2010年5月3日(月) 周防大島の浜に張ったテントの中で目覚める。
暑くも寒くもない、キャンプに最適な気候の快適な夜だったので、薄いダウンのシュラフに包まって、朝までグッスリと眠ることができた。
***
朝食は、私の定番である『うどん』 朝の海を眺めながら、玉子を落とした温かい月見うどんをすすっていると、目が覚めてくる。 他の人たちも起きてテントから出てきはじめた。 『おはようございます』 『おはよう』 朝の挨拶を交わす。
食事が終わるとコーヒーを飲み、荷物を片付ける。 朝漕いだら、次の場所に移動する予定である。
8時20分。 出艇の準備が完了。
昨日はこの浜から西に漕いだので、今日は東へ。
沖にある島の西端を目指し、穏やかな朝の瀬戸内海を漕ぎ進む。 島を超えたらバウを東に向け、沖家室島へ。
沖家室島までの瀬戸は潮が重く、なかなか進まない。 一漕ぎ一漕ぎ、しっかり水の重みを受け止めながら、焦る事なくジワリジワリと漕ぎ進む。
沖家室島にタッチして、Uターン。 再び重い潮の中を漕ぎ戻る。
***
ふと、パドリングを止めてみると、そこは静寂の空間。 うっすらとした朝靄に覆われた、べた凪の瀬戸内海。 パドリングの音が消えると、よりいっそう聴覚が研ぎすまされる。
『タン タン タン タン タン タン』 遠くから聞こえてくるのは、沖を行く貨物船のディーゼルエンジンの音。
『コケコッコー』 後ろの集落からは、朝を告げる鶏の声。
『ホーホケキョ ケキョケキョ』 山からは鳥のさえずり。
朝靄の海。 波一つない海面に、小さな小舟に乗って独り漂っていると、なんだかとても不思議な気分。 長さ5m、幅60cmほどの、まるで笹舟の様な小舟で、こんな広い海の上に、ぽっかりと浮かんでいるのだ。 これって現実なのか?
広く大きな海の上で、自分が乗っているシーカヤックの薄いFRP一枚隔てた下は海なのだということを、再認識する。
独りきりの心地良い空間で、なんとも言えない不思議で貴重な一時を過ごすことができた。 これぞ、ソロツーリングならではの時間である。
『うん。 今朝はここに漕ぎにきて正解だったなあ』
***
再び漕ぎ出し、浜に戻ると、ちょうどH君主催のツーリングが始まるところであった。
『今日はどこですか?』とH君。 『うーん、今から考えるよ』と私。 『それじゃあまた』 『そちらこそ楽しんで』
シーカヤックをカートップし、着替えると、お昼ご飯を食べに『芋喰い島』へ。 おいしいワンコインランチを食べながら、『さて、どこ行こう?』
しばし逡巡し、『そうだな。 久し振りに、刎島へ行ってみるか』
***
周防大島を出て、平生へと向かう。 いつもの浜に到着し、すぐにシーカヤックを降ろして出艇準備。
日帰りなので、装備は安全装備とお茶だけだ。
目指すは、目の前にある刎島。 この無人島は、お気に入りの島の一つ。
太陽はギラギラと照りつけるが、海に出ると涼しい海風もあり、なかなか快適なパドリング。 干潮時に現れる砂州と青い海とのコントラストが織りなす優しい景色を楽しみ、すぐ裏側に回ると、今度はロックガーデンの荒々しい風景が堪能できるというのが、この刎島の面白いところである。
***
1時間ちょっとのお散歩ツーリングを楽しみ、浜に戻ってきた。
今日は、朝は周防大島の南岸、午後からは上関の刎島と、久し振りのダブルヘッダーツーリングを堪能した。 『いやあ、これで連休らしいキャンプツーリングになったなあ、大満足!』
シーカヤックを引き揚げ、道具を片付けると、近くの温泉へ。
この温泉がオーシャンビューのお風呂で、眺めは最高。 傾いていく太陽と、日に照らされてギラギラと輝く海、そして浮かぶ島々を眺めながらの癒しの入浴。
駐車場からも、お風呂からとほぼ同じ景色が堪能できるので、風呂上がりにパチリ。 『あー、さっぱりした』
***
今日は、埠頭で車中泊の予定。 たっぷりと時間があるので、夕方には近くの山にある展望台へ。
初めて訪れたのだが、なかなか良い景色である。
少し靄がかかっているのが残念だが、瀬戸内らしい景色が堪能できる良いスポット。
今回のキャンプツーリングは、最高の天気の中、周防大島の南岸と、上関の刎島を楽しむことができて、なかなか充実したツーリングとなった。 やっぱ、シーカヤックはキャンプツーリング/旅するシーカヤックに尽きるなあ。
今日のダブルヘッダーを2漕ぎとすると、昨日と合わせてこれで今年は20漕ぎ目。 なかなか良いペースである。
さて、次はどこ行こう?
暑くも寒くもない、キャンプに最適な気候の快適な夜だったので、薄いダウンのシュラフに包まって、朝までグッスリと眠ることができた。
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朝食は、私の定番である『うどん』 朝の海を眺めながら、玉子を落とした温かい月見うどんをすすっていると、目が覚めてくる。 他の人たちも起きてテントから出てきはじめた。 『おはようございます』 『おはよう』 朝の挨拶を交わす。
食事が終わるとコーヒーを飲み、荷物を片付ける。 朝漕いだら、次の場所に移動する予定である。
8時20分。 出艇の準備が完了。
昨日はこの浜から西に漕いだので、今日は東へ。
沖にある島の西端を目指し、穏やかな朝の瀬戸内海を漕ぎ進む。 島を超えたらバウを東に向け、沖家室島へ。
沖家室島までの瀬戸は潮が重く、なかなか進まない。 一漕ぎ一漕ぎ、しっかり水の重みを受け止めながら、焦る事なくジワリジワリと漕ぎ進む。
沖家室島にタッチして、Uターン。 再び重い潮の中を漕ぎ戻る。
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ふと、パドリングを止めてみると、そこは静寂の空間。 うっすらとした朝靄に覆われた、べた凪の瀬戸内海。 パドリングの音が消えると、よりいっそう聴覚が研ぎすまされる。
『タン タン タン タン タン タン』 遠くから聞こえてくるのは、沖を行く貨物船のディーゼルエンジンの音。
『コケコッコー』 後ろの集落からは、朝を告げる鶏の声。
『ホーホケキョ ケキョケキョ』 山からは鳥のさえずり。
朝靄の海。 波一つない海面に、小さな小舟に乗って独り漂っていると、なんだかとても不思議な気分。 長さ5m、幅60cmほどの、まるで笹舟の様な小舟で、こんな広い海の上に、ぽっかりと浮かんでいるのだ。 これって現実なのか?
広く大きな海の上で、自分が乗っているシーカヤックの薄いFRP一枚隔てた下は海なのだということを、再認識する。
独りきりの心地良い空間で、なんとも言えない不思議で貴重な一時を過ごすことができた。 これぞ、ソロツーリングならではの時間である。
『うん。 今朝はここに漕ぎにきて正解だったなあ』
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再び漕ぎ出し、浜に戻ると、ちょうどH君主催のツーリングが始まるところであった。
『今日はどこですか?』とH君。 『うーん、今から考えるよ』と私。 『それじゃあまた』 『そちらこそ楽しんで』
シーカヤックをカートップし、着替えると、お昼ご飯を食べに『芋喰い島』へ。 おいしいワンコインランチを食べながら、『さて、どこ行こう?』
しばし逡巡し、『そうだな。 久し振りに、刎島へ行ってみるか』
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周防大島を出て、平生へと向かう。 いつもの浜に到着し、すぐにシーカヤックを降ろして出艇準備。
日帰りなので、装備は安全装備とお茶だけだ。
目指すは、目の前にある刎島。 この無人島は、お気に入りの島の一つ。
太陽はギラギラと照りつけるが、海に出ると涼しい海風もあり、なかなか快適なパドリング。 干潮時に現れる砂州と青い海とのコントラストが織りなす優しい景色を楽しみ、すぐ裏側に回ると、今度はロックガーデンの荒々しい風景が堪能できるというのが、この刎島の面白いところである。
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1時間ちょっとのお散歩ツーリングを楽しみ、浜に戻ってきた。
今日は、朝は周防大島の南岸、午後からは上関の刎島と、久し振りのダブルヘッダーツーリングを堪能した。 『いやあ、これで連休らしいキャンプツーリングになったなあ、大満足!』
シーカヤックを引き揚げ、道具を片付けると、近くの温泉へ。
この温泉がオーシャンビューのお風呂で、眺めは最高。 傾いていく太陽と、日に照らされてギラギラと輝く海、そして浮かぶ島々を眺めながらの癒しの入浴。
駐車場からも、お風呂からとほぼ同じ景色が堪能できるので、風呂上がりにパチリ。 『あー、さっぱりした』
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今日は、埠頭で車中泊の予定。 たっぷりと時間があるので、夕方には近くの山にある展望台へ。
初めて訪れたのだが、なかなか良い景色である。
少し靄がかかっているのが残念だが、瀬戸内らしい景色が堪能できる良いスポット。
今回のキャンプツーリングは、最高の天気の中、周防大島の南岸と、上関の刎島を楽しむことができて、なかなか充実したツーリングとなった。 やっぱ、シーカヤックはキャンプツーリング/旅するシーカヤックに尽きるなあ。
今日のダブルヘッダーを2漕ぎとすると、昨日と合わせてこれで今年は20漕ぎ目。 なかなか良いペースである。
さて、次はどこ行こう?