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好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

東野圭吾「白鳥とコウモリ」~30年前の冤罪・・そして新たな殺人事件から真犯人が!~

2021-04-19 03:54:04 | 



東野圭吾「白鳥とコウモリ」読み終わりました。


いやぁ~壮大なスケールの作品でした


さすが!圭吾さん


こんなにもいろんな伏線が仕掛けられ・・

最後の最後まで気の抜けない。。


そして・・

真犯人が。。

実は・・

アノ人だったんて



弁護士「白石健介」が殺された。


遺体は白石の車の中で発見される。


犯人逮捕の捜査に当たる五代と中町


白石の事務所に電話履歴のあった「倉木達郎」


倉木に会い

違和感を感じる五代


倉木が何かを隠している?


白石と五代の関係


門前仲町にある居酒屋「あすなろ」


母娘が切り盛りするその店と


倉木はつながっていた。


そして


冤罪で自殺を図ったその母娘の夫で父親


30年前の殺人事件


白石殺人事件を


倉木が自供



潔いほどの自供


しかし!


倉木の息子「和真」は


父らしくない違和感を感じる



そして


白石の娘「美令」も


倉木が語る白石殺害の動機に


「父がそんなことを言うはずがない」


そう強く思う



真実が知りたい和真と美令



被害者家族と加害者家族が手を組む



事件の真相は思わぬ方向へ



倉木が守ろうとしているものは・・

一体何なのか



長年真犯人は見つからず

ずっと殺人犯の家族だと肩身の狭い思いをしてきた

浅羽母娘


幸せになるはずだった結婚も上手くいかなくなった。


家族が犯した罪


それによって


自分がしたわけでもないのに


ずっと十字架を背負わなければならなくなる。。


家族はその罪をどうしたらいいのか?


そして

どこまで罰を受けなければならないのか?


そんな問題提起がそこここにちりばめられている。



その時の選択でその先の全部の歯車が狂っていく


そういうことってあるんだろうなぁ。


他人事ではない。


自分にもいつそういうことが関わってくるかわからない。


その時自分ならどうするだろう?


もし・・

人を殺めてしまったとき


もし・・


殺人現場に遭遇したとき


もし・・

自分の大切な家族が殺されたとき


もし・・


家族が殺人を犯してしまったとき




答えは出なくても


そのことについて考えてみる。


そういうことが大事なんだと思う。



30年。。


罪を背負った者


濡れ衣を着せられたまま過ごしてきた者


時は経っても


決して消えることのないこと。。



私はこれを読んでいろんなことを考えさせられた。


裁判に「被害者参加制度」があるということを

これを読んで初めて知りました。


これを申請することで

事件についての詳しいことが分かるらしいです。


どれだけ罪を償ったら・・

どれだけ罰を受けたら・・


難しい問題です。


和真と美令に幸せになってほしいなぁ


圭吾さんのラビリンスに


あなたも引き込まれてみませんか



当たりの優しいだけじゃない愛を感じられるはず




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