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大掃除で気をつけたい事故

2023-12-26 10:03:08 | 日記
NITE(ナイト)[独立行政法人製品評価技術基盤機構]製品安全センター
PSマガジン(製品安全情報メールマガジン)2023.12.12  VOL. 442より

 年末に向けてご家庭や事務所等で大掃除をする機会も多いのではないでしょうか。
 そんな大掃除の際に活躍する製品として、シュレッダーや掃除機※1、脚立・はしごがありますが、
 消費者の行動が事故につながったと考えられる事案が発生しています。
 今回はシュレッダーや掃除機、脚立・はしごを使用する上で気を付けるポイントをご紹介します。

大掃除で気を付けたい事故

【シュレッダーの事故事例】
 シュレッダーを使用中、紙詰まりしたためスイッチ操作を繰り返したところ、
 爆発を伴う火災が発生しました。
⇒使用者が紙に潤滑剤スプレーを吹き付けて繰り返し細断したため、
 潤滑剤スプレーに使用されていた可燃性ガスが内部に滞留し、
 モータースイッチ等の火花により引火して出火したものと推定されます。
 なお、取扱説明書及び本体表示には、
 「可燃性スプレーを絶対に使用しない。ガスが内部に残留し、引火、爆発のおそれがある。」旨、記載されています。

【掃除機の事故事例】
 掃除機を使用中、電源プラグを焼損する火災が発生しました。
⇒掃除機の電源プラグのコードプロテクター(電源プラグと電源コードの接続部)に
 繰り返し過度な屈曲が加わったため、内部の芯線が断線し、スパークが生じ、焼損に至ったものと推定されます。
 なお、取扱説明書には、「電源コードを無理に曲げない、引っ張らない、ねじらない。」、
 「電源プラグを抜くときは、電源コードを持たずに必ず先端の電源プラグを持って抜く。
 感電、短絡、発火、火災の原因になる。」旨、記載されていましたが、
 使用者は日常的に電源コードを引っ張って電源プラグをコンセントから抜いていたとのことでした。

【脚立の事故事例】
 はしご兼用脚立を脚立状態で使用中、転倒して軽傷を負いました。
⇒使用者が脚立をぬかるんだ地面(泥の上)に設置していたこと、天板をまたいで使用していたこと、
 及び、ボルトの増し締め作業で壁面を強く押したこと等からバランスを崩して転倒したものと推定されます。
 なお、取扱説明書には、「平坦で安定した場所や脚立が埋もれない場所を選んで設置する。」
 「天板の上には、絶対に乗ったりまたがったりしない。バランスを崩して転倒や転落の危険がある。」
 「使用中、脚立の上で壁や物を無理に押したり引いたりしない。
  反動で脚立が不安定になり転倒や転倒する恐れがある。」旨、記載
されています。

【はしごの事故事例】
 はしご兼用脚立をはしご状態で使用中、転落し、負傷しました。
⇒使用者がはしごを不安定な場所(トラックの荷台の上)に設置し、
 補助者なく一人で作業をしていたため、バランスを崩して転落したものと推定されます。
 なお、取扱説明書には、「はしごに昇って作業をしない。」、「必ず補助者がはしごを支える。」、
 「はしごとして建物の外壁に立てかけた場合は、上から3段目以上の踏ざんに乗らない。」、
 「はしごを長くする目的で当該製品を箱や台の上に乗せない。」旨、記載
されています。

【シュレッダーの気を付けるポイント】

○可燃性ガスを含むスプレーを使用しない、電池類を細断しない。
 潤滑スプレーやエアダスターといった可燃性ガスを含むスプレーを使用すると、
 シュレッダー内部にガスが滞留し、電気部品等からの火花で引火し、
 爆発するおそれがあります。
 可燃性ガスを含むスプレーをシュレッダーに使用しないでください。
 紙詰まりや動作エラーが発生した際は、取扱説明書で正しい対処方法を確認しましょう。
 もし動作がおかしい、異音がする等の不具合が生じた場合は、
 独自の判断で分解等はせず、販売店やメーカーのお問い合わせ窓口にご相談ください。
 
 また、電池類をシュレッダーに投入しないよう気を付けてください。
 シュレッダーで細断された電池が発火する危険性があります。
 もし誤って細断してしまった時は、
 使用を中止し、電源プラグを抜いて、販売店やメーカーのお問い合わせ窓口にご連絡ください

○投入口に指を近づけない。
 シュレッダーの投入口に指を近づけ過ぎないようご注意ください。
 紙が引き込まれ始めたらすぐに手を放し、無理に押し込まないようにしてください。
 指が引き込まれてけがをするおそれがあります。
 その他にも使用上の注意点について、取扱説明書や製品に貼られている警告シールの内容をよくご確認ください。

○インターロック装置が働くことを確認する。
 シュレッダーの安全機能として、細断くずを取り除くために扉を開ける等したときに、
 自動的に細断が停止する(カッター刃の回転が止まる)機能が備わっています(インターロック装置)。
 しかし、扉の開閉センサー部に紙片や紙粉が堆積すること等により、
 この安全機能が働かずに、扉が開いた状態でもカッター刃が動き続けて事故につながるケースがあります。
 使用している製品のインターロック装置が正常に働くかをご確認ください。
 もし、備わっている安全機能が正しく動作しない場合は、販売店やメーカーのお問い合わせ窓口にご連絡ください。

【掃除機の気を付けるポイント】
○非純正バッテリーが抱えるリスクを理解する(充電式タイプの掃除機)。
 純正バッテリーに比べて非純正バッテリーはより多くのリスクがあることを認識してください。
 非純正バッテリーが抱えるリスクとして以下の点があります。

●設計不良で異常発生時に安全保護装置が作動しないリスクが高い。
 電気用品安全法の技術基準を満たしていないまま販売されているバッテリーもあり、
 基準で求められている過充電保護装置などの安全機能が働かずに事故につながるおそれがあります。
●品質管理が不十分な場合があり、普通に使っても事故に至るリスクが高い。
 製造時の品質管理が不十分で、バッテリー内の電池に異物が混入していたり、
 電気回路の部品に不良品が使われていたりすることがあり、
 使用中や充電中に発火事故が発生するおそれがあります。
●事故が発生した際、取り付けた掃除機メーカーの対応や補償を受けられない場合がある。
 非純正バッテリーの使用は、改造に当たるとする掃除機メーカーもあり、
 その場合、メーカーが損害などに対応する義務がなくなるため補償を受けられません。
 また、非純正バッテリーの販売業者の中には、消費者から連絡するための情報が不十分で連絡が取れないケースや、
 日本語で対応してもらえないケースがあります。

 掃除機の取扱説明書には、純正品以外のバッテリーを使用すると性能・品質の低下や、
 発煙・破裂・発火の原因になるおそれがある旨記載されている場合があります。
 掃除機本体の取扱説明書を確認し、非純正バッテリーの取り付けが禁止されていないかご確認ください。

○充電は製品指定の充電器を使う(充電式タイプの掃除機)。
 充電器(ACアダプター)は、機器それぞれに充電条件などの仕様が異なりますが、
 他製品に付属していた充電器でもプラグの形状が同じで接続できることがあります。
 しかし、付属の充電器よりも高い電圧の充電器につないでしまうと、
 バッテリー内部のリチウムイオン電池が過充電状態となり
 発火や破裂などの事故に至るおそれがあります。充電は付属の充電器で行ってください。

○電源コードに過度な力が加わらないよう注意する。
 電源コードを引っ張る、屈曲させる、踏みつける、といった外部から無理な力が加わる使い方をすると
 電源コードの芯線が断線して、異常発熱や発火の原因となるおそれがあります。
 電源プラグをコンセントから抜くときは、電源コードを引っ張らないように、
 電源プラグを持って抜くようにしてください。
 また、机や椅子の脚で踏むなどといった無理な力を加えないよう注意してください。


【脚立・はしごの気を付けるポイント】
○脚立は「天板に乗らない、またがない」「大きな反動が生じる作業をしない」。
 脚立には転倒しやすい方向があります。脚立にまたがると身体のバランスを崩しやすくなり、
 無防備な姿勢で倒れる可能性があり危険です。また、脚立は天板に乗ることが禁じられています。
 天板の上に乗ったり座ったりすると、身体のバランスを崩し転落するおそれがあります。
 必ず、本体表示及び取扱説明書に従って使用してください。
 加えて、脚立に乗って作業する際、無理に押したり引いたりすると反動で脚立が不安定になるので注意してください。
 脚立から身を乗り出すのも危険です。バランスを崩して転倒や転落のおそれがあります。

脚立の安定方向・倒れやすい方向
   
脚立にまたがっている状態



○はしごは「補助者に支えてもらう」「乗った状態で作業しない」

 はしごを使用する際は必ずはしごの下部を補助者に支えてもらって使用してください。
 また、はしごの上で作業をすると、バランスを崩しやすくなり大変危険です。
 はしごは昇り降りするためだけに使い、はしごに乗った状態で作業するのはやめましょう。
 作業する場合は、脚立を使用するようにしましょう。

○開き止め具をしっかりロックし、安定した地面に設置する。
 開き止め具のロックが不十分な状態で使用すると、使用時に開閉して転落するおそれがあるので、
 確実にロックした状態で使用してください。
 また、傾斜のある地面や柔らかい土の上、雨上がりの地面では、
 はしごや脚立が不安定になり転落するおそれが高くなるため、水平な地面の上で使用してください。
 なお、はしごを立て過ぎると使用者が背中から転落し、
 寝かせ過ぎるとはしごの脚部が後方に滑って使用者が前方に転落するおそれがあります。
 はしごの側面に表示されている「角度指示ラベル」を参考に、立て掛け角度は約75度にしてください。
    
開き止め具のロック


はしごの立てかけ角度と75度の角度指示ラベル例


○亀裂やねじの緩み等がないか確認する。
 支柱や天板、踏ざんに亀裂やねじの緩み、がたつき等がないかをご確認ください。
 亀裂やねじが緩んだ状態で使用すると、亀裂が進展し破断したりねじが脱落したりする等して、
 転倒するおそれがあります。もし異常が見つかった場合は使用を中止してください。

【注目!新作動画】
○シュレッダー「1.可燃性スプレーを使用して爆発」
 https://www.youtube.com/watch?v=uJbjpgC-lVo


○シュレッダー「2.誤って電池を細断して発火」
 https://www.youtube.com/watch?v=UHky3vYuIQw

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大掃除もう済ませましたか?
これからという方も多いのではないでしょうか。

どれも危険な行為ですが、
やはり高いところの掃除をするときに使う脚立について
充分注意が必要です!

電化製品を使うときの注意点としてコードですよね。
正しい抜き差しを行うことが肝心です。

シュレッダーについては、そのままスプレーをかける人はいないのではと
思っていますが、こんなことがあるのですね。

一年の締めくくりとしての大掃除でおけがのないよう!
製品は取扱説明書をよく理解し、正しく使いましょう🖕

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