石川県立生涯学習センターが主催するフェア 石川県本多の森庁舎内にて開催されました。
11月2日 映画 ~映像でみる~昭和のいしかわ
講演 ひろさか緑陰講座「認知症現場の今」
講演 ひろさか緑陰講座「白山手取川ジオパークって何だろう」
11月3日 講演 あすなろ悠々塾「加賀路の芭蕉翁」
ビデオ作品上映
映画 どんぐりと山猫、雪うさぎとこどもたち、15少年漂流記
映画 黄金花~秘すれば花、死すれば蝶~
講演 いしかわいきいき講座「玉泉院丸庭園造りに関わった人々」
子供向け体験学習
ドリームキャッチャーづくり、わら細工体験
~認知症現場の今~ 講師 石川県生涯学習講師の会 大塚吉江
介護福祉士を16年勤め今年4月にやめられた大塚さん。
私たちが認知症の方に対し、色眼鏡でみたり、行動が理解できないことで
地域で住みにくくなっているのでは。
「誰でもなると思い、自分がしてもらいたいことをし、自分がしてもらいたくないことをしないこと」と話された。
オーストラリアの若年性認知症と診断された女性が自らの言葉で語った
認知症であることの現状について学ぶことがあるのでは・・・
わたしの顔を見たら声をかけてください。
あいさつをしてくれれば、少し安心できます。
上のほうから声をかけられると、責められている気分になります。
そいて、早口でいわれると、不安になって逃げ出したくなるのです。
そんなに一度にいわれたら、
しかられたり、責められたりしている気分になり、落ち着かなくなるのです。
そんなに一度にいわれても、わたしには理解できないのです。
わたしは順序立てて話せないし、なにもできないのです。
強制されると大きな声が出てしまうし、その場から逃げたくて歩くのです。
説明されても、「いやだ」という言葉が出ないので、
だから「ほっといて」と暴力が出るのです。
わたしの顔を見て、手をとって、ゆっくり話してくれるとほっとするのです。
時計を見ればわかるのですが、見ることも忘れ、今何時かわかりません。
庭を歩くと草花がきれいだとわかりますが、
いつ来たか、どうやって帰るかがわからないのです。
気持ちと行動が伴わないのです。なにかがおかしいと感じても、うまく言えません。
雑音があればイライラして逃げたくなり、
夜になると「なにか忘れていないか」「なにかしなければならない」と思い不安になります。
一人でもいい、見慣れた人がいると話したくなり、安心するのです。
一人のときは不安になって、知っている人を探したくなります。
あなたがいると安心できるのです。わたしの側にいて、見守ってほしいのです。