読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

奥田亜希子「青春のジョーカー」~ジョーカーを引いた時から変わっていく!基哉の日常が?!~

2021-08-09 04:03:50 | 

奥田亜希子「青春のジョーカー」読み終わりました。





この編集者の渾身の推しを見たら

読まなくっちゃって思いますよね


でも読んでみると本当に面白かった


読んでよかったって思いましたよ


私は年齢で言うともう遠い昔になってしまった

中学時代


だけどこれを読むと自分のその時代に引き戻されていきました。


あ~こういうことで悩んだなぁ~。


そんなことを思い出しました。


主人公は島田基哉 中学3年


身長は180cmと高いものの


顔は特に特徴もなく


性格も明るい方ではない



クラスでは端の方で自分と同じ立ち位置の友達と一緒にいた。


善悪とは、常に勝者の都合で判断されるもの


そんな風に思っていた。


自分には光など当たることはない


ずっとこのままなんだろうと思っていた。



しかし!


兄の大学のサークルのバーベキューに参加することで


基哉の日常は変わっていく


それは


兄の同級生で同じサークルの二葉と出会ったことから



群れに馴染めず


自分の意見をはっきり言う二葉


サークルに嫌がらせで参加したという。


AVに出演したことがあると自分から告白する二葉

ブランドの鞄が欲しかったからと。


兄から聞いていたものの自分から告白するとは。。

でも二葉の正直な物言いに好印象を持った。


基哉も自分のことを自然に話す事ができた。


基哉が好きなゲームの話で二葉も始めてみようかと言い

連絡先を交換する。



ある日


二葉から連絡が!


生まれたばかりの猫を拾ったという。


どうしていいかわからない二葉に


基哉は助けに駆けつける!



そこから2人の交流は始まる。


そして


基哉の危機に


二葉が見せる名演技



そのことに寄って


基哉のクラスでの立ち位置は変わっていく!!




ジョーカー1枚でゲームのゆくへは変わっていく


良くも悪くも。


基哉のジョーカーは二葉だった



自分の良さを分かってくれる人が一人でもいたら


それで自信が持てる



自分はこんな容姿で


特に勉強も運動もとびぬけてできるわけでもない


そんなことで悩み


自分から幸運を手放してしまう。。



そんな中学時代


今真っただ中にいる人も


過ぎ去ってしまった人も


なんかわかるわ~



そう共感してしまう部分が満載



咲の身近な人に起こったことで


それを嫌悪して臆病になってしまう。


そういうこともあるよなぁ。



ほんのちょっとがすごく悲しくて。。


辛くて。。


うれしくて



感情が敏感になってしまう。


それが思春期だよね。



大人に憧れたり・・


汚い部分に嫌悪したり。。


失恋も。。


自分の中学時代を思い出して

切なくなったり

うれしくなったり


誰でもどんな世代でも共感できる部分があると思います。



私も自信を持ってお薦めします



ぜひ読んで登場人物たちになって青春をもう一度









この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 奥田英朗「空中ブランコ」~... | トップ | 梨沙「嘘つきな魔女と素直に... »
最新の画像もっと見る

」カテゴリの最新記事