残暑厳しい8月後半に入りました。麻郷公民館8/30で開催する夏のわら細工民具ほぼろ製作講習会の準備をすることにしました。1週間後の開催ですのでのんびりできません。子供の工作指導、同窓会の準備、歴史講演会の準備、放課後子供教室の秋の企画、農作業、史跡巡りなど計画や準備が山ほどあります。どれもボランティアなので収入はほとんどありません。やれやれどうしてこんなに忙しいのか。でも忙しいからこそ頭が回って痴呆予防になっているのかもしれませんが。
さて、今回はわら細工に欠かせない馬と駒の準備をしました。春の講習会で使った馬と駒の整理や修繕をしました。次回は駒に必要な長さの糸を巻こうと思います。また、これまでは主にほぼろ(わら籠)を教えていましたが、今回からは筵(むしろ)を加えようと思います。小学生にこの筵を作ってもらう予定です。※興味のある方は参加又は見学OKです。問い合わせください。
筵(むしろ)に合わせた刻みの位置を決める
本来の筵の大きさ1,2m x 2m位ですが、ミニサイズの50cm x 72cm位の作りやすい大きさにしようと思います。この大きさならばちょっとした座布団かシートとして使えます。キャンプなどでの鍋やお皿の敷布としても使えると思います。
その大きさで編めるように馬の背板に刻みを入れました。五ヶ所に刻みを入れたので、10個の駒を使って編むことになります。単純な編みなので子供でも容易に製作できるはずです。
刻みを入れる箇所 刻みにマーキング ノコギリで刻みを入れる
馬の背板に刻みを入れ終わると、駒を使えるように整理しました。前回編んだ時に捲き残した糸を外しました。たくさんの種類の駒があるため時間がかかりました。さて、来られた生徒さんの希望に沿って、次のわら細工民具の中から選んで作っていただこうと思います。
前回のわら細工民具講習会
わら細工民具の種類はたくさんあります。今後は要望が多い草鞋や藁靴も追加しようと思います。また、わら細工にこだわらずクルミの皮細工などもメニューに加えたらどうかと思っています。
前回使った駒から糸を取り外す 糸を全て取り外したたくさんの駒
刈り取ったケナフの茎を何本か束ねて1週間ほど水に浸していました。その途中、何度か水を入れ替えました。その時、後半になるほど繊維が柔らかくなっていくことに気が付きました。強い水流を当てると、繊維がほぐれるように茎から外れるのです。
1週間位水に浸け終わると水から取り出しました。そして、茎の端っこを指で摘まんで引っ張るとスルスルと簡単に繊維が外れました。これまで、へらで擦るようにして繊維を採っていたのがばからしく思えます。しかし、今後もうまくいくかどうかは分かりません。足踏み紡ぎ機で糸にするまでやってみようと思います。
指で摘まんで、茎からスルスルと皮を引き剥がす
お盆を過ぎてケナフは高さ2m位に伸びました。ケナフの茎にはいろいろな太さのものがあります。今回皮を剥いでみて、細い茎の皮が剥がしやすいようです。つまり、先月7月頃の成長段階のケナフが繊維を採り出しやすいようです。太い茎のケナフの繊維には表皮が固着するのか黒い箇所が残ります。
カラムシは梅雨から7月にかけて繊維が取りやすいとのことを聞いたことがあります。クルミもそうですが、雨が降っているシーズンがより植物繊維を採りやすいのでしょう。
高さ2mに育ったケナフ 指で摘まんで皮を剥く 剥いた皮を束ねる
次に、石灰を溶かした洗面器の中にケナフの皮を束ねて浸しました。石灰を溶かした水はアルカリ性です。そのため、繊維だけが残るためか皮の色が白くなります。ちなみに強いアルカリ性水溶液は皮膚を溶かすことがあります。皮膚のタンパク質が溶けて指がヌルヌルするのです。
一週間位石灰を溶かした水を浸し続けた後、水で洗ってから天日乾燥します。そして、乾いた皮を剣山か何かで繊維を細かくします。最後に、その繊維を紡いで糸にしようと思っています。うまくいくでしょうか。
剥いだケナフの皮を水で洗う 石灰を溶かした水に皮を浸す
私は植物から繊維を採ることが上手ではありません。我家のまわりにはたくさんのカラムシが生えていますが、皮をへらなどで擦り取ることが苦手です。また、夏になると山に葛がたくさん生えてきます。この葛から繊維を採れるそうですが試したことがありません。ただマオランから繊維を採ることだけはしています。
数年前から試しに栽培しているケナフから繊維を採ってみようと思います。カラムシと比べて枝分かれしていないため繊維が容易に取れそうです。ケナフが古代から日本に自生していればきっと使われたはずです。ちなみにケナフによく似ている大麻は古代に繊維としてよく使われました。
幹の太そうなケナフを選んで刈り取る
ところで、20年位前でしょうか、全国的にケナフが推奨されたことがあります。しかし、最近は聞いたことがありません。栽培や採集の工業化に難点があるのか、繊維として難点があるに違いありません。そもそも熱帯で主に栽培されているようなので日本の風土に合わないのかも知れません。
ただ、私が栽培していて一番の短所は、茎にも花にも鋭い棘があることです。軍手で作業しているのですがいつの間にか小さな棘が刺さるのです。長所は繊維がカラムシより採りやすい事です。個人で繊維を採るには容易だと思います。染めやすいかどうかは分かりません。
太目の茎を選ぶ 必要数の茎を切る 茎の表面を削る
ケナフの畑に行って太めのものを鎌で切ります。そして、1m位の長さに切りそろえます。この1mの長さは水を貯めたドラム缶に浸しやすい長さだからです。近くに水がたくさん流れる川があれば2m位でもかまいません。
我家近くにある小川は、雨の日にはたくさん水が流れますが天気だとちょろちょろとしか流れません。そのため、ドラム缶に溜めた水に浸しています。
同じ長さに切りそろえ束にする ケナフの束をドラム缶の水に浸す
小川に浸していたクルミの皮を取り出しました。ところが、クルミの皮を浸していたその夜に大雨が降りました。水流が増したのでしょうクルミの皮が半分程度下流に流されて行方不明になりました。
がっかりしましたが、気を取り直して流失した分の新たなクルミの皮を剥ぎました。天気になっていたためクルミの皮が硬くなっており、皮を剥ぐのに力が要りました。おかげで右手の爪付近がじくじく痛いです。
新たに剥いだクルミの皮を天日乾燥、右は半乾きの皮
今度は水に流されないように丸めたクルミの皮に糸を結んでいました。おかげで今度は流される皮はありませんでした。水から引き上げると、水道の水で綺麗に洗いました。そのままでは細かな土や水草が付着していますので。
水で洗った後、布巾で水けを取り丸めました。この丸めたクルミの皮を天日で干しました。流されなかった皮は数日前に処置したため半乾きの状態です。今回採集したクルミの皮、小学校の放課後子供教室でのクルミ細工体験に使おうと思います。
小川からクルミの皮を引き上げる 水道の流水で皮を綺麗に洗う
雨が降って雑草が勢いづいています。暑さで大変なのですが、空調服を着てサトウキビと紅花の根元の雑草を鎌で刈るか手で引き抜きました。サトウキビは楽勝でしたが、紅花がとても大変でした。
紅花は暑さが苦手なのか雑草の中にうずもれています。雑草をそのまま引き抜くと紅花も一緒に抜けてしまいます。そのため、紅花の根元を押さえながら雑草を引き抜かなければなりました。そのため、とても時間がかかりました。やはり紅花は秋に種まきして春に花弁を収穫した方が栽培が容易です。
サトウキビの根元に生える雑草、鎌で刈るか手で引き抜く
紅花の雑草を取ったのですが、微妙に根を痛めしまったようです。猛暑で葉が萎れてしまいました。そのためジョロで水をやりながらの除草です。
栽培植物のうち夏に強い物と冬に強いものがあります。紅花は後者ですので、この春に採集した種を秋にまこうと思います。ところで、今栽培している紅花は花を愛でる品種ではありません。草木染め用の品種なので、棘がとても痛いです。この秋も何とか続けて栽培しようと思います。
これだけ苦労して紅花を栽培していますが、タオル2枚程度の布しか染めることができません。
腰をかがめて雑草を取る 萎れてしまった紅花
空いた日に試作していた編み針(杼)がようやく完成しました。カンナで削って少しばかり薄くしました。一番注意して加工した所は先端です。糸を引っ掛けやすいように先端に鍵状のものを残すことです。私自身はあばり編みをしないため先端をどのように使うのか分かりません。
そのため、今回試作した編み針(杼)を使ってもらって、改良点があれば直そうと思います。改善後、今年以内に同じものを5~6個作ろうかと思っています。あるいは、もう少し小さな物でも良いかも知れません。
軽く使いやすくするため、カンナで薄く削る
微細な先端は手持ちの小刀で削って形成しました。力を入れすぎると割れたり折れたりします。最新の注意を払って削りました。後で細くできるように大きめな先端にしておきました。実際に使ってもらって、一番使いやすい大きさに追加加工しようと思います。
椅子に座って小刀を使う 先端を丸く削り出す 中心部をヤスリで研磨
ある程度各部の加工が終わると金ヤスリや紙やすりで磨きました。持ちやすいように中央部はわずかに凹ませました。使い勝手を調べてもらった後、さらに使いやすいようにした後に塗料を塗ろうと思います。素材の中に浸み込む水性が良いか艶がある油性が良いかは今後決めようと思います。なんとか試作品ができて良かったです。さて使い勝手はいかがでしょうか。
滑らかになるようヤスリで磨く 上は見本品で下は試作品
雨が降り続く時はクルミの樹が緩んでいます。たっぷりと水分を含んでいるからだと思います。そんな時は、クルミの皮を剥ぐチャンスです。今日は朝から雨が降り続いています。草刈りなどの野良仕事ができないためクルミの皮を剥ぐことにしました。
剥いだ皮は小学校の放課後子供教室で使おうと思います。去年度のように子供達にクルミ細工で籠を製作してもらおうかと考えています。クルミ以外の材料で籠を作ることも考えてはいますが。
小雨の降りしきる中、クルミの皮を次々に剥ぐ
最初、山に入ってクルミの樹に根元に行きました。そして、適当な太さの幹を選んでノコギリで伐採しました。その幹を屋根付きテント下に運んで1m位の長さに切断しました。枝は刈り払いました。
次にナイフで幹に一直線に上から下に向かって切れ目を入れました。続いて、切れ目に指を差し込んで服を脱ぐように剥ぎました。クルミの皮を剥いだのは6月に友達が来て以来のことです。
伐採したクルミの幹 切れ目に指を刺し込む 服を脱ぐように剥ぐ
皮を剥ぎ終わると、裏返しにして丸めました。そして、解けないように紐で結びました。これで放課後子供教室で使えるだけのクルミの皮を確保することができました。
そのまま乾かしても良いのですが、クルミの皮には栄養分があるためカビが生えることがあります。そのため1日程度水に浸します。たまたま雨が降っており家傍の小川に勢いよく水が流れています。この小川に浸しました。こうすることによってクルミの栄養分が水に溶け出します。
クルミの皮を裏返しに丸める 丸めたクルミの皮を小川に浸す
前回、見本の編み針(杼)の大きさより少し大き目に竹を割りました。今回は、その編み針の形をその竹にペンで写し取りました。その後、その線に沿って竹を切り抜きました。曲線に切るので普通のノコギリは使えません。
曲線を切る電動糸鋸が役に立ちました。納屋の奥にしまっていた電動糸鋸を数年ぶりに外に出しました。そして、屋根付きテントのテーブルに置きました。なお、テーブルは木工作業用の物に置き変えました。
電動糸鋸を動かして、編み針の形に竹を切り抜く
最初、見本の編み針と同じように穴を開けました。始めに電動ドリルを使って竹に径5mm位の穴を開け、その穴に糸鋸の刃を通しました。次に、その刃を電動糸鋸の上下に硬く固定しました。そして、手でその竹を押さえながらモーターを回転させて穴をくり抜きました。
電動糸鋸で穴をくり抜く 編み針の背をくり抜く 編み針の左右を曲線切り
編み針の穴二ヶ所をくり抜くと、次に編み針の両サイドを曲線に切り抜きました。切り抜く長さが長いので、所々に切り離しの線を付けて切っておきました。そして、編み針の両サイドを曲線切りしました。これで、編み針の形に切り抜きました。次回はヤスリやナイフを使って削ったり磨いたりします。
左サイドの曲線切り抜き完了 見本(上)と試作編み針(下)
友達から借りた竹製の編み針(杼)と同じもの一つ試作することにしました。この編み針(杼)をよく見ると手製であることが分かります。刃物で削った跡があり、薄くニスか何かの塗料が塗ってありました。
まずは採寸してその寸法に合った竹を伐採することから作業を始めました。我家にはたくさんの竹が生えているため材料には困りません。ただ、竹の根元は節の間隔が狭いため根元から2~3m上の竹を選ぶ必要があります。
竹林に入って探していると、今年の冬に伐採した竹が斜めに倒れていました。ちょうど良い色に枯れており、厚さや硬さも十分です。伐採したばかりの青竹は縮んたり変形することがあります。そのため、この枯れ竹を加工することにしました。
編み針(杼)に適した硬さ,長さ,厚さの竹を選ぶ
枯れ竹を寸法通りノコギリで切ろうと思いましたが、枯れ竹は青竹よりも切りにくいのです。青竹は水分があり密度も低いため比較的スルスルと切ることができます。しかし、枯れた竹は水分が抜けてしかも硬いためノコギリで引いてもがっちり食い込みません。そのため、時間をかけて焦らず切ることが肝心です。腕が疲れた頃に竹を切ることができました。そして節がない筒状の竹を取り出すことができました。
編み針に合った竹部分 炎天下でノコギリで切る ノコギリが食い込まない
次に、編み針(杼)の幅より少し大き目になるように竹に線を引きました。そして、鉈と木槌を使ってその線に沿うように竹を割りました。6個の割り竹を取る事ができました。それぞれの割り竹に編み針(杼)を当ててみました。するとどの竹もちょうど良い大きさです。今後は暇をみて、その割竹の一つを編み針(杼)として使えるように加工しようと思います。
木槌と鉈を使って竹を割る 6個の割竹と編み針
周防大島で見つけた枯死寸前のマオランの株、1日ほど涼しい水に浸けていました。葉のほとんどが枯死していましたが、まだ青い葉が残っていました。生き返る可能性もあるため畑に植え替えました。
枯れた葉をハサミで切り取って、生きた葉と株だけを残しました。そして、葉が付いた痩せた株を掘った穴に植えました。その後、ジョロでたっぷりと水をかけました。株の半分だけでも生き返って欲しいと思います。
生きた葉と株だけになったマオランを植え付け
頂いたマオランは10株位でした。2ヶ月位猛暑の外に株ごと放置したままだったようです。近くにたくさんの灰があったので、ほとんどは燃やされたようです。マオランが茂っていた畑を、山羊を飼う場所にするのか何かを育てる畑に転換するのでしょう。
一晩水に浸した株 株を取って葉を調査 枯れた葉をハサミで切除
マオランの株は大きく2ヶ所に植えました。一つは日当たりが良い道路の脇です。ただし水分が少ない場所なのでマオランには酷かも知れません。4株ほど植えました。
もう1ヵ所はクラフト小屋の近くで一年中湿っている場所です。水分は問題ないのですが、周りに樹が茂っているため1日の半分は日陰です。ここには6株を植えました。さて、植えたマオラン、生き返って葉を出してくれるでしょうか。
湿った箇所に植えたマオランの株 植えた後にジョロで水やり
相変わらず猛暑が続いていますが、熱中症にならないように短時間作業をしては補水休憩しています。いちいち屋内に入るのはめんどうなので屋外に屋根付きテントを張ってそこで休憩しています。
今回は、ヘナ,藍,紅花,小豆,アマランサス,サトウモロコシなどの根元の草刈りをしました。耕運機では大まかに耕運除草できますが、根元は手で直接に除草するしかありません。主に根の周りの雑草を引き抜きました。
ヘナの根元周辺の雑草を手で抜いて除草
最初に一番雑草がはびこっていたヘナの周辺の除草をしました。それが終わると藍,紅花,小豆などの順に根元を除草しました。猛暑なので、時々屋根付きテントに避難しては補水休憩をしました。
一通り除草が済むと、先日草刈り時に誤って刈ってしまった洋綿跡に予備として取っていた苗を植え付けました。洋綿はこの育ち具合だと2m位に背が伸びそうです。また綿もたくさん収穫できそうです。なお余ったインド藍の苗を空いた畝に植え付けておきました。
紅花周りの雑草を引き抜く 予備の洋綿の苗を植え付ける
納屋を片付けていたら羊の原毛がたくさん出てきました。毛質から、数年前に海田ファームさんからいただいた原毛です(羊名:きなこ)。使いきれなかった原毛です。ちゃんと刈ってあるので毛質が良いです。このさい、すべての原毛を洗浄してゴミを取るなどして紡げるようにしようと思います。
田布施農業高校からいただいた原毛もありました。生徒が実習で刈った羊毛です。刈り取りに失敗した羊毛がたくさん混じっています。そのため、長い毛だけを選別するのに時間がかかりそうです。
洗浄して水洗いした海田ファームさんの羊毛
大き目の手洗に温水を貯めて液体洗浄剤を混ぜます。そして、よくかき回した後、半ば汚れた羊毛を浸しました。すると、汚れが大量に溶けるのか濃い茶色に染まりました。しばらくそのままにした後、汚れた温水を流しました。それを3回繰り返しました。3回目に捨てた液は薄い茶色でした。
その後、水を入れて洗浄液を洗い流しました。やはりこれも3回定時繰り返しました。
手洗に洗浄液を混ぜる 汚れた羊毛を入れる 汚れた洗浄液
去年からマオランを我家のいろいろな場所に移植して栽培しています。いろいろな場所で育てている理由は、どんな場所が生育に適しているか分からないからです。一番分からないのは乾燥している土地が良いのか湿っている土地が良いのかです。
今のところ後者が良いようですが湿りすぎると根元がすぐ腐ります。そして当然ながら日当たりが良い場所で肥えている場所も良いようです。背はまだ2mになるほどには伸びてはいません。気が付くといつの間にか分げつしています。
日当たりが良くなるように周りの雑草を取り除く
この夏は猛暑で日差しが強烈に強いですが、マオランはそれが良いようです。葉が萎れることも無く元気に育っています。ただ葉の高さが人の背を越えるように育つまでにはもう少し時間がかかりそうです。分かってきたのは、葉が混まないと背が高くならないことです。
この植物の育て方がどこにも載っていないため、あれこれと試行錯誤しながら栽培しています。たくさん育って、繊維を採れるぐらい増えて欲しいと思っています。
根元に少し肥料を施す 周りの雑草を全て刈り取り
晴天が続くので我家近くに生えているカラムシ,芭蕉,ケナフの皮を剥いでみました。私はクルミの皮剥ぎはそれなりにできるのですが、上記のような言わば草の皮剥きは上手にできません。
たまたまマオランの葉を取りに来たiさんに、それらの皮を剥いでもらいました。私はそれを見ながら皮を剥きました。私なりに考えるのに、どれも最初ナイフで一直線に切れ目を付けておくと剥ぎ易いようです。私は、剥いだ後にナイフの刃を使って皮をさらに薄くするのがなかなかできません。どんな作業も体得に時間がかかるものです。
ケナフの皮を剥いた後、さらにナイフの刃で薄く剥ぐ
皮を剥ぐ前にスモモを収穫して食べました。スモモを食べた後、私は芭蕉の葉,カラムシの葉,そしてケナフの皮を剥ぎました。それぞれの葉には特長があります。芭蕉は葉がもろいため折れやすいこと。カラムシは枝部分が千切れやすいです。私にはケナフの葉が一番剥きやすいような気がしました。
赤いスモモの実を収穫 芭蕉の葉を剥いだ皮 ケナフの皮を剥ぐ
カラムシの剥いだ皮は、近くにある水の流れに浸しておきました。繊維部分だけが取れるのが理想ですが、まだ緑色が残っているため綺麗な繊維は取れないと思います。
どんどん皮を薄く剥いで、向こう側が見えるほど薄くできると良いです。しかし、途中で切れてしまってうまく薄くできません。やはり年季がいるようですね。
カラムシの皮をさらに薄く剥ぐ 水に流れに浸したカラムシの皮
製作途中のペットボトルケース、底を編んで完成させました。最後にコードストッパーやループドエンドを取り付けました。このペットボトルケースを仕事場のテーブルに置いておくと目を引きます。また、手に持って飲んでいても目を引きます。側面の模様をもっと工夫するとより引き立つと思います。
このペットボトルケースはとても作りやすいため、講習会で子供に作ってもらったことがあります。先日その子のお母さんとお話して、今でもこのペットボトルケースを大切にしているとのこと。買ってもらったものではなく、自分で作ったものは愛着がわくのでしょうね。
底を編んで完成したペットボトルケース
今回のメインの作業は、丸い底を蜘蛛の巣編みすることです。最初側面を編んだ紐に沿って、藍染めした紐を渡していきます。側面を一周すると底の中心部に向かって蜘蛛の巣のように編み込んでいきます。この編み込みはほぼろの底を編む方法と全く同じです。ペットボトルケースの底の方がほぼろより狭いのでとても編みやすいです。ペットボトルケースの底の編み方を覚えてから、ほぼろの底を編んだ方が良いのではないと思うほどです。
側面の紐に沿って編む 側面を一周する 底の中心に向かって編む
蜘蛛の巣編みが底の中心に達すると止め結びしました。そして、その結び目は内側に隠します。これで底の完成です。最後にペットボトルの入れ口を結ぶ紐に、コードストッパーとループエンドを取り付けます。あとは実際にペットボトルを入れてみて使いやすさを確かめます。そして、底を下にしてテーブルに置いて倒れないか確認をします。これでわら細工のペットボトルケースの完成です。
底の中心で編み紐を止め結び 完成したペットボトルケースの底