東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

羊の原毛,紡ぎ,染色,そして織り 8/29 (染色1/5)

2020年06月24日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 羊毛を次々に紡いでは毛糸にしています。その毛糸を紡ぎながら、並行して染色しようと思っています。第一段として、去年栽培収穫した紅花の花びらを使って染めてみました。紅花の花びらは、不思議なことに黄色の色素と赤色の色素を持っています。黄色の色素は水に溶けやすいため、一度でも雨に濡れると花びらが黄色から赤くなります。さて、今回は黄色の色素を使って毛糸を薄黄に染めてみました。

   紅花の黄色色素を使って薄黄に染色(上:染色前,下:染色後)


 絹は水溶性の黄色色素にとてもよく染まるので、動物性繊維はよく染まるのかと思っていました。そのため、羊毛もよく染まるものと勘違いしていました。今回それが良く分かりました。何度染めてもうっすらとしか染まりません。水に浸けると黄色の色素が流れ出すのです。しかし、うっすらとですが黄色に染まりました。それなりの味わいがあるため、これまた何かに使えそうです。

 薄い石鹸水に浸水    黄色の色素取り出し   黄色の色素液に含侵
  

 毛糸にはたくさんの空気が含まれています。事前準備として、その空気を追い出す意味で薄い石鹸水に浸けて絞りました。染め方ですが、まずは紅花の乾燥花びらを水に浸けて黄色の色素を抽出します。そして、絞った毛糸を抽出した黄色の色素液に浸けました。数時間後に取り出して水で洗い流しました。薄く染まっていることを確認して天日乾燥しました。なお、黄色の色素を抽出した花びらには赤い色素が残っています。後日、その赤い色素を抽出して毛糸を赤く染色する予定です。

   黄色の色素に数時間含侵      取り出して水で洗い流す
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする