西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

高齢者は免許を返納し、そもそも車を保有しない世帯も多くなっている。そんな中、巨額の費用を投じて道路整備を進めていくべきでしょうか???

2024-04-18 12:57:15 | 市政全般に関連すること

今日のランチは、香櫨園の誇るお好み焼きの老舗ぼくのやさんで豚玉・大。
あいかわらず、でかい・うまい!
隣のお客さんが昼間っからビール飲んでるのは、むちゃくちゃ羨ましかった...
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さて本題、飛ばしに飛ばしまくっていた6月議会×代表質問のご報告の続きですよ。
他にも色々と書きたいネタもあるし、これのご報告は「もういいか...」と思ったりもしていたのですが、やっぱり備忘録としてもおいておくべきやよな、と。
これをやってるからこそ4年以上前の「今年度予算の編成にあたっては、70億円以上の基金を取り崩さざるを得ませんでした。私は、これは危機的な状況であり、このような現状を是正していかなければならないと考えています。」という発言がぱっと出てきたりもするわけですし。
それでは、どうぞ。
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【ご参照】
石井市長の選挙公約の進捗状況が示されました。というわけで、それを確認しての雑感など。@前回のブログ

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【質問】
阪急武庫川新駅と関連して、「周辺の都市計画道路等の整備も地域の意見を踏まえながら順次、進めてまいります」とのことでしたが、都市計画道路の整備には多額の費用が必要です。
阪急武庫川新駅の開設とあわせての整備等、近い時期に現実的な必要性が起こりうるものなら理解できます。
しかしながら厳しい財政状況の中、甲子園段上線のように数十年単位で考えても開通できる可能性さえ見込めない都市計画道路に多額の費用を投じることは現に慎むべきと、我が会派は主張してきましたし、これからもそうあるべきと考えています。
全線開通の可能性がきわめて低い都市計画道路の整備のために土地の購入等、多額の費用を投入することの是非、都市計画道路自体の見直しについて、市の見解をお聞かせ下さい。
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【答弁】
本市の都市計画道路については、パブリックコメントなどを経て策定した道路整備プログラムに基づき、整備を進めています。
この道路整備プログラムでは、整備効果の高い路線や他のプロジェクトとの相乗効果が期待できる路線などを、整備優先順位の高い路線として定めています。
それらの路線の中には、議員ご指摘のように、全線の開通時期が見通せない路線も含んでいますが、一部の区間の整備であっても、鉄道駅等の拠点への経路の確保や、防災・消防活動、土地利用などの面で、一定の効果が期待できる場合は、当該区間を整備対象としています。
なお、都市計画道路の整備には、目的税である都市計画税の活用が可能であり、本市の都市計画税が都市計画道路の整備に配分されている比率は、他の自治体と比べると低いことから、財源的には余裕があると考えておりますが、より計画的な都市計画道路の整備が可能となるよう、都市計画税の税収に照らした適切な事業量を検討していきたいと考えております。
また、誰もが行きたい所に安全かつ円滑に移動でき、社会活動や経済活動に参加しやすい環境を整えるためにも、都市計画道路の整備など将来のまちづくりへの投資は一定必要であると考えております。
廃止や縮小を含む都市計画道路網全体の見直しについては、本市の都市計画道路が、近隣市を含む広域的な道路ネットワークの一部を形成していることから、共通の基準による検証を必要としているため、
これまで、県下一斉見直しのタイミングに合わせ、平成18年と平成28年に見直しを実施しています。
今後の見直しにおいても、県の「都市計画道路網見直しガイドライン」等に準拠して、交通機能や防災機能等の客観的な評価基準に基づき必要性を評価したうえで、地区における固有の要素等も踏まえ、最終的な見直しの可否を判断してまいります。
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【意見要望】
答弁で述べられた都市計画道路の重要性は私なりに認識しています。
しかしながら現状、都市計画税は学校の建替等にも積極的に充当されています。
厳しい財政状況にある本市にとって、
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●どういった目的で、どれだけの金額を、道路も含めた各種施設や設備の整備や維持更新に充てていくのか?
●そのための財源をどのようにして確保するのか?
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これらは大きな課題であり、都市計画道路の整備だけが、その枠外であって良いはずはありません。
加えて、高齢者は免許を返納し、若年世帯ではそもそも自家用車を保有しない世帯が多くなっている。
ライドシェアが進み、車の総量自体が大幅に減少する未来が見えている。
そんな時代の変化にも目配りが必要です。


現在の都市計画道路については「計画があれば、全線開通の目処がつかなくても無定見に土地を購入する。そこに費用対効果という観点はない!」という風に見られても仕方がない側面があります。

そのように思われることのないよう、費用対効果や実現可能性、より長期的な視点に立って、都市計画道路のあり方を考え、整備には慎重な姿勢で臨んで頂きたい。

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『「計画があれば、全線開通の目処がつかなくても無定見に土地を購入する。そこに費用対効果という観点はない!」という風に見られても仕方がない側面』については、こんな感じです。
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【ご参照】
実施したい事業について、事前に説明するのは当然でしょ?19億円もかかる事業を、そんなに気軽に考えてもらったら困ります!@2018年8月のブログ
しぶやの市政報告53号×裏面@2018年4月発行

しみじみ、時代や環境の変化を考えて、今後の道路整備のありう方を考えるべきだと思うんですよね。
それでは今日のブログは、このへんで失礼します。


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
役所の体質 (壺屋一丁目)
2024-04-21 09:33:54
そういう役所の体質が、若年世代の、全国的な公務員中途退職増加につながっているのではないでしょうか?3月本会議でも、市職員なりて確保のためと、賃上げに賛成した会派がありましたが、待遇改善より体質改善が、なりて確保の本当の解決策では?
Unknown (田中)
2024-04-21 19:03:45
担当部局は一生懸命、所管事務を勧めています。
そこに優先順位をつけるのは政策推進課や財政課の仕事です。
その2課には議員さんと同じような視点を持っていただきたいです。
つくづく、責任感が希薄で事なかれ主義だなと感じています。
コメント頂き、ありがとうございます。 (しぶや祐介)
2024-04-22 11:37:12
>壺屋一丁目様

公務員の中途退職、全国的に問題になっているようですね。
その理由は一つではないのでしょうが、求められる根本的対応の一つが体質改善であることは間違いないと思います。
その方向に進めていくことができるよう、努めてまいります。


>田中様

担当部署のとりわけ係員レベルにとっては一所懸命、所管事務を遂行することこそが職務だと思いますし、それを否定するつもりはありません。
一方で、より上位の職位にある方々にとって、所管事務を進めることだけが仕事の全てであるとは思いませんし、その中には優先順位をつけることも含まれると考えています。
市役所全体という視点から、優先順位をつけるのが政策推進や財政の仕事である面も否定しませんが、所管にも、そうした意思がなければ事業の取捨選択は進まないと思います。
市役所全体に、より強い責任感と問題意識を持ってほしい。
そして正副市長をはじめとする経営者層には、そのためにどのような取組を進めべきなのかを考える視点を持ってほしいと思っています。


貴重なご意見を頂戴したことに感謝申し上げます。
コメント頂き、ありがとうございました。

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