきました。隣の畝ではスナップエンドウの芽が出ていました。5月の連休頃にはおいしい豆が収穫できることでしょう。

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