前回に続いて、小学低学年生を連れて地域のいろいろな施設を回りました。その施設が地域でどんな役割をしているのかなどを学ぶ社会見学の一つです。今回はボランティア参加された保護者と一緒にデイサービスとスポーツセンターを訪れました。
最初にデイサービスを訪れました。事前に旧知の施設長さんにお話をしていたため、快く招き入れていただきました。室内に入るとたくさんのお年寄りが子供達を待っていました。施設の役割などの説明を受けると、訪れたお年寄りと一緒に童謡(メダカの学校など)を歌いました。今はお年寄りと暮らす家庭が少なくなっています。介護施設の役割を学んだ上に、お年寄りと交流ができて良かったのではないかと思います。施設長ほか介護員の方々ありがとうございました。
デイサービスでお年寄りと一緒に童謡を楽しく歌う
デイサービスを出るとしばらく歩いてスポーツセンターに向かいました。私は先頭を歩き、行き来する車に注意しながら子供達の列を先導しました。スポーツセンターに着くと職員の方々が待っていました。さっそくスポーツセンターの隅々を案内されながら、スポーツセンターが地域の方々にどのような役に立っているかなどを説明していただきました。
次の順に案内していただきました。一番大きな体育館,準備室,二番目に大きな体育館,プール.更衣室,テニスコート,そして弓道場です。野外にある運動場,ゲートボール場,相撲場などは今回省きました。
スポーツセンターに向かう 一番大きな体育館 二番目に大きな体育館
ところで、私が今回初めて入った部屋がありました。弓道場です。実は大学生の頃に弓道をしていたことがありました。矢を撃つよりも精神修養に力が置かれていました。懐かしく思いました。ちなみに弓道は中学生になってから学ぶそうです。しかし、指導者がいれば小学高学年から学ぶことができるとのこと。
すべての部屋を回り終わると子供達からの質問タイムとなりました。たくさんの質問に答えていただきありがとうございました。子供達にとってとても勉強になったと思います。
案内および説明していただいた職員の方々、ありがとうございました。
弓道場に入って説明を受ける たくさんの質問に答えていただく
前回に続いて発明クラブで子供達の小箱作りの支援をしました。前回までに板をノコギリで切って、切った板を紙やすりで磨いたり、偏りを直したりしました。今回はいよいよ釘を打って小箱に仕上げました。
板は9mmの薄い板なので、釘もそれ相当に小さいです。目が悪い私はテーブルに置いたその釘をうまく摘まめません。さらに、持つ指で釘が隠れるのです。そこで、釘を打つ場所にキリの先端を刺して小さな穴を作ります。その穴に釘を差し込んでから金槌で打ちようにしました。子供達もそのようにして釘を打ちました。
楽しそうに小箱を作る子供達と見守る指導者
板を切って作った板部品を組んで釘を打ちます。しかし、複数の板を押さえて同時に釘を打つのは難儀のようでした。また打っていると釘が反れたり曲がったりすることがありました。そんな時は私が支援しました。
私はいろいろと見守りや支援をしましたが、子供主体で手伝い過ぎないようにしています。
楽しく小箱を製作 時々指導員が支援 キリを刺して穴あけ
最後に箱本体に蝶番で蓋を取り付けます。板が薄いため極小の釘を使って蝶番を止めました。これらの作業をほとんど子供は一人でこなして小箱を作り上げました。
箱一つでも板から作り上げるにはたくさんの工程があります。切ったり,線を引いたり,叩いたり,打ったり,測ったり,磨いたりなどいろいろな作業があります。大切な経験になったと思います。
蓋を付けるため、極小の釘で蝶番を取り付け
2回目の郊外学習に行ってきました。予定では公民館~お寺~コンビニ~床屋でした。しかし、コンビニは店長が対応できなくなり,お寺は法事があり,そして床屋は事情で訪問できないことになりました。そこで、コンビニは店内を見学だけとなり、新たにイチゴファームと交渉して見学できるようにしました。このように校外学習できるように交渉するのが大変でした。
駆け回ったおかげで、この日も子供達を連れて町内のいろいろな建物や仕事現場を訪ねることができました。好天で少し汗ばみながらも子供達を無事に案内できました。次回はスポーツセンターと介護施設を見学する予定です。
麻郷公民館に着くと、主事さんから公民館の役割などを教えていただく
最初に訪れた場所は公民館です。到着すると主事さんが待っていました。挨拶後、主事さんが公民館が地域の方々にどのように貢献しているかなどのお話を聞きました。子供達は座って主事さんのお話を聞いていました。校外学習の成果を後日発表するのでしょうか、先生に促されてパソコンにメモしていました。
主事さんに見送られて 見学したコンビニ イチゴファームに到着
主事さんに見送られて、次はコンビニに行って見学しました。去年は店長さんにお話を聞きましたが、今年は店内見学だけとなりました。コンビニの役割などを私から解説しました。
続いて、イチゴファームに向かいました。到着して挨拶をすると、イチゴのビニールハウス内に案内されました。そして、イチゴの育て方などのお話を聞きました。今はイチゴの収穫が終わって、来年のイチゴを育てる作業に入っているそうです。イチゴファームを出ると、川で泳ぐメダカやフナなどを見ながら小学校に帰りました。
イチゴのビニールハウス内で メダカやフナを見ながら帰る
前回に続いて、子供達は板をノコギリで切って小箱作りしました。今年初めて発明クラブに入った低学年生はノコギリの操作に苦労していました。板に線を引いていたのですが、その線に沿ってノコギリを切れずだんだん外れてしまうのです。見かねて私が修正したりしました。
一方で、数年前から発明クラブに入っていた子は早々と板を切り抜いて、角を磨いて小箱として組み立てていました。そして、箱に模様を描いていました。やはり工作の経験の差が出るのでしょう。
指導員(高校生)に見守られながら小箱作りをする子供達
ノコギリの操作を見ていて上手下手がよく分かるのは板の押さえ方です。まず、板がぐらぐらしないように足で押さえつけることができない子が散見されました。家にノコギリなどの大工道具が無い家が少なくありません。そのような家で暮らしている子は発明クラブでしか使う経験ができません。
板の効果的な押さえつけ方が分からないままノコギリで板を切ろうとするため、切り跡が綺麗ではありません。指導員が何度も説明したり実際にやって見せたりして,板の最適な押さえ方を教えました。
足を置いて板を切る ヤスリで板を磨く 箱になるか仮組み
板を切り終わると、切った跡の凸凹を均すようにヤスリで磨きます。紙ヤスリまたは金ヤスリで磨きます。見ていると、このヤスリ掛けが意外に難しいようです。試しに板をテーブルの上に置くぱたりと倒れます。倒れないように、面に対して直角に磨くように指導しました。ノコギリにしてもヤスリ掛けにしても簡単なようで子供達には難しいようでした。
ヤスリ掛けが終わると箱になるか仮組みしてみました。すると、隙間が空いたり高かったりしました。そんな時は再度ヤスリ掛けです。ノコギリ、ヤスリなどの道具を使う体験が今後のためになると思います。
小箱になるかどうか仮組み 箱の仮組みが終わり模様を書く
毎年の事ですが、小学生低学年生を連れて地域を知るための校外学習をしました。最初、小学校を見下ろす山にある小さな神社を訪れました。この神社は毎年秋に宮司さんを招いてお祓いをします。かつては出店が出るほど賑わっていたそうです。しかし今、少子高齢化ためお供えをして宮司さんにお祓いをしてもらうだけです。
その神社から林を通して小学校の校舎や運動場が見下ろせます。子供達にはここから神様が見守っていることをお話ししました。今の子供に神様,お祓い,そして神社などの話がどの程度通じたから分かりませんが知っておいて欲しいと思います。
郷社を訪れて宮司さんや禰宜さんからお話を伺う
この頃からパラパラと雨が降ってきました。そのため子供達には笠をさしてもらいました。傘をさしながら郷社の八幡宮に向かいました。向かう道すがら、道端に生えている草を使って草笛を吹いたり,口笛を吹いて見せたり,草を使った遊びをしてみせました。今の子供は外遊びをあまりしないせいか、草や口などを使った遊びをあまり知らないようです。
小学校の裏山に神社 小学校を見下ろす 林を通して見る小学校
しばらく歩くと郷社の八幡宮に着きました。神社では宮司さんと禰宜さんが待っておられました。雨が降り始めたため拝殿に招かれて全員正座しました。そして、拝礼の仕方や神社の歴史などのお話しを伺いました。子供達は少しは理解したでしょうか。今回来た子供の一人が巫女さんをしており、よくこの神社に来るそうです。
神社でのお話が終わった頃、雨が少しずつ強くなってきました。そのため、全員笠をさして濡れた石階段を注意深く降りました。そして、小学校に向かって帰りました。
お話をしていただいた宮司さん禰宜さん、ありがとうございました。
拝殿に入る前に手を清める 傘をさして石階段を降りる
先日の開講式当日、式典の後に工作室に移動しました。そして、自己紹介や1年間の工作予定などについてお話をしました。
今回は今年度初めての工作です。まだノコギリや金槌などの工具を使ったことのない子供を主な対象にした工作です。最初、板に線を引く練習をしました。鉛筆,ものさし,そして差金などを使って正確に板に線を引きます。続いてその線に沿ってノコギリで板を切ります。しかしながら、正確にノコギリを引くことができない子が散見されました。現代はノコギリがない家庭が普通のようです。何度も失敗して上手になって欲しいものです。
板に正確に線を引くための資料や工作に使う板などを配る
たまたま私が見守った低学年生は、モノサシを使って線を引けないのです。つまり、点と点をモノサシで結んで鉛筆で線を上手に引けないのです。物にモノサシを当てて長さを測ったりする経験が少ないようでした。つまりモノサシを使う経験が自宅や学校でまだ少ないのでしょう。それでもこの一年間工作を続ければだんだん上手にできるようになると思います。
次回は板を全てノコギリで切り、その板を組み合わせて箱を作ります。簡単なようですが、今の子供達には難しいと思います。指導する方法にも工夫が必要です。
板に引く線の説明書 板に正確に線を引く 板をノコギリで切る
今年度も少年少女発明クラブが始まり、その開講式がありました。恥ずかしながら会長として子供達に次のようなお話をしました。工作は「知のスポーツである」ような話です。スポーツに個人競技や団体競技があるように、工作にも個人技もあればチャレンジコンテストようにチームワークが必要な工作があります。また工作体験の大切さなどの話もしたように思います。
開講式が終わると工作室に向かいました。この工作室が発明クラブの年間を通しての主な活動場所です。その他の活動場所として中学校や高等学校があります。さて、今年度はどんな楽しい活動ができるでしょうか。
開講式が終わって工作室に移動、活動にあたっての注意事項などのお知らせ
去年までは現役の教諭さんにも指導員をお願いしてきました。しかしながら昨今の情勢に従い、先生方にボランティアと言えども指導員になっていただくことが難しくなりました。そのため、今年度から先生方にお願いすることはなくなりました。
その代わり、地域との連携との意味で中学生や高校生にボランティアで指導していただくことになりました。いつものことですが工作の指導員をする方が少ないので、いろいろ試行錯誤しながらの指導員確保です。
開講式が終わって オリエンテーション 出身小学校など自己紹介
先週、田布施町少年少女発明クラブの閉講式がありました。私にとって年度末で一番重責な式典です。終了証授与,会長挨拶,一年間の歩み解説などです。一番緊張するのは挨拶です。何を喋ろうか数日前から頭の中で構想を練りました。もちろん原稿なしでお話をしました。
今回は「子供にとっていろいろな体験や経験をすることの大切さ。AIの時代ではより個人の素養や教養が人として問われること。立派な社会人になって欲しい・・・・」そんなようなお話をしたと思います。
閉講式が終わってほっとしましたが、次の難問が待っています。婆様の施設探しです。休まる日がありません。
無事に終わった少年少女発明クラブの閉講式
閉講式では会場の後ろに、子供達が作った作品を展示しました。どの作品にも思入れがあります。ノコギリの使い方を支援したり、作品の変更を相談したり、単に見守りをしたりなどしました。
一番の思い出は名古屋でのチャレンジ創造コンテスト全国大会でしょうか。出場する三人のうちの一人が、出場当日早朝インフルエンザで救急車で病院に運ばれたことです。残り二人で出場したのですが右往左往しました。
病院に運ばれた一人と出場した二人にとってこの大会は一生の思い出になったようです。来年度も大会に出場したいと閉講式で抱負を発表していました。責任重大です。来年度も休まる日は無さそうです。
一年間の歩みを解説 展示した作品など 参加した児童や保護者ほか
午後からは國木田独歩が仮寓していた吉見家跡地など、独歩の足跡をたどりながら子供達に解説しました。最初に吉見家があった場所に立つ「独歩仮寓吉見家跡」石碑を訪ねました。この石碑前で吉見家の由来などについてお話しをしました。吉見家は元々は埼玉県吉見地区に由来があり、そこは吉見百穴で有名です。また鎌倉幕府を創設した源頼朝の弟である範頼を家祖としています。
吉見家跡を出ると次に麻郷神社に向かいました。独歩がこの神社に出かけていた当時は惣田山招魂社と呼ばれていました。戊辰戦争で亡くなった奇兵隊の方々が慰霊されています。この慰霊碑を独歩も見たはずです。
独歩仮寓吉見家跡石碑を見ながら子供達に解説
ところで、吉見家跡地に行く前に子供達を私の麦畑に連れて行きました。せっかくの機会なので麦踏みをしてもらいました。ちなみにその麦畑から国木田独歩が遊歩した高塔山がよく見えます。麦畑から高塔山を指さして独歩と高塔山について少し解説をしました。独歩の小説「帰去来」などに高塔山などの山々が出てきます。
私が子供の頃、禿山だった高塔山をよく歩きました。また近隣の幼稚園児が遠足で列になって歩いていたことを覚えています。國木田独歩が同じように高塔山歩いていたと思いもしませんでした。
國木田独歩が歩いた高塔山を望む私の麦畑で、麦踏みを体験
毎年の事ですが、地元の麻郷小学校で國木田独歩についてお話をしました。午前中は教室で講義をし、午後は独歩に関わる史跡を案内をしました。
國木田独歩は、二十代前半に田布施町の麻郷の吉見家に仮寓していたことがあります。そして、高塔山を中心に野山を子供達を連れて歩き回りました。頂上や尾根で休みながら、空を流れる雲、樹々のたなびく枝葉の緑、帆船が行き交う海、当時盛んだった塩田などを見下ろしながら、感性豊かに子供達に詞を作っては聞かせました。
午前中のお話しが終わった頃、ちょうどお昼でした。思いがけず子供達と給食を食べることになりました。60年ぶりの給食でした。ご馳走様でした。
子供達と一緒に、60年ぶりに給食をいただく
午前中の講義は、國木田独歩の暮らしていた田布施町麻郷や麻里府についてお話をしました。そして、独歩の家系,独歩が仮寓していた吉見家,独歩の教え子が麻郷小学校の校長先生になったこと,富永有隣にインタビューし吉田松陰について尋ねたこと,独歩が片思いをした人,独歩の書いた小説や登場人物についてなど解説をしました。
講義に用いたディスプレイ 給食の用意をする子供達 配膳される料理の数々
ところで、独歩に関わる講義が終わると。給食の時間となりました。思いがけず子供達と一緒に給食を食べることになりました。約60年ぶりの給食です。配膳する子供達を見ていると60年前の自分を思い出しました。
さすがに60年経つと食器や料理の内容が違います。脱脂粉乳から牛乳へ,パン食からご飯食に,先割れスプーンからお箸へ,アルミ食器からプラスチック食器へなどです。子供達と一緒に食べながら、給食の歴史を少しお話をしました。給食が終わると、午後は校外に出て独歩の史跡を案内しました。
美味しそうな食材がたくさん 私がいただいた給食
先日、今年度最後の放課後学習 成器塾がありました。私はクルミの皮細工が遅れていた児童の支援をしました。すでに完成していた児童には、展示する作品に作品名の貼り付けをお願いしました。
今回はフリーデイとのことで児童たちの保護者が来ていました。保護者は児童たちが作った作品を見たり、一緒に作品名の貼り付けをしていました。
1年間の成果を地元小学校の玄関近くに展示
私が支援したクルミの皮細工は小さな籠です。その籠の縁に皮を巻いて仕げします。足りない皮はハサミで切って追加しました。湿っているため柔らかい場所はクリップで止めました。数日後に乾くと籠は硬くなります。
この籠は文房具かお菓子を入れるのに役立ちます。ちゃんとメンテナンスすれば一生使えます。大事に使って欲しいと思います。
紙上の作品名を切り離す もう少しで籠が完成 草木染めハンカチを縫う
去年4月に始まった今年度の田布施町少年少女発明クラブ、今回が活動の最後になりました。残っているのは閉校式だけです。今年になってからの活動は田布施農工高校工業科の教室です。毎年の事ですが電子工作をしています。今年の電子工作はマイコンを使ったイライラ棒です。不規則に曲がった銅線に輪っかになった銅線を通します。少しでも両者が当たると音が出ます。イライラ棒は昔からありますが、マイコンを使っているため機能が豊富です。イライラ音の選択,タイム計測,タイム設定,自動演奏,簡易キーボードで演奏などができます。
緊張!タイム内に輪にした銅線を曲がった銅線に通す(電子イライラ棒)
最後の活動ですが、いつものように私の方から簡単に全体挨拶をしました。その後、子供達から朝の挨拶をしました。そして、田布施農工高校の先生や生徒さんから指導を受けながら電子工作が始まりました。最初にハンダ付け(電源コード取り付け)をしました。それが終わると、基板を取り付ける木台に取り付け穴を開けました。
先生による工作指導 基板取付け木台に穴あけ 先生や生徒さんの指導
最後に動作確認をしました。電池の向きが逆になっていないか、LEDがちゃんと光るか、銅線に銅の輪が当たると音が出るか、音楽の自動演奏ができるか、たくさんあるスイッチを押して好きな演奏ができるかなどを確認しました。確認し終わると皆で電子イライラ棒を使ってみました。その時、時間設定やイライラ音を変更してみました。全員が完成して良かったです。田布施農工高校の先生や生徒さんの皆さん、ご指導ありがとうございました。
さて、来月発明クラブの閉校式があります。子供達や来場された方々への言葉、終了証授与、この一年の活動を発表しなければなりません。緊張します。
電池や銅線などを繋いで動作確認 電子イライラ棒を手に持ったクラブ員
毎年の今頃、地元の四つの小学校の3年生達が先生に引率されて田布施町郷土館にやって来ます。コロナ惨禍前は隣町の小学生が来館したこともあります。3年生は社会科で昔の生活を習うようで、実際に使われた昔の道具を見たり聞いたり触ったりするなど体験しにやってきます。
コロナ惨禍中は郷土館は休館することが多く、当時館長だった私が小学校まで出向いて教えたことがありました。代表的な昔の道具を何点か持って行き教室内でお話をしました。
明治~昭和にかけての昔の道具を、見たり聞いたり触ったり
最近の子供達はタブレットパソコンを首に下げてやってきます。私が話をしていると写真を撮るなどの操作しているようです。感想文もそのパソコンで書き込んでいるのでしょうか?
最初、郷土に誇りを持って欲しいとの意味を込めて、田布施町が生んだ兄弟宰相の岸さん、佐藤さんのお話をしました。そしてその両宰相が生活した昔の生活を解説しました。両宰相も使ったであろう昔の道具を触ったり動かしてもらいました。そして、最後に蓄音機を回して昔のレコード音楽(流行歌)を聴いてもらいました。
解説しながら、自分達のお爺さんお婆さんにも昔の話を聞くように伝えました。子供達の帰り際、日曜日などに保護者と一緒に郷土館に来るようPRしておきました。より詳しい解説ができますので。
手足を使って動かす昔の農機具を体験 蓄音機から流れてくる音楽を聴く
地元小学校の放課後学習 成器塾の裁縫クラスで、クルミ細工の小篭作り(2コマ目)をしました。次回の3コマ目で小篭を完成させる予定でした。しかし、二人の子供達が頑張って時間ギリギリで小篭を完成させました。
今回は、新たに2cm幅のクルミの皮を帯状に数枚切り抜きました。その切り抜いたクルミの皮を小篭の側面にはめ込んでいきました。そして、最後に縁を固定するため細い皮でクルクルと縁に巻き付けました。ちなみに、使った皮は我家のクルミの皮です。
クルミ細工の小篭の縁に、クルミの皮の帯を重ねる
さて、成器塾が始まると最初に1コマ目で作った小篭を型枠から外しました。そして、小篭の側面が立ち上がるようにクルミの皮を立ち上げました。それが終わると、側面に巻き付けるクルミの皮の帯を作りました。幅2cmの帯を3枚ほど作りました。側面をぐるりと回しても足りるように。長めの帯に切り抜きました。そして、その帯を側面にはめ込みました。
幅2cmのマーキング 帯になるように切り抜き 籠の側面にはめ込む
子供達にとって難しかったのはクルミの皮を隙間なく詰めることです。詰めると同時にクリップで止めるなどしてもらいましたがどうしても緩んでしまいました。しかし、今回はクルミ細工の初体験です。初めて作ったにしては上出来でした。まだ濡れて柔らかい小篭ですが数日すれば硬くなります。今後は小物入れとして末永く使ってほしいと思います。
クルミの小篭の縁を止めるため、クルミの皮の細帯を巻きつけ
最後の皮を巻き付け終わったその時、放課後学習の終了時間がきました。下校時、来校した保護者や児童たちが見学しやすいように裁縫クラスで作った作品を小学校の入口に展示しました。展示したのは刺し子のコースター,草木染めハンカチ,Xmasフェルト,段ボール織り,そして今回完成したクルミの小篭です。
小篭の縁は2重に皮を巻く 2重の縁に皮をぐるぐる巻いて固定
放課後学習で子供達にクルミ細工の籠作りを体験してもらっています。残り2コマで完成させなければなりません。1コマ後、クルミの皮が乾いて製作途中の籠が硬くなっていました。再度柔らかくして手直ししておきました。綺麗に作ってもらい、小物としてずっと使って欲しいと思いますので。
子供達の作っているクルミ細工の籠を手直し
子供達が作った籠をよく見ると、クルミの皮がはみ出たり、よれたり、外れている箇所が散見されました。せっかくなので修正をしておきました。型枠も合わなくなっていたため、新しく型枠を作り直して交換しておきました。
製作途中のクルミ籠 型枠用の木を切り出し 型枠を作り直す
新たな型枠を作り直すと子供達が作った籠をはめ込みました。そして、一枚一枚のクルミの皮を型枠に沿って打ち付けておきました。来週の成器塾で今回手直ししたクルミ籠を子供達に渡します。子供達にはクルミの皮をハサミで切ったり繋いだりして、籠を完成してもらおうと思っています。
型枠に固定したクルミの皮 子供達の人数分のクルミ籠