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山本甲士「つめ」~ご近所トラブルから発展した壮絶バトル!やられたらより返せ!の継母が息子に諭される。。

2019-02-15 02:47:44 | 
山本甲士「つめ」読み終わりました。



いやぁ~壮絶なバトルでした



ここまでするんかいっ!



・・・ってちょぅと怖くなったよ




テレビのニュースで



ご近所トラブルから起きた


殺人事件!!



とかって言うのは目にしたけど・・



これを読んだら



そういうこともあるのかもなぁって。




きっかけはホントに些細なこと



それが



お互いをののしり合い・・



罠にかけ・・



最後は取っ組み合いの真剣勝負




男同士の戦いよりも



女同士の戦いの方が



こじれると




怖い




だけど・・



その歯止めになってくれたのが



血のつながらない息子「裕也」だった。





ガンジーを尊敬している裕也は



争い事が嫌いで



学校ではいじめに遭ってしまう。




大人しく感情をあまり表さない裕也



でも心の中ではしっかり一本筋が通っていて



継母の朱音に



解決するのは暴力ではなく、人を思いやること



だと教えてくれる。





朱音と祐也がだんだん心を通わせていくシーンが


とっても心温まる



人は



こんなにも人に対して




非情になれる



そして



こんなにも



優しくなれる



その両極端を見せてくれるお話だと思いました。




そして


何でもそうだけど・・


表面だけ見ていては


真実はわからないってこと



人には必ず



その人にしかわからない思いがあり・・



それが時には


他人からは


「違」なものと認識され



はじかれてしまう。。



このお話の中で




朱音が南郷に感じたのはまさにこれで。。



町内の南郷が思われていた事を聞いて



どんどんそれが膨らんでいった。



その結果が


ここまでのバトルに発展したのだと思った。



人の噂を鵜呑みにして



色眼鏡で見てしまうことが・・



いかに恐ろしいことか!




それを戒めてくれる話だとも思った。







子供会の役員だった朱音は


公園のフェンスからはみ出した


イバラで怪我をする子供がいるということで



その植物の主


「南郷」に



それを「切ってほしい」と頼みに行く。




それを南郷は拒絶する。




どうにかしてほしいと朱音は市役所へ連絡



そして



市役所の職員も南郷にお願いするも


断られる。



仕方なく


ロープを張って


注意を促す看板を付けたことを


朱音にも報告がくる。



納得できない朱音



しかし


これ以上はどうにもならないらしい。



そして



市役所に連絡されたのが面白くなかった南郷の



朱音への嫌がらせが



そして


やられたらやり返せ



という考えの朱音が



南郷に仕返しをする



それが



南郷の飼い犬にまで被害を及ぼすバトルに




「能ある鷹は爪を隠す」



この諺を旦那の連れ子「祐也」は



頭のいい人は暴力を振るわないという意味で理解していた。



しかし


朱音は



そういう意味ではないという。



その爪を隠し・・



相手を油断させたところで



仕留める!!



そういうことなのだと。



継母と息子の考えは食い違う。。




しかし



そういう朱音の考えを変えさせたのは



裕也の




優しさ



だった。





女同士の壮絶なバトル!!



そして


一時


これでおさまるのか?


・・・と思われたときの



新たな



バトル



そして



継母と血のつながらない息子との



ほんのり温かい心の交流



それが味わい深いものになっています。



最後の最後まで気の抜けない



朱音と南郷の・・



朱音と祐也の・・



行く末をぜひ見届けて見てほしいです




いつ誰におこるかわからないトラブル!!



そんなときの手助けにもなるかも






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