平成23年度「森林・林業白書」「食料・農業・農村白書」「水産白書」に関する説明会
毎年北陸農政局が行っている。
消費者にも聴く機会が与えられているのだが・・・
今年は昨年より聞きやすかった(慣れてきたのだろうか)
白書の役割は、後世にわたり記録として残すこと。
特集は、やはり東日本大震災による被害と現状。
あとは毎年の変化がわかるように同じ項目でまとめられているそうだ。
以下、へぇ~と思ったことを書いてみる
「森林・林業白書」説明より
平成23年を「森林・林業再生元年」として、政策の抜本的見直しが行われ
4月に森林法を改正した。 2022年には木材自給率を50%に!
仮設住宅の4分の1が木造に。阪神・淡路大震災では一つもなかったそうだ。
結露や滴りミスが発生せず、断熱性に優れているそうだ!!
緑の雇用事業により、新規就業者数は増加し4013人に。
合板用素材に占める国産材の割合は、平成22年には65%に上昇
これは、外材が不安定で輸入が難しいことや、技術の進歩により
国産材(細かったり、曲がったりしているもの)を薄くカットすることができるようなったため
・・・・合板といえば外材と思っていたのだが、表示をみて確認してみよう!
「食料・農業・農村白書」説明より
地震による被害 全体2兆4268億円のうち、農業の被害は9476億円
これは、新潟県中越地震の約18倍、阪神・淡路の約27倍になるとか
自給率の向上について、個別所得補償制度の導入により
平成20年度比で、米粉用米の栽培が40倍、飼料用米が20倍に増加したそうだ!
米粉パンに適した「ミズホチカラ」の開発
食料消費の動向と食育の推進では、東電福島第一原発事故等の影響から、
消費者の食に対する安全志向(食の安全に配慮したい)が急増
平成23年3月に第2次食育推進基本計画を策定。
目標値(平成27年度)と現状値がかけ離れているものは
食品の安全性に関する基礎的な知識を持っている国民の割合の増加
(現状値 37.4% 目標値 90%以上)
・・・もっと勉強する機会と、消費者の努力が必要だね
「水産白書」説明より
個人的には、水産庁の方の説明は(昨年も思ったが)、面白い
地震による被害
総額で1兆2637億円のうち、宮城・岩手・福島で全体の91%の甚大な被害
復旧、復興に向けた対策にうち、喜ばれたものは
漁業関係者の方に瓦礫を集めてもらい日当を出したこと
作業と報酬がありがたかったという声が多かったそうな!
自給率は2022年までに70%に(現在は60%)
魚介類の摂取量の減少が続いており(この10年間で大きな変化)
平成18年より肉類が魚介類を上回っている
特に7~14歳、15~19歳、40~49歳の階層で魚介類が減少しているそうだ
若手が集まり「魚の国のしあわせ」プロジェクトを開始
世界の一人当たりの年間水産物消費量は、この50年間で倍増しているが・・・
(先進国の健康志向や、途上国における食生活水準向上によるものだが)
漁獲量は増えない状況
・・・・捕鯨についての質問で、捕鯨資源の持続的利用を目指しているが
捕獲調査したクジラ肉があまり売れないそうだ!!
日本国民は商業捕鯨再開についてどう考えているのだろうか?
男性がほとんどの会場。クーラーがガンガン効いているのに驚く。