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雫井脩介「銀色の絆 上」~本人より母親のスケートと子供への情熱がすごいっ!~

2022-02-24 03:11:12 | 



雫井脩介「銀色の絆」読み終わりました。


いや~正にタイムリーな本でした。


先日閉会式を迎えたばかりの冬季オリンピック


氷上のアスリートたちの熱い演技を見たばかり


それでこの本を読むともっとフィギュアスケートが身近に感じられた


あの演技の裏には


こんなことが積み重なっているんだなぁ~


と思うとまた違った見方ができる。



他のスポーツももちろんそうなんだろうけど


これほど他の人の協力なくしては成り立たないスポーツは


なかなかないだろうと思った。



特に親の協力なくしては成り立たないスポーツなんだなぁと。



まず


お金がハンパじゃなくかかるので


経済力がなくては続けることは不可能だ。


そして


親の子供へかける時間


これがまた必要だという事



それをあらためてヒシと感じました



親のスケートと子供への愛情


これなくしては成り立たないスポーツなんだと



小織が好きで始めたスケート


母の梨津子は趣味程度に思って習わせていた。


小織のスケートの興味より


付き添いの母親たちとのおしゃべりに興じることに


重きを置いていた。



しかし!


コーチの妊娠を機に


一気にスケートへの情熱が上がっていく


小織のスケートの才能


そして


新しいコーチへの期待



他の母親たちの子供たちへの情熱



それにどんどん引き込まれていく梨津子



その裏には


夫の浮気と離婚



そういうことも情熱を一気に加速させることになる




所属するクラブやコーチへの料金


靴に衣装代


振付代


遠征費



まぁ~なんとお金のかかる



終盤の養育費が滞ったときの


梨津子の葛藤は手に汗握るものに。。



氷上の輝きは


血と汗と涙の結晶でできてるんだ



これを読んだらそう思ってしまいます。



小織が大学生になって

自分のスケートを振り返り友に話す。



その場面と


母の梨津子の葛藤が


交互に織りなすお話



小織側の感情と


梨津子側の感情が


手に取るようによくわかっていきます。



友の千央美が小織の話にどんどん引き込まれていく感情


それは正に読者の感情と一緒です




今この時!


ぜひぜひ読んでもらいたい作品です。



さて「下」に突入~っ!











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