3月13日(日)
陽春という言葉がぴったりといった一日でした。
今日は、大学の卒業茶会をして来ました。
床
こちらの大学は、床の間や水屋と云った設えがなく、六畳と十畳の畳が敷いてあるだけの部屋ですが、学生達にしたら、自分たちの聖地のようなとこころのようです。
軸は、「竹 葉々起清風」を掛けて送り出しました。
花
花は、黒文字と春蜀光です。
この春蜀光も、葉は五枚に花が上を向いております。
今朝切った時は蕾でしたが、時間の経過とともに開き始めておりました。
理想的です。
香合
香合は「和綴本」です。
勉学に勤しんだ皆さんを送り出すのにふさわしいと思って使いました。
男子学生
四年間頑張って来ました。
女子学生
休まず一生懸命に努力をしました。
女子学生
お茶が好きらしいので何とか続けて欲しいと思ってます。
女子学生
就活でしばらく休んでおりましたが、何とか無事にやってましたが、最後の最後になって忘れてしまった・・・ホッとしたのでしょう。
何時もでしたら、お料理さんから取ったお弁当をみんなで食べて、下級生のお点前で一服頂いて終るのが通常でしたが、こんな状況なので自服という事になっております。
でも、卒業生は、自分たちでお点前をして頂くので、案外喜んでおりました。
結構時間もかかりましたので、水屋に詰めていた下級生たちも大変でした。
終った時、顔を見たらお腹空いた・・・と言っているようでした。
おはようございます。
何とかお茶会という形を整えて送り出すことができました。
卒業生も諦めていたところもありましたので、とても喜んでおりました。
卒業して行く学生は、自分たちの時代に、何も出来ずに、ずっと我慢ガマンの連続でしたので、よかったと思っております。
取り合わせを、お褒めいただいきありがとうございました。
ありがとうございました。
お軸、香合、上を向いて咲く春蜀光のお取合せも見事。卒業されても茶道を忘れないとよいですね。