北森鴻「花の下にて春死なむ」読み終わりました☆
前記事の「香菜里屋を知っていますか」を読んで、
「香菜里屋」シリーズにハマった私♪
香菜里屋シリーズってよりは・・
北森鴻にハマったのかも
前回の記事で話しましたが、
北森鴻が亡くなっていたことを、
「香菜里屋をしりませんか」の解説で知った私。
その前に読んだ「顔のない男」は、
乾くるみの「蒼林堂古書店へようこそ」の小説内で紹介されてて、
それを読んで「北森鴻」を始めて知った私。
なんだか・・
導かれて読まされてる気さえしています(^O^)
そんなわけで、
香菜里屋シリーズを読んでみる事に☆
「香菜里屋を知りませんか」で出てくる、
店の常連さんたちのことが、
今回の「花の下にて春死なむ」を読み解りました♪
はぁ~なるほど!そういう経緯があったんだぁ・・
と解って、
ますます香菜里屋シリーズが楽しくなりました♪
何といっても、
やっぱりこの小説の魅力は、
「香菜里屋」の店主「工藤」のキャラクターです
ヨークシャテリアの刺繍が入った深紅のエプロンをし、その刺繍のヨークシャと同じような容姿の工藤☆
人懐っこい笑顔♪
そして人の心を見通す力☆
話の端々で謎を解き明かす推理力☆
そして、
おいしい料理
こんな店主がいる香菜里屋に行ってみたくなる
「花の下にて花死なむ」は、
「花の下にて春死なむ」
「家族写真」
「終の棲み家」
「殺人の赤い手」
「七皿は多すぎる」
「魚の交わり」
・・の6編で構成されている。
それぞれの謎に工藤の推理力が光る☆
「花の下にて春死なむ」は、
飯島七緒は句会で知りあった片岡草魚が急死したことで、
戸籍のなかった草魚のルーツを探すたびに出る。
七緒と草魚は一度だけ男と女の関係を持つ。
初老の草魚と20代の七緒がそうなったのには、
草魚の何かがそうさせていたのか?
熱性疾患の衰弱死で亡くなった草魚。
戸籍を持たず・・
偽名を名乗り・・
孤独に死んでいった草魚の事が、
知りたい七緒。
草魚が最後に見た咲くはずのない桜の謎。。
香菜里屋の店主工藤の推理を借りつつ・・
七緒は素顔の草魚に出会っていく。。
「家族写真」は、
ある駅の買出し本の中に挟んであった、
謎のモノクロ家族写真。
全部の本に挟んであるわけでもなく・・
その法則も謎。
何のためにそんなことがされたのか?
工藤が出してきた新聞記事。
それには意外な真実が隠されていた!
「終の棲み家」は、
ある河川敷に建てられた小屋。
そこに住む老夫婦に、
カメラマンの「妻木」は興味を持つ。
なぜそこに住む事になったのか?
なかなか心を開いてくれない老夫婦。
そこを終の棲み家にしたのだと思い込んでいた妻木。
しかし、そこには意外な真実が!
「殺人者の赤い手」は、
香菜里屋の常連、笹口ひずるは、
11歳のとき弟の遺体を発見する。
公園で死んでいた弟。
そのそばには、
赤い手の殺人者が居た!
・・それは殺人なのか?
ひずるがずっと引きずっていた弟の死の謎。
弟は事故死とされていたが、
ひずるはそれが納得できずに居た。
弟の死の真相。。
それには意外な真実があった。
今回も工藤がその謎解きに貢献する。
「七皿は多すぎる」は、
香菜里屋の常連、
東山が回転すし屋でみた、
マグロばかりを続けて七皿食べた男。
東山は不思議に思い、
次の日もそのすし屋に同じ時間帯にいってみる。
すると!
またその男は、
マグロばかりを今度は八皿食べた。
一体どういうことなのか?
この謎に香菜里屋のほかの常連達も推理を働かせる。
謎は解き明かされるのか?
工藤の推理力には驚かされる☆
「魚の交わり」は,
「花の下にて春死なむ」の続編のようなものになっている。
ここでも意外なところから、
草魚とのつながりを持つある男性と出会う七緒。
草魚は鎌倉に暮らしていた事があったと知る。
七緒の知らない「壮年の草魚」がそこにはいた。
下半身が不自由な女性と暮らしていた草魚。
そこで起きた殺人事件。
その背景に草魚はどう絡んでいたのか?
工藤は七緒とともにその真実に迫っていく!
謎があると、
人はそれを知りたいと思う☆
なんで?
なぜ?
そう思えば思うほど・・
どんどんはまっていく。。
あなたも香菜里屋の杉の扉を開けてみたくなりませんか?笑
さぁ~私は今日から次の香菜里屋シリーズ、
「桜宵」を読むことにします♪
どんな謎が待ってるのか?
楽しみ~